アステロイド・ツリーの彼方へ/こちら渋谷警察署留置場/宇宙軍士官学校―前哨―12 [本]
大森望/日下三蔵編「アステロイド・ツリーの彼方へ」創元SF文庫
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2015年の日本SF短編から、上田早夕里、円城塔、梶尾真治、上遠野浩平、北野勇作、坂永雄一、菅浩江、高井信、高野史緒、飛浩隆、酉島伝法、野崎まど、林譲治、速水螺旋人、伴名練、藤井太洋、 宮内悠介、森見登美彦、ユエミチタカのコミック2編を収録。
さらに巻末には山本弘氏をゲスト選考委員に迎えた第7回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載。
編者による各作品解説や年間日本SF概況なども充実した、この一年の日本SFの収穫を網羅する年刊傑作選。
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大森/日下さんの2015年版日本SF傑作選。相変わらず読み応えありますね。
マンガ2編も含めて面白い短編、が盛りだくさんです。
このアンソロジーの常で読者を選ぶ話もいくつかありますが、今回全体に分かり易いお話が多かった気がします。
創元SF短編賞受賞作も面白かったです。
冲方丁「こちら渋谷警察署留置場」集英社インターナショナル
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2015年8月、各マスコミがいっせいに報じた人気作家、まさかの「DV逮捕劇」。
9日間にわたって渋谷警察署の留置場に閉じ込められたのち釈放、不起訴処分が下された。
この体験を通じて、冲方氏が失望を禁じえなかったのが、世間の常識などいっさい通用しない警察、検察、裁判所の複雑怪奇な実態だ。
誤認逮捕や冤罪を生み出しかねない「司法組織の悪しき体質」を変えるには?
ベストセラー『天地明察』の作家が世に問う、日本の刑事司法の不条理な現実。
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『天地明察』の冲方丁さんが突然DVの疑いで逮捕され、9日間にわたって渋谷警察署の留置場に閉じ込められた経験を描いた本です。
どうも裏には妻側の民事を有利に進めるために警察に逮捕させるという思惑があったようなのですが、真相はハッキリしません。
ただ、民事裁判を有利にするために警察に逮捕させるというのは結構ある様です。
警察は逮捕して起訴まで持っていければそれで功績になると考えているそうで、最初から犯人扱い。
しかし沖方さんは同房の人の助言もあっていい弁護士に連絡を着ける事が出来、9日間の戦いで不起訴を勝ち取ります。
警察も検察も真実などどうでもいいという実態を見ると誰でも逮捕される可能性はあり、貴重な証言ですね。
周防正行監督との対談、担当弁護士のQ&Aも収録されています。
鷹見一幸「宇宙軍士官学校―前哨―12」ハヤカワ文庫JA
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粛清者の捨て身の浸透攻撃により、リヒトル中将をはじめとする艦隊司令部を失った太陽系防衛艦隊は、スション少将を総司令官代行とし、必死で敵の波状攻撃を撃退する。
だが、それをあざ笑うかのように、新たなる敵が転移してきた。その総数、なんと三万二千隻!
しかもそれと同時に、千二百五十発もの恒星反応弾が、いっせいに太陽めがけて発射されたのだ!
果たして、太陽系を守りきることはできるのか……第1部、堂々完結!
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鷹見一幸さんのミリタリーSFシリーズ12巻です。第1部完結。
人類同盟を滅ぼそうとする粛清者との戦いは熾烈を極めます。
前巻でほぼ一方的にやられた展開の続き。
凄まじい戦いの末に人類は太陽系を守りきる事ができるのか。
1部として完結しましたが、1巻毎完結の新シリーズ、外伝などが予定されているそうです。
楽しみです。
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2015年の日本SF短編から、上田早夕里、円城塔、梶尾真治、上遠野浩平、北野勇作、坂永雄一、菅浩江、高井信、高野史緒、飛浩隆、酉島伝法、野崎まど、林譲治、速水螺旋人、伴名練、藤井太洋、 宮内悠介、森見登美彦、ユエミチタカのコミック2編を収録。
さらに巻末には山本弘氏をゲスト選考委員に迎えた第7回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載。
編者による各作品解説や年間日本SF概況なども充実した、この一年の日本SFの収穫を網羅する年刊傑作選。
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大森/日下さんの2015年版日本SF傑作選。相変わらず読み応えありますね。
マンガ2編も含めて面白い短編、が盛りだくさんです。
このアンソロジーの常で読者を選ぶ話もいくつかありますが、今回全体に分かり易いお話が多かった気がします。
創元SF短編賞受賞作も面白かったです。
冲方丁「こちら渋谷警察署留置場」集英社インターナショナル
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2015年8月、各マスコミがいっせいに報じた人気作家、まさかの「DV逮捕劇」。
9日間にわたって渋谷警察署の留置場に閉じ込められたのち釈放、不起訴処分が下された。
この体験を通じて、冲方氏が失望を禁じえなかったのが、世間の常識などいっさい通用しない警察、検察、裁判所の複雑怪奇な実態だ。
誤認逮捕や冤罪を生み出しかねない「司法組織の悪しき体質」を変えるには?
ベストセラー『天地明察』の作家が世に問う、日本の刑事司法の不条理な現実。
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『天地明察』の冲方丁さんが突然DVの疑いで逮捕され、9日間にわたって渋谷警察署の留置場に閉じ込められた経験を描いた本です。
どうも裏には妻側の民事を有利に進めるために警察に逮捕させるという思惑があったようなのですが、真相はハッキリしません。
ただ、民事裁判を有利にするために警察に逮捕させるというのは結構ある様です。
警察は逮捕して起訴まで持っていければそれで功績になると考えているそうで、最初から犯人扱い。
しかし沖方さんは同房の人の助言もあっていい弁護士に連絡を着ける事が出来、9日間の戦いで不起訴を勝ち取ります。
警察も検察も真実などどうでもいいという実態を見ると誰でも逮捕される可能性はあり、貴重な証言ですね。
周防正行監督との対談、担当弁護士のQ&Aも収録されています。
鷹見一幸「宇宙軍士官学校―前哨―12」ハヤカワ文庫JA
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粛清者の捨て身の浸透攻撃により、リヒトル中将をはじめとする艦隊司令部を失った太陽系防衛艦隊は、スション少将を総司令官代行とし、必死で敵の波状攻撃を撃退する。
だが、それをあざ笑うかのように、新たなる敵が転移してきた。その総数、なんと三万二千隻!
しかもそれと同時に、千二百五十発もの恒星反応弾が、いっせいに太陽めがけて発射されたのだ!
果たして、太陽系を守りきることはできるのか……第1部、堂々完結!
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鷹見一幸さんのミリタリーSFシリーズ12巻です。第1部完結。
人類同盟を滅ぼそうとする粛清者との戦いは熾烈を極めます。
前巻でほぼ一方的にやられた展開の続き。
凄まじい戦いの末に人類は太陽系を守りきる事ができるのか。
1部として完結しましたが、1巻毎完結の新シリーズ、外伝などが予定されているそうです。
楽しみです。
アステロイド・ツリーの彼方へ (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2016/06/30
- メディア: 文庫
冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/08/31
- メディア: Kindle版
2016-12-04 09:30
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