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やくざ映画入門/ビタートラップ/フェイクフィクション [本]

春日太一「やくざ映画入門」小学館新書

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コンプライアンス遵守が盛んに叫ばれる現代。かつて全盛を極めた「やくざ映画」の命脈も風前の灯火だ。
しかし、その中は「組織論」「義理と人情」など、日本社会の本質を理解するカギがそこかしこに隠されている。
『仁義なき戦い』『人生劇場 飛車角』『博奕打ち 総長賭博』『緋牡丹博徒』『県警対組織暴力』--日本映画史に燦然と輝く名作を紐解きながら、難解と思われがちなこのジャンルの「歴史」「全体像」「楽しみ方」をわかりやすく解説。
なぜやくざ映画は、我々の心を掴んで離さないのか。不健全な作品にしか、救えない魂があるからだ。
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春日太一さんがやくざ映画について書いた本です。
入門とあるだけあってちょっと物足りない所はありますがやはり春日さんの本は面白いです。
特に俳優編はもうちょっとボリュームが欲しかった。
主演俳優だけでたくさんいますが、脇役編で成田三樹夫は一言だもんなあ。
続編読みたいです。


月村了衛「ビタートラップ」実業之日本社

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わたしは中国の女スパイ――ノンキャリア公務員の並木は、恋人から告白される。
狙われた理由は、上司から預かった中国語の原稿。
両国組織を欺くために、ふたりは同棲を始めるが……。
警視庁公安部から地下鉄で追尾され、中国の国家安全部からは拉致される。
何が真実で、誰を信じればいいのか?
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月村了衛さんの長編小説です。
月村さんにしては割とライトな仕上がりです。
公安と国家安全部に翻弄されどうなるんだろうと思わせますが、、
お話はなかなか面白かったですが、ラストがあっさりしているのがちょっと残念。


誉田哲也「フェイクフィクション」集英社

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東京・五日市署管内の路上で、男性の首なし死体が発見された。刑事の鵜飼は現場へ急行し、地取り捜査を開始する。
死体を司法解剖した結果、死因は頸椎断裂。「斬首」によって殺害されていたことが判明した。
一方、プロのキックボクサーだった河野潤平は引退後、都内にある製餡所で従業員として働いていた。
ある日、同じ職場に入ってきた有川美祈に一目惚れするが、美祈が新興宗教「サダイの家」に関係していることを知ってしまい……。
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誉田哲也さんの新作長編。誉田さんにしては残酷描写は抑え目かな。
新興宗教をめぐる話ですが、警察内部に協力者がいるにしてもさすがに警察の動きが鈍すぎるような。
とはいえさすが誉田さん、読ませますね。


やくざ映画入門(小学館新書)

やくざ映画入門(小学館新書)

  • 作者: 春日太一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2021/09/30
  • メディア: Kindle版



ビタートラップ

ビタートラップ

  • 作者: 月村 了衛
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2021/10/29
  • メディア: Kindle版



フェイクフィクション (集英社文芸単行本)

フェイクフィクション (集英社文芸単行本)

  • 作者: 誉田哲也
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2021/11/05
  • メディア: Kindle版



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