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スカウト・バトル/マージナル・オペレーション空白の一年/シネマ狂躁曲 [本]

本城雅人「スカウト・バトル」講談社文庫

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怪物スカウトの堂神は、他球団Gを逆指名している学生の強行獲得に乗り出すが、真の狙いはGの弱みを握ることだった。
獲得すること、選ばれることが勝利とは限らない。プロスカウト達の息詰まる攻防と、翻弄される選手らの命運に光をあてた傑作6編
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本城雅人さんのプロ野球のスカウトを題材にした小説の続編です。今回は短編集。
どれも魅力的な導入から鮮やかなラストまで読ませます。続編も期待です。


芝村裕吏「マージナル・オペレーション空白の一年」講談社

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村はアラタの指揮した戦闘で燃え、ジブリールたちは故郷を失った。
子供たちを引き連れたアラタは、サマルカンドを経由し、イラン――かつてのペルシャを目指す。
途次、シベリア共和国によると思われる不可解な襲撃を受け、目減りする資金を睨みながらも、一行を乗せた中古のバスは砂漠をひた走る。
日本篇までの空白の一年に何があったのか。いま、ジブリールの視点から、全てが明かされる。
芝村裕吏×しずまよしのりのタッグが贈る大ヒットシリーズ、再び砂漠の地へ――!
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芝村裕吏さんの長編小説の外伝です。
本編1巻と2巻の間の話。子供たちの視点なのが新鮮でした。
「遥か凍土のカナン」とのリンクもあり面白かったです。


梁石日「シネマ狂躁曲」光文社文庫

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原作者として、役者として、在日作家のソン・ヨンスが関わった映画制作の現場は、映画の魅力に取り憑かれた人間たちの修羅の巷だった。
日韓の流儀が対立する撮影現場での諍いや、背を焼くような資金繰りの苦労。
完成するのか、しないのか。極限の人生を生きる梁石日だけが描き得る、驚天動地の人間ドラマ。
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梁石日さんが自身の小説が映画化されたり、役者として映画に関わった体験を元に書いた小説です。
細かい所は変更されているのでしょうが、ほとんどは事実に忠実でこれはあの映画だとかあの監督だとか分かります。
映画の世界は本当に大変ですね。面白かったです。


スカウト・バトル (講談社文庫)

スカウト・バトル (講談社文庫)

  • 作者: 本城 雅人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/07/15
  • メディア: 文庫



スカウト・バトル (講談社文庫)

スカウト・バトル (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/07/15
  • メディア: Kindle版



マージナル・オペレーション 空白の一年(上) (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション 空白の一年(上) (星海社FICTIONS)

  • 作者: 芝村 裕吏
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



マージナル・オペレーション 空白の一年(下) (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション 空白の一年(下) (星海社FICTIONS)

  • 作者: 芝村 裕吏
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



シネマ狂躁曲 (光文社文庫)

シネマ狂躁曲 (光文社文庫)

  • 作者: 梁 石日
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/07/09
  • メディア: 文庫



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