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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [本]

スティーグ・ラーソン「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」早川書房

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宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせたものの、自らも傷つき、瀕死の状態に陥ってしまった。
現場に駆けつけたミカエルの手配で、リスベットとザラチェンコは病院に送られ、一命を取りとめる。
だが、彼女の拉致を図っていた金髪の巨人ニーダマンは逃走してしまう。
この事件は、公安警察の特別分析班の元班長グルベリに衝撃を与えた。特別分析班は、政府でも知る人の少ない秘密の組織で、ソ連のスパイだったザラチェンコの亡命を極秘裡に受け入れ、彼を匿ってきた。
今回の事件がきっかけでそれが明るみに出れば、特別分析班は糾弾されることになるからだ。
グルベリは班のメンバーを集め、秘密を守るための計画を立案する。
その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた…
三部作の最終篇。
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映画化もされたスウェーデンのミステリ3作目です。
作者はこの作品がデビュー作で絶筆となりました。
2作目も面白かったのですが、3作目ではスウェーデンの政治史と政府の暗部を題材に描いています。
社会派クライムアクションという感じだった2作目と比べると、ポリティカルサスペンスの要素が強いですね。
やはりヒロインのハッカー、リスベットが魅力的です。
入院しているリスベットがミカエルの手助けで調査に乗り出すあたりがわくわくします。
それほど翻訳小説を読んでいる方でもないのですが、このシリーズここ数年で読んだ翻訳小説では文句なく一番面白かったです。
これで終りなのが残念。原作が面白かったので、スウェーデン版の映画も機会があれば見てみようかな。



ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

  • 作者: スティーグ・ラーソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/07/09
  • メディア: ペーパーバック



ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下

  • 作者: スティーグ・ラーソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/07/09
  • メディア: ペーパーバック




ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: スティーグ・ラーソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/12/05
  • メディア: 文庫



ミレニアム3  眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ミレニアム3  眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: スティーグ・ラーソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/12/05
  • メディア: 文庫



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