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コラムニストになりたかった/大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 妖刀は怪盗を招く [本]

中野翠「コラムニストになりたかった」新潮社

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映画とおしゃれと雑誌が好きで、ハヤリモノに興味津々の女の子が、いつしかコラム連載を持つまでに―。
1969年から現在までの風俗、流行、映画、雑誌の変遷を辿り、自身の半生を振り返る、女性コラムニストの先駆けによるマスコミ業界クロニクル。
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中野翠さんが自身の半生を振り返った本です。
早稲田を出て父親の紹介で新聞社に入り、そこをやめて編集者になるのですが、編集から書き手にまわりコラムニストに。
今も続いているサンデー毎日のコラムで生活が安定したそうですね。
仕事で笠智衆や森茉莉に会っているのはうらやましいです。


山本「大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 妖刀は怪盗を招く」宝島社文庫

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貧乏長屋に小判が投げ込まれるという奇妙な事件に、十手持ちの女親分・おゆうこと現代人の関口優佳は、かの有名な鼠小僧の仕業かと色めき立つ。
そんな折、おゆうたちは旗本の御用人から内々に相談を持ち掛けられた。
屋敷に侵入した賊に、金二十両と脇差ーかの妖刀・千子村正を盗まれたという。
科学分析ラボの宇田川も江戸にやってきて、おゆうは鼠小僧の正体と村正の行方を追い始めるが…。
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山本巧次さんのシリーズ7作目です。
江戸と現代の東京に抜け穴がある設定は半村良の「およね平吉時穴道行」みたいですが、ヒロインが現代と江戸を行き来しながら捜査するというのが面白い。
今回は長屋に小判が投げ込まれるという事件におゆうが挑みます。
相変わらず面白いですね。
おゆうと八丁堀同心、鵜飼の仲もなかなか進展しませんが、東京での協力者の宇田川との微妙な三角関係も楽しい。
今回も宇田川が江戸にやってきて科学捜査に協力します。
続巻大変楽しみです。


コラムニストになりたかった

コラムニストになりたかった

  • 作者: 翠, 中野
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 妖刀は怪盗を招く (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 妖刀は怪盗を招く (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 作者: 山本 巧次
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2020/10/06
  • メディア: 文庫



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