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越谷オサム「たんぽぽ球場の決戦」 [本]

越谷オサム「たんぽぽ球場の決戦」幻冬舎

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かつて「超高校級」ともてはやされたピッチャーだった大瀧鉄舟は野球の道をあきらめ、人生そのものが停滞したまま20代半ばを迎えてしまった。
そのまま生きていくのはツラすぎるけど、現実と向き合って人生をやり直す勇気もなかなか出ない。
そんな鉄舟が、ひょんなことから草野球チームを創設することに。
だが、彼の元に集まったのは結構クセ強な男女八人。
すったもんだの果てに迎えた初の対外試合。全員挫折経験ありのへっぽこナインが、河川敷のグラウンドで奇跡を起こす! (……かも)
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越谷オサムさんの新作です。これは面白かったです。
越谷作品にはほとんど外れがないのですが、本作はその中でも出色の面白さでした。
挫折した人物があるきっかけで立ち直るというお話が大好きなんです。
高校野球のエースで甲子園直前に敗退した主人公が草野球をきっかけに立ち直るという本作はよくできています。
草野球チームのキャラクターがまたいいです。
ラストは手に汗にぎります。お勧めです。


たんぽぽ球場の決戦

たんぽぽ球場の決戦

  • 作者: 越谷 オサム
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2022/06/22
  • メディア: 単行本



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コメント 2

隆

こんばんは。

失敗は、ブレーキが掛かるという事なので、小さな挫折があっても、歩み続きが止まらないなら、失敗大した事ないよ、と、停滞させるだけの妨げにもなって居ないのではないかなあ。。

才能を伸ばすのは努力ですが、才能が衰えた時の為にも、努力によって基礎を積み上げて置く事でしょうね。

スポーツだと、才能やフィジカルに恵まれ有利だからと言って、フィジカルの弱い子を馬鹿にしない事ですね。名門校のスパルタを目撃すると、下位リーグ校でのちょっとおバカなコミュニケーションで悩む事の無意味さを悟りました。ただ、本当に実になる事は適性が並み以上あると確信出来て、そこで初めて実る努力があると思いますので、
ご紹介の小説の方は、やはり、リアルよりも、野球にやりたい事を見出したのでしょうかねえ。。
by (2022-12-15 20:49) 

きさ

隆さん、コメントありがとうございます。
主人公が傲慢だった高校時代を反省して苦手なりにコミュニケーションを取ろうとするのが良かったです。

by きさ (2022-12-16 20:02) 

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