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エミリーの記憶/星空の二人 [本]

読んだ本。谷甲州さんのSF短編集二冊。

谷甲州「エミリーの記憶」ハヤカワ文庫JA

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ジョイン・カクテルとは、記憶や感覚を共有しながらのセックスが可能になる飲み物だ。
エミリーという少女とプレイし、彼女の記憶をのぞいてしまった男の心情を描いた表題作、敵の心
を読むことのできる特殊技能兵が、戦場でサイコティックな恐怖を体験する「逝きし者」、戦闘訓練シミュレータに入っていた警官の不可解な死の謎にせまる「過去を殺した男」など、人間の記憶と意識のありようを鋭く描き出した物語、全14篇。
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雑誌SFアドベンチャーに掲載された宇宙SF以外の短編を集めたもの。
80年代後半に書かれた物なのでさすがにちょっと時代を感じます。
バラエティはありますが、超能力ハードボイルドものが面白かったかな。
割と短い短編が多くて物足りない感はあります。
やはり谷甲州は中編か長編が良いと思いました。

谷甲州「星空の二人」ハヤカワ文庫JA

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深宇宙で作業に取りくむ男性航宙士と情報プールを介して出会った女性航宙士との、時空を超えた切ない心の交流に魂が揺さぶられる書き下ろし表題作をはじめ、異星生命体とのさまざまな遭遇を描く「緑の星」「星の夢に」「彷徨える星」「繁殖」、破天荒な宇宙論SF「五六億七千万年の二日酔い」「スペース・ストーカー」、航空宇宙軍史初期作品を全面改稿した「ガネッシュとバイラブ」、ロマンチックでハードな宇宙SF全8篇を収録。
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こちらはもうちょっと新しい宇宙SFの短編を集めたもの。
航空宇宙軍史初期作品の改稿版や谷甲州らしい宇宙建設SFなどどれも面白いです。
表題作は谷さんには珍しいロマンティックな話で良かったです。
やはり谷甲州の宇宙SFはいいですね。


エミリーの記憶 (ハヤカワ文庫JA)

エミリーの記憶 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 谷 甲州
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 文庫



星空の二人 (ハヤカワ文庫JA)

星空の二人 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 谷 甲州
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: 文庫



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