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笑犬楼vs.偽伯爵/クロノス・ジョウンターの黎明 [本]

筒井康隆・蓮實重彦「笑犬楼vs.偽伯爵」新潮社

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「宿命」の顔合せ、ついに実現!
同世代の巨人ふたりが胸襟を開いた豪奢極まる対話と往復書簡集、いよいよ刊行。
昭和9年生まれの作家と昭和11年生まれの批評家が遂に出会って交わした魅惑の対話、無類の相互批評、そして芳醇絶佳な往復書簡。
話柄は大江健三郎の凄味、戦前の豊かさ、文学的な悪意から、嫌=民主主義や映画、猥歌、喫煙、そして一人息子の死まで。
蓮實重彦、書下ろし『時をかける少女』論収録!
抜群の不良老人コンビが深く共鳴し合った、令和日本に過ぎたる名著誕生。
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筒井康隆さん蓮實重彦さんの対談と往復書簡などを収録した本です。
筒井さんはファンなのでほとんどの本を読んでいますが、蓮實さんはあまりいい読者ではないです。
東大の学長をやられていたという事で何かと敷居が高い。
でもこの本は読みやすく面白かったです。
余談ですが、最近、映画監督の瀬川昌治さんの話になり映画関係の友人が、瀬川監督の兄の音楽評論家瀬川昌久さんに師事していたと知りました。
瀬川昌久さんは2021年に亡くなられたのですが、この本にも蓮実さんと対談し弔辞を読んだという話も出てきます。

梶尾真治「クロノス・ジョウンターの黎明」徳間書店

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仁科克男は、ある日勤務先近くのレストランの店主が撮った自主映画を観せてもらい、そこに映っていた女性・清水杏子に惹かれた。
しかし、彼女は撮影直後、事故で亡くなったという。
その直後、会社の人事異動で、系列の新会社P・フレックに出向することになり、開発業務に就くことになった。
仕事内容は「時間軸圧縮理論」を応用した装置を作り出すという途方もないこと。
同僚の野方によると、それは時間を操作し、過去や未来へ行くことが出来る装置らしい。
そして、彼はこの装置を"クロノス"と呼んでいた。
克男は、この装置を使えば、杏子を助けることが出来るのではないか、と思いつき……。
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映画化、演劇化もされた梶尾真治さんのクロノス・ジョウンターシリーズの最新作です。
「クロノス・ジョウンターの伝説」の裏側にあった物語。
色々ネタバレなので「クロノス・ジョウンターの伝説」を先に読んだ方がいいでしょう。
さすがは梶尾さん、読ませます。


笑犬楼vs.偽伯爵

笑犬楼vs.偽伯爵

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/12/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



クロノス・ジョウンターの黎明

クロノス・ジョウンターの黎明

  • 作者: 梶尾真治
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2022/10/15
  • メディア: 単行本



クロノス・ジョウンターの伝説 (徳間文庫)

クロノス・ジョウンターの伝説 (徳間文庫)

  • 作者: 梶尾真治
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2015/02/27
  • メディア: Kindle版



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