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サマーフィルムにのって [映画]

「サマーフィルムにのって」見ました。

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乃木坂46の元メンバーで、『アイズ』やドラマ「ガールはフレンド」などの伊藤万理華が主演を務めるSF青春ドラマ。
時代劇映画を愛する女子高生が、未来からやってきた少年に出会い、彼が出演する時代劇をつくろうと奔走する。
共演には、ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」などの金子大地や『佐々木、イン、マイマイン』などの河合優実、『ファンファーレが鳴り響く』などの祷キララら。
伊藤が主演したドラマ「ガールはフレンド」などを手掛けた松本壮史がメガホンを取る。
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時代劇を愛する女子高生が時代劇映画を作るという話です。
主人公役の伊藤万理華がアイドルのオーラをきれいに消しているのがよかった。
主人公の設定はちょっと「映像研には手を出すな!」似ているかも。
主人公は映画部で恋愛映画を撮っているライバルに反発していますが、その点が途中解決するのも良かった。
主人公の愛する勝新の座頭市も登場しますが、最後の映画「座頭市」とテレビ版なのがちょっと残念。
やはりここは1作目の座頭市物語を見たかったかな。
有名な俳優さんも出ていないし、お金もかかっていないですが、なかなかいい映画でした。
板橋駿谷は今回の大河ドラマに出ていましたね。

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監督 松本壮史
脚本 三浦直之(ロロ)、松本壮史
主題歌 Cody・Lee(李)「異星人エイリアンと熱帯夜」
ハダシ - 伊藤万理華
凛太郎 - 金子大地
ビート板 - 河合優実
ブルーハワイ - 祷キララ
駒田 - 小日向星一
増山 - 池田永吉
小栗 - 篠田諒
花鈴 - 甲田まひる
隼人 - ゆうたろう
ダディボーイ - 板橋駿谷
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キネマの神様 [映画]

「キネマの神様」見ました。

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『男はつらいよ』シリーズなどの名匠・山田洋次監督が、作家・原田マハの小説を映画化。
松竹映画100周年を記念して製作された、家族から白い目で見られるダメ親父の物語を紡ぐ。
主演を務めるのは沢田研二と『アルキメデスの大戦』などの菅田将暉。
『君は月夜に光り輝く』などの永野芽郁、バンド「RADWIMPS」のボーカルで『泣き虫しょったんの奇跡』などの野田洋次郎のほか、北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子らが共演する。
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山田洋次監督の新作です。
寅さんシリーズはともかく割と山田監督の映画は苦手でした。
ある時期からあえてベタになる事を恐れない作風を理解して、見るようになりました。
とはいえやっぱりベタだなあと思う作品もあるのですが。
本作は原田マハさんの小説の映画化ですが、かなりお話はアレンジされています。
原作も読みましたが、原作は娘の歩が主人公ですね。
この脚色はうまいと思いました。
過去編は松竹撮影所が舞台になっていて山田監督の思い入れが感じ取れました。
現代編よりも過去編がいいですね。
菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎といった過去編の若い俳優陣がいいです。
特に原節子がモデルの美人女優役の北川景子が美しい。
志村けんさんの急死により沢田研二が主人公を演じていますが、とても良かったです。
ベタな部分もありますが、良い映画だったと思います。

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監督 山田洋次
脚本 山田洋次、朝原雄三
原作 原田マハ
音楽 岩代太郎
主題歌 RADWIMPS feat.菅田将暉「うたかた歌」
ゴウ:沢田研二
ゴウ(青年時代):菅田将暉
淑子(青年時代):永野芽郁
テラシン(青年時代):野田洋次郎
出水宏:リリー・フランキー
水川:志尊淳
勇太:前田旺志郎
松尾貴史
広岡由里子
北山雅康
原田泰造
片桐はいり
迫田孝也
近藤公園
豊原江里佳
渋谷天笑
渋川清彦
松野太紀
曽我廼家寛太郎
桂園子:北川景子
歩:寺島しのぶ
テラシン:小林稔侍
淑子:宮本信子
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瀬川昌治「乾杯!ごきげん映画人生」「素晴らしき哉映画人生!」 [本]

映画監督の瀬川昌治さんの自伝を二冊読みました。

瀬川昌治「乾杯!ごきげん映画人生」清流出版
瀬川昌治「素晴らしき哉映画人生!」清流出版

新東宝に入社し助監督になり、東映へ移籍して監督デビュー、さらに松竹に移籍します。
映画では「瀬戸はよいとこ 花嫁観光船」が面白かったです。
「赤い疑惑「赤い衝撃」「スチュワーデス物語」などのテレビドラマの監督としても活躍しました。
「乾杯!ごきげん映画人生」では学習院の先輩、三島由紀夫の話や、三木のり平、森繁久彌、伴淳三郎、いかりや長介などとの交遊、鶴田浩二vs三國連太郎の確執など盛りだくさんです。
「素晴らしき哉映画人生!」では大映テレビ全盛期の宇津井健、山口百恵の話、新東宝時代の仲間、井上梅次、石井輝男、舛田利雄、渡邊祐介監督の秘話、脚本家修業時代に見た師匠、井手雅人、菊島隆三の素顔など。
とても面白かったです。


乾杯!ごきげん映画人生

乾杯!ごきげん映画人生

  • 作者: 瀬川 昌治
  • 出版社/メーカー: 清流出版
  • 発売日: 2021/08/07
  • メディア: 単行本



素晴らしき哉 映画人生!

