君が手にするはずだった黄金について/極楽征夷大将軍/本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎 [本]
本の感想です。溜めてしまったので短縮版です。
小川哲「君が手にするはずだった黄金について」新潮社
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才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。
認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの?
青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。
著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。
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小川哲さんの短編集です。
小川さん本人が主人公と思わせて実はフィクション?
小川さんらしく読ませる短編集でした。
垣根涼介「極楽征夷大将軍」文藝春秋
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動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。
やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。
後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。
混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
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垣根涼介さんの新作長編です。直木賞受賞作。
足利尊氏が主人公ですが、弟直義、重臣・高師直の視点から描きます。
足利幕府の誕生の話は分かりにくいのですが、かなりすっきりと描かれています。
「本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎」別冊本の雑誌
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品切れとなった「本の雑誌」追悼号(2023年5月号)を完全収録の上、さらにたくさんの追悼コメントや追悼企画も多数収録。
またこれまで目黒考二が「本の雑誌」で書いてきた原稿を厳選し再収録。
目黒考二という偉大なる「本好き」の功績をまとめた永久保存版の一冊。
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2023/1/19に亡くなった目黒考二さんの追悼特集です。
本の雑誌社長・評論家としての目黒考二、エッセイストとしての北上次郎、競馬評論家としての藤代三郎の三つの顔を掘り下げています。
小川哲「君が手にするはずだった黄金について」新潮社
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才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。
認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの?
青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。
著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。
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小川哲さんの短編集です。
小川さん本人が主人公と思わせて実はフィクション?
小川さんらしく読ませる短編集でした。
垣根涼介「極楽征夷大将軍」文藝春秋
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動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。
やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。
後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。
混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
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垣根涼介さんの新作長編です。直木賞受賞作。
足利尊氏が主人公ですが、弟直義、重臣・高師直の視点から描きます。
足利幕府の誕生の話は分かりにくいのですが、かなりすっきりと描かれています。
「本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎」別冊本の雑誌
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品切れとなった「本の雑誌」追悼号(2023年5月号)を完全収録の上、さらにたくさんの追悼コメントや追悼企画も多数収録。
またこれまで目黒考二が「本の雑誌」で書いてきた原稿を厳選し再収録。
目黒考二という偉大なる「本好き」の功績をまとめた永久保存版の一冊。
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2023/1/19に亡くなった目黒考二さんの追悼特集です。
本の雑誌社長・評論家としての目黒考二、エッセイストとしての北上次郎、競馬評論家としての藤代三郎の三つの顔を掘り下げています。
本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎 (別冊本の雑誌 21)
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2023/09/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
2024-05-19 16:05
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