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今村翔吾「塞王の楯」 [本]

今村翔吾「塞王の楯」集英社

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幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介。
彼は「絶対に破られない石垣」を作れば、世から戦を無くせると考えていた。
一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていた。
秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次に琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。
攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼した。
大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。
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今村翔吾さんの時代小説です。今期の直木賞受賞作。
築城の職人集団“穴太衆”の副頭取の主人公と、鉄砲職人集団“国友衆”の対決を描きます。
前半はちょっとライトノベル的な軽さがありますが、後半の迫力が素晴らしい。
城主の京極高次、攻め手の名将立花宗茂共に職人との信頼関係がある所もいいですね。
関ヶ原の戦い直前の大津城攻防戦がこの通りだったかはともかく、小説として圧倒的です。
強くお勧めします。
これ映像化して欲しいですね。VFXにお金かかりそうですが。
https://lp.shueisha.co.jp/tatexhoko/?fbclid=IwAR1ktzRD1KngWa4vr0u9O2r75HhjjCR2x8bBa-IBhm8lscXse2rd1kf9o2s


塞王の楯 (集英社文芸単行本)

塞王の楯 (集英社文芸単行本)

  • 作者: 今村翔吾
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2021/10/26
  • メディア: Kindle版



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