素晴らしき哉 映画人生!

  • 出版社/メーカー: 清流出版
  • 発売日: 2012/03/12
  • メディア: 単行本



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1秒先の彼女 [映画]

「1秒先の彼女」見ました。

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郵便局で働くヤン・シャオチー(リー・ペイユー)は、仕事も恋もパッとしないアラサー女子。
彼女は子供の頃から、何をするにもワンテンポ早い性格。
そんな彼女がある日、思いを寄せるハンサムなダンス講師のリウ・ウェンセン(ダンカン・チョウ)から、七夕バレンタインのデートに誘われる。
念願叶ったシャオチーだったが、目が覚めるとなぜかバレンタインの翌日に。約束の1日が消えてしまった……!?
シャオチーは失くした大切な1日の記憶を取り戻すべく奔走するが…。
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割と話題にもなった台湾映画の新作です。

良く行くブログの記事や映画評が評判がいいので遅まきながら見ようと思っていました。
ところが一時期は近くのシネコンでも上映していたのですが、今では都内でしか上映していません。
今日、ちょっと別件もあったので都内に出て見ました。とても面白かったです。

さて、感想ですが、これが結構書きにくい。
というのは、上記のあらすじは前半なんですが、前半はほぼ伏線だらけなんですね。
前半で伏線を張りまくり、後半はその伏線を解決するという物語の構造は「運命じゃない人」や「カメラを止めるな」に似ています。
なので後半の話は一切書けないのです。

前半はまあ伏線を張るパートなのでちょっとたるい感じも。そこをコミカルな演出の冴えで見せますね。
前半のヒロインのリー・ペイユーのコメディエンヌぶりがいいですね。
で、あまり書けませんが、後半のヒロインの美しさ/キュートさが印象に残ります。
俳優陣もみな素晴らしく、演出も素晴らしい。
という事で上映館は少なくなってしまいましたが、機会があればぜひ。
見た人だけで飲みながらネタバレ解禁で語りたいです。

原題:消失的情人節 (英題: My Missing Valentine)
監督:チェン・ユーシュン
脚本:チェン・ユーシュン
撮影:チョウ・イーシェン
製作総指揮:イェ・ルーフェン、リー・リエ
リウ・グァンティン
リー・ペイユー
ダンカン・チョウ
ヘイ・ジャアジャア
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座頭市喧嘩太鼓 [映画]

「座頭市喧嘩太鼓」見ました。

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甲州路の石和宿、荒追の熊吉のもとに草鞋を脱いだ市は、一宿一飯の渡世の義理によって、心ならずも宇之吉という若い博徒を斬ってしまう。
そのとき、宇之吉のために金策に出かけていた姉のお袖が帰ってきた。
熊吉の狙いは最初からお袖にあり、豪商の猿屋宗介の妾に世話することで、甲府のお城の御用を一手に引き受けようという魂胆だった・・・。
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座頭市シリーズ第19作。大映製作は本作が最後となりました。
ヒロインは三田佳子、市と対立する浪人は佐藤允。
悪役で西村晃、戸浦六宏、藤岡琢也が市に味方するやくざをユーモラスに演じています。
ミヤコ蝶々も出演、出番は短いですが曽我町子が若い!30才くらいです。
相変わらず面白いですね。

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監督: 三隅研次
脚本: 猿若清方/杉浦久/吉田哲郎
原作: 子母沢寛
撮影: 森田富士郎
録音: 海原幸夫
音楽: 池野成
美術: 内藤昭
勝新太郎
三田佳子
佐藤允
西村晃
藤岡琢也
ミヤコ蝶々
清水彰
戸浦六宏
大川修
曽我町子
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江戸川乱歩と横溝正史/アニメ大国建国記 [本]

「阿久悠と松本隆」「萩尾望都と竹宮惠子」が面白かったので中川右介さんの本を2冊。

中川右介「江戸川乱歩と横溝正史」集英社

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日本の探偵小説を牽引した二大巨頭、江戸川乱歩と横溝正史。
ほぼ同時期にデビューした二人は、盟友として認め合い、生涯変わらぬ友情で結ばれた。
それも作家同士というだけでなく、時に一方が編集者となって支えるという希有なつながりだ。
この濃密な関係はどのように生まれ、育まれたのか―二人の足跡を辿りながら、数多の作品群を通して出版界の興亡のドラマをも描き出す、空前の対比評伝。
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江戸川乱歩と横溝正史、この二人の誕生からデビューそして亡くなるまでの長い生涯を描いた評伝です。
膨大な資料を引用しながら良く整理されていて興味深いです。
始めて二人が神戸の探偵小説の講演に同席した日を特定しているのもスゴイ。
戦前は横溝が編集者として乱歩を支え、戦後は乱歩が編集側で横溝をフォローするのが興味深いです。
始めて一緒に仕事をしてから乱歩が亡くなるまで40年、横溝が亡くなるまで50年以上ミステリの世界で活躍したのが凄い。

