日本映画 隠れた名作 - 昭和30年代前後 [本]
川本三郎、筒井清忠「日本映画 隠れた名作 - 昭和30年代前後」中公選書 読みました。
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映画の黄金時代に公開された作品で、作劇法に本当の力と誠実性が備わっているにもかかわらず忘れられた名作と監督。
ふたりの達人の見識眼がいまその意味を甦らせる。
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川本三郎、筒井清忠さんが昭和30年代前後を中心にあまり今は有名でない監督を取り上げた本です。
本作は愛読している「お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法」で教えてもらいました。
http://otanocinema.cocolog-nifty.com/blog/2024/05/post-3079cd.html
とても面白い本ですが、上記のサイトで書いている様に残念な間違いがあります。
以下は引用
「33ページに川本さんの発言で、「(東映は)あの頃はマキノ雅弘がほとんど製作主任でしょう。
マキノは右も左もない人で、『おれは映画党だ』って言っている」「中国から帰って来た内田吐夢に『血槍富士』を作らせたりした」「今井正もそう。彼も東宝にいられなくなり、東映が引き入れた」…とありますが、これはマキノ雅弘ではなく、雅弘の弟のマキノ光雄の誤りです。
マキノ雅弘はご承知のように戦前から活躍していた映画監督で、1952年以降は東宝、日活、東映など各社を渡り歩いて監督作品を作っており、東映で製作主任をやった経験はありません。」
マキノ雅弘は有名ですが、マキノ光雄はご存知の方がどれほどいるのか。
マキノ光雄については割と最近読んだ伊藤彰彦「仁義なきヤクザ映画史」に割と詳しく書かれていました。
それで知っていた様なものです。
マキノ光雄は東映の専務で48才で亡くなっているのでもう少し長生きしていれば東映の社長になっていたと言われています。
本作でとりあげられた監督は不勉強でほとんで見ていません
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映画の黄金時代に公開された作品で、作劇法に本当の力と誠実性が備わっているにもかかわらず忘れられた名作と監督。
ふたりの達人の見識眼がいまその意味を甦らせる。
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川本三郎、筒井清忠さんが昭和30年代前後を中心にあまり今は有名でない監督を取り上げた本です。
本作は愛読している「お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法」で教えてもらいました。
http://otanocinema.cocolog-nifty.com/blog/2024/05/post-3079cd.html
とても面白い本ですが、上記のサイトで書いている様に残念な間違いがあります。
以下は引用
「33ページに川本さんの発言で、「(東映は)あの頃はマキノ雅弘がほとんど製作主任でしょう。
マキノは右も左もない人で、『おれは映画党だ』って言っている」「中国から帰って来た内田吐夢に『血槍富士』を作らせたりした」「今井正もそう。彼も東宝にいられなくなり、東映が引き入れた」…とありますが、これはマキノ雅弘ではなく、雅弘の弟のマキノ光雄の誤りです。
マキノ雅弘はご承知のように戦前から活躍していた映画監督で、1952年以降は東宝、日活、東映など各社を渡り歩いて監督作品を作っており、東映で製作主任をやった経験はありません。」
マキノ雅弘は有名ですが、マキノ光雄はご存知の方がどれほどいるのか。
マキノ光雄については割と最近読んだ伊藤彰彦「仁義なきヤクザ映画史」に割と詳しく書かれていました。
それで知っていた様なものです。
マキノ光雄は東映の専務で48才で亡くなっているのでもう少し長生きしていれば東映の社長になっていたと言われています。
本作でとりあげられた監督は不勉強でほとんで見ていません
2024-07-24 22:04
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コメント(2)
拙ブログ記事の紹介ありがとうございます。
本書でとりあげられた映画作品については、昭和30年代の日本映画をかなり見ている私ですらも知らない題名がいっぱい出てきますからね。マニアック過ぎますよ(笑)。テレビでも放映されないしDVDも出てない作品が多いですし。きささんが監督名をご存じないのも仕方ないでしょうね。
なおマキノ光雄に関しては、2013年に出版された春日太一著「あかんやつら~東映京都撮影所血風録」の第一部でかなり詳しく紹介されています。お読みになってるかも知れませんが、まだでしたら是非どうぞ。
by Kei (2024-07-25 16:35)
Keiさん、コメントありがとうございます。
さすがに監督の名前は結構知ってましたが、作品はほとんど知らなかったです。
神保町シアターの川本三郎セレクションで上映されたものもある様ですが、神保町シアターは成田三樹夫特集とか数回しか行ってませんし。
「あかんやつら」は読んでますが、マキノ光雄に関してはそういえば出てきたかな、くらいです。
他の情報が面白すぎたし。
春日太一といえば「鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折」読みました。
これは面白かったです。
春日太一はほとんど読んでいると思いますが、これが一番の傑作ではないかと思います。
by きさ (2024-07-25 20:20)