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未来国家ブータン/ミャンマーの柳生一族 [本]

高野秀行さんの本を二冊。高野さんの本は面白い。

高野さんは「イラク水滸伝」で今年のドゥマゴ賞を受賞。めでたい。
https://mezamashi.media/article/15412857

高野秀行「未来国家ブータン」集英社

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ブータン政府公認プロジェクトで雪男探し!!
「あの国には雪男がいるんですよ!」。そのひと言に乗せられて高野氏はブータンヘ飛んだ。
雪男を探しながらも、「世界最高の環境立国」「世界で一番幸せな国」と呼ばれる本当の理由にたどりつく。
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高野さんのブータン探訪本。
高野さんにしては珍しくゲリラに襲撃されたり、国境で逮捕されたり、騙されたりしないです。
最初の方は高山病には悩まされますが。
雪男探しに目がくらんで珍しくSDGSなどマジメなテーマにも挑みますが、、
でも高野さんの文章のうまさ、自分を客観的に描いて笑わせる楽しさはさすが。

高野秀行「ミャンマーの柳生一族」集英社文庫

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旅行ガイドは軍情報部!?爆笑必至の珍道中記。先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマー。
しかし軍事政権はこの二人の行動を疑い、江戸幕府のために暗躍した柳生一族にも似た軍情報部を同行させる。
これは現代の話か!?と笑い炸裂の珍道中。
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高野さんの船戸与一さんのミャンマー取材同行記。
柳生一族とはミャンマーの軍情報部を徳川幕府になぞらえたもの。
高野さん曰く、アウンサン将軍は家康、娘のアウンサン・スー・チーは千姫。
アウンサン死後のミャンマーで軍情報部を一手ににぎる一族は柳生一族だとか。
軍情報部のキレ物とそうでもない連中が同行する取材は抱腹絶倒です。
ところが取材後には柳生一族がミャンマー政府=幕府に滅ぼされるというとんでもないオチが。そう来たか。


未来国家ブータン (集英社文庫)

未来国家ブータン (集英社文庫)

  • 作者: 高野秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/07/15
  • メディア: Kindle版



【カラー版】ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

【カラー版】ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

  • 作者: 高野秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/06/05
  • メディア: Kindle版



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