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あたしの拳が吼えるんだ、他 [本]

山本幸久さんを何冊か。

山本幸久「渋谷に里帰り」新潮文庫

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峰崎稔は、大学卒業後、食品会社に就職、営業マンとしての野心もなく10年が過ぎた。
寿退社する先輩から引き継ぐことになったエリアは、子供時代を過ごした渋谷。
そこは、親の事業失敗で転居して以来、遠ざけていた場所だ。
だが、顧客から信頼される先輩の手腕を目の当たりにするうち、仕事の面白さに気づき始めていく稔。
そして、新しい恋が始まる予感も──オシゴト系青春小説!
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出身地の渋谷に戻った主人公の話。
山本さんのお仕事小説は読ませます。

山本幸久「床屋さんへちょっと」集英社文庫

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お父さん、働くって、面白いね。
時に社長、時に従業員として会社で働き続けてきた男の半生と、いつしか“同志”になっていった娘との関係を、時間を遡り描く連作短編集。
文庫化にあたり、書下ろし短編を追加。(解説/中島京子)
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老人となった主人公の半生を時を遡りながら描く連作短編集。読ませます。

山本幸久「愛は苦手」新潮文庫

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“アラフォー”って自分では笑って言えるけど、他人にそう呼ばれると、なぜか嫌。
20代はみんな私に優しくて、30代も大丈夫と思ってて。
でも、気がついたら前に進めないよ…。愛についてふと考える彼女たち―連作短篇集。
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40代の女性たちを主人公に描く連作短編集。
面白いですが、やはり山本作品は長編が読み応えがあるかな。

山本幸久「あたしの拳が吼えるんだ」中央公論新社

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橘風花は母親と二人で暮らす、普通の小学四年生の女子。
偶然の出会いと、「ムカつく上級生男子を一発殴りたい」と邪な動機でボクシング・ジムに通い始めるが、徐々にのめり込んでゆく。ひたむきにボクシングに打ち込む風花の中で、何かが変わりはじめていた。
それは、周囲の人々の心にも変化をもたらしてゆく―。
結婚を賭けた世界王座戦に挑む女子プロボクサーや、ジムの人々。複雑な家庭環境のいじめっ子や、幼なじみのクラスメート。
風花を理解しようとしない教師。母と折り合いが悪い職場の後輩たち。
最強最悪のライバル。そして母・陽菜子にも…。明日への元気を満タンにしてくれる、ハートウォーミング・ストーリー!
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昨年出た山本さんの新作長編。これは面白かった。
主人公のボクシングを始めた小学生の風花がまずいいですが、周辺の人物も素晴らしい。
舞台になる団地は「床屋さんへちょっと」に登場した団地で、山本作品のおなじみのキャラクターも登場。
これは続編読みたいなあ。


渋谷に里帰り (新潮文庫)

渋谷に里帰り (新潮文庫)

  • 作者: 幸久, 山本
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/06/26
  • メディア: 文庫



床屋さんへちょっと (集英社文庫)

床屋さんへちょっと (集英社文庫)

  • 作者: 山本 幸久
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/08/21
  • メディア: 文庫



愛は苦手 (新潮文庫)

愛は苦手 (新潮文庫)

  • 作者: 幸久, 山本
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: 文庫



あたしの拳が吼えるんだ (単行本)

あたしの拳が吼えるんだ (単行本)

  • 作者: 山本 幸久
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/02/18
  • メディア: 単行本



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