中川右介「アニメ大国建国記」イースト・プレス

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東映動画の躍進。エイケン、東京ムービー、タツノコプロ、ピープロ、スタジオ・ゼロなどの誕生。
手塚治虫による虫プロ設立から倒産まで――その10年にわたる黎明史を描く。
日本テレビアニメ史の決定版!
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東映動画、エイケン、東京ムービーなど、そして虫プロ設立から倒産まで、初期テレビアニメ史を描きます。
こちらも膨大な資料が良く整理され分かりやすいです。
定説と異なり、虫プロの給料は非常に良かったそうです。
この秘密はアニメの制作は不採算事業ですが、版権ビジネスで大きな利益を得られる事。
この点でも版権を握っていた手塚は先見の明があったとか。
後にアニメの制作会社が経済的にうまくいかなかったのは、版権をテレビ局やスポンサーに奪われたからだそうです。


江戸川乱歩と横溝正史 (集英社文庫)

江戸川乱歩と横溝正史 (集英社文庫)

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/12/18
  • メディア: 文庫



アニメ大国 建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち

アニメ大国 建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2020/08/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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SAFE/セイフ [映画]

「SAFE/セイフ」録画で見ました。

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『エクスペンダブルズ』シリーズなどの肉体派スター、ジェイソン・ステイサムが主演を務めるアクション・サスペンス。
特殊な能力を持つ少女と出会った元警官の格闘家が、彼女を追うロシアン・マフィア、汚職警官グループ、チャイニーズ・マフィアを相手に壮絶な戦いを繰り広げていく。
メガホンを取るのは、脚本家やプロデューサーとしても活躍している『タイタンズを忘れない』のボアズ・イェーキン。
ジェイソンが屈強な肢体を躍動させる肉弾戦はもちろん、ニューヨークの市街地を猛スピードで激走するカーチェイスも見もの。
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ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画です。
元警官の格闘家が少女を守って、ロシアン・マフィア、汚職警官グループ、チャイニーズ・マフィアと戦います。
お話はアバウトですが、アクションはなかなか見せました。

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監督 ボアズ・イェーキン
脚本 ボアズ・イェーキン
音楽 マーク・マザーズボー
ルーク・ライト ジェイソン・ステイサム 山路和弘
メイ キャサリン・チェン 寿美菜子
ウルフ警部 ロバート・ジョン・バーク 岩崎ひろし
ハン・ジャオ ジェームズ・ホン 原語流用
アレックス・ローゼン アンソン・マウント 佐々木啓夫
トラメロ市長 クリス・サランドン 黒澤剛史
エミール・ドチェスキー サンドール・テクシー 楠見尚己
バシリー・ドチェスキー ジョセフ・シコラ 北村謙次
チャン・クワン レジー・リー 松本忍
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愚か者の島/我々は、みな孤独である/希望の糸/ツボちゃんの話 [本]

本の感想。ためてしまったので短縮版です。

乾緑郎「愚か者(フリムン)の島」祥伝社

乾緑郎さんの新作長編小説です。
南の島で繰り広げられる男女の生き残りを描いた話です。
ハラハラさせますが、ラストはあまり救いのない終わり方でした。
まあそれも乾さんらしいかも。

貴志祐介「我々は、みな孤独である」角川春樹事務所

昨年出た貴志祐介さんの新作長編小説です。
主人公の探偵は前世で自分を殺した犯人を捜して欲しいという依頼を受けます。
物語は奇妙なミステリとして始まります。
色々あって後半はちょっとネタバレですがSF的展開となりそのあたりは好みが分かれるかも。

東野圭吾「希望の糸」講談社

読むまでは全く知らなかったのですが、本作は加賀恭一郎シリーズの1作でした。
ただ、加賀は登場しますが、本作の主人公は加賀の従弟、松宮脩平です。
事件を捜査する上で松宮自身の過去も明らかになっていきます。
さすがは東野さん一気に読ませました。

佐久間文子「ツボちゃんの話: 夫・坪内祐三」新潮社

昨年の1月に急死した坪内祐三さんの事を奥さんの佐久間文子さんが書いた本です。
自宅で亡くなって司法解剖もされたそうですが、結局死因は不明だったとか。
編集者だけあって佐久間さんの坪内さんを書く筆致は冷静ですが、色々と複雑な思いがあると思いました。


愚か者(フリムン)の島

愚か者(フリムン)の島

  • 作者: 乾緑郎
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2021/01/07
  • メディア: 単行本



我々は、みな孤独である

我々は、みな孤独である

  • 作者: 貴志祐介
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2020/09/15
  • メディア: 単行本



希望の糸

希望の糸

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/07/05
  • メディア: ペーパーバック



ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―

ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―

  • 作者: 佐久間文子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/05/26
  • メディア: Kindle版




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