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幽霊を創出したのは誰か?/Iの悲劇 [本]

森博嗣「幽霊を創出したのは誰か?」講談社タイガ

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触れ合うことも、声を聞くことも、姿を見ることすら出来ない男女の亡霊。
許されぬ恋を悲観して心中した二人は、今なお互いを求めて、小高い丘の上にある古い城跡を彷徨っているという。
城跡で言い伝えの幽霊を思わせる男女と遭遇したグアトとロジの許を、幽霊になった男性の弟だという老人が訪ねてきた。
彼は、兄・ロベルトが、生存している可能性を探っているというのだが。
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森博嗣さんのWWシリーズ4作目。23世紀の世界。
主人公グアトらが幽霊と遭遇します。
幽霊になった男性の弟だという老人が現れ事件に巻き込まれます。
相変わらず読ませます。
いつもは続巻が予告されるのですが、講談社で新刊が出るそうで、続きは来年かな。
続巻楽しみです。


米澤穂信「Iの悲劇」文藝春秋

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一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。
人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。
出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。
とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。
日々舞い込んでくる移住者たちのトラブルを、最終的に解決するのはいつも―。
徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!そして静かに待ち受ける「衝撃」。
これこそ、本当に読みたかった連作短篇集だ。
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米澤穂信さんの最新刊です。
一度死んだ村に、人を呼び戻すという「甦り課」の主人公がトラブルに立ち向かいます。
徐々に明らかになる現実。そしてラストの衝撃。
連作短編集ですが、久しぶりに終章で明らかになる真相に世界がぐるりと反転する思いをしました。
さすがは米澤さん、とても面白かったです。後味はあまり良くありませんが。




Iの悲劇 (文春e-book)

Iの悲劇 (文春e-book)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/09/26
  • メディア: Kindle版



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