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孤立宇宙/QJKJQ/失踪願望。コロナふらふら格闘編 [本]

熊谷達也「孤立宇宙」講談社

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小惑星の衝突で地殻、気象ほかあらゆる環境が破壊され、生存の危機に陥った人類は、他の星への移住を目指すものと世界各地のシェルターで生き残りをはかるものとにわかれた。
さらに、肉体のくびきから離れ、意識のサイバースペースへの移行が可能になった世界は、分断と孤立の中にあった。
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熊谷達也さん初の長編SFです。
熊谷作品は結構読んでいるのですが、最近は時代小説が多かったのでSFとは驚きました。
なかなか面白かったです。

佐藤究「QJKJQ」講談社文庫

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女子高生の市野亜李亜は、猟奇殺人鬼の一家で生まれ育った。
父は血を抜いて人を殺し、母は撲殺、兄は噛みついて失血させ、亜李亜はスタッグナイフで刺し殺す。
それでも、猟奇殺人の秘密をお互いに共有しながら、郊外の家でひっそりと暮らしていた。
ところがある日、兄が部屋で殺されているのを亜李亜は発見する。
もちろん警察は呼べない。そして翌日には母がいなくなった。亜李亜は残った父親に疑いの目を向けるが……。
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佐藤究さんの江戸川乱歩賞受賞作です。
面白いのですが、殺人鬼一家の殺人描写で始まるので苦手な人は注意。
実は、、という展開はミステリなので書けませんが、かなり意外な展開でした。
哲学的というか佐藤究さんらしい話でした。
次は直木賞受賞作の「テスカトリポカ」かな。


椎名誠「失踪願望。コロナふらふら格闘編」集英社

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シーナ、78歳。よろよろと生還す。後遺症、進む老い、進まない原稿、募る一方の失踪願望……
サイアクときどきサイコウの、ある1年の記録。
新型コロナ感染後、生死をさまよい退院するも、しつこい後遺症に悩まされる日々。旅には出られず、友と生ビールは遠く、自らと向き合えば今までと何かが違う──。
若き頃から抱える“失踪への衝動”を携えてシーナが放つ、パンデミック下の1年の記録。
〈WEB-MAGAZINE集英社 学芸の森〉で好評連載中の「失踪願望。」、2021年4月~2022年6月の日記に加え、壮絶書き下ろし「新型コロナ感染記」、盟友・野田知佑氏ら、自らの人生に大きな影響を与えた男たちへ捧ぐ「三人の兄たち」の2編を収録。
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椎名誠さんの新刊です。
椎名さん新型コロナ感染していたそうで、それもかなり重症で亡くなっても不思議はなかったとか。
何とか退院しましたが後遺症に悩まされいるそうです。
日記に加えて「新型コロナ感染記」、野田知佑氏らの事を書いた「三人の兄たち」を収録しています。
孤立宇宙

孤立宇宙

  • 作者: 熊谷達也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/08/30
  • メディア: Kindle版



QJKJQ (講談社文庫)

QJKJQ (講談社文庫)

  • 作者: 佐藤究
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/09/14
  • メディア: Kindle版



失踪願望。 コロナふらふら格闘編

失踪願望。 コロナふらふら格闘編

  • 作者: 椎名 誠
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/11/25
  • メディア: 単行本



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