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サブカル勃興史/角川映画-1976-1986/1968年 [本]

中川右介さんを三冊。中川さんの本は面白い。

中川右介「サブカル勃興史 すべては1970年代に始まった」角川新書

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2010年代に入ってから、「ウルトラ・シリーズ」、「仮面ライダー」、「ヤマト」、「ガンダム」、あるいは「ベルばら」「ポーの一族」などが次々と40、50周年を迎えている。
それらはみな、単に昔のものとしてあるだけでなく、現役のコンテンツとして新作が発表され、映像化、舞台化されている。
逆算すれば分かるが、これらの大半は1970年代に始まっているのだ。
1960年に生まれ、アニメ、特撮ものを最初期からテレビで見ていた中川右介(作家、編集者)が「リアルタイムの記憶を基にして目撃譚」として描くサブカル勃興史。
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1960年生まれの中川さんが1970年代に始まり現在まで続いているシリーズを取り上げた新書です。
「ウルトラ・シリーズ」「仮面ライダー」「ヤマト」「ガンダム」「ベルばら」「ポーの一族」などを取り上げています。
相変わらずデータを駆使し1970年代に始まったシリーズを網羅して読ませます。

中川右介「角川映画-1976-1986 日本を変えた10年」KADOKAWA

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「読んでから見るか、見てから読むか」―1970年代半ば、低迷していた日本映画界へ彗星のごとく登場した角川映画は、日本で初めての本格的メディアミックスだった!
小説と映画と主題歌をヒットさせ、ベストセラー作家とスターを生んでいく。
『犬神家の一族』に始まり、『野性の証明』『復活の日』等の大作、『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』等のアイドル映画。
疾風怒涛の角川映画最初の10年を描くノンフィクション。
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角川映画について中川右介さんが書いた本です。
これは面白かったです。
角川映画について当時の映画界で反発が多かった点を描いているのが面白いです。
個人的には角川映画は好きだったのですが、反発した映画人の気持ちもわからなくはないです。
文庫で増補版が出ているのでそちらも読まなくては。

中川右介「1968年」朝日新書

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50年前、1968年の日本は「昭和の青春」の真っただ中にいた。
世界のそして日本の新世代が、旧世代に「異議申し立て」をして、そのエネルギーが噴出した年である。
漫画、映画、音楽など、大衆が愛した「文化」にもエポックメーキングの事象が続出する。
あしたのジョー、巨人の星、高倉健、石原裕次郎、黒部の太陽、帰ってきたヨッパライ、江夏豊。
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1968年の大衆文化の改革について語った本です。
1968年に起きた大衆文化のエポックメーキングな出来事を書きます。
あしたのジョー、巨人の星、高倉健、石原裕次郎、黒部の太陽、帰ってきたヨッパライ、江夏豊などのその時に起きた出来事を相変わらずの調べ魔ぶりで描きます。


サブカル勃興史 すべては1970年代に始まった (角川新書)

サブカル勃興史 すべては1970年代に始まった (角川新書)

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/11/10
  • メディア: Kindle版



角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年 (単行本)

角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年 (単行本)

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 単行本



角川映画 1976-1986(増補版) (角川文庫)

角川映画 1976-1986(増補版) (角川文庫)

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
  • 発売日: 2016/02/25
  • メディア: 文庫



1968年 (朝日新書)

1968年 (朝日新書)

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2018/09/13
  • メディア: Kindle版



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最後の決闘裁判 [映画]

「最後の決闘裁判」見ました。

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エリック・ジェイガーによる「最後の決闘裁判」を原作に描くミステリー。
600年以上前にフランスで行われた、決闘によって決着をつける「決闘裁判」の史実を基に、暴行事件を訴えた女性とその夫、そして被告の3人の命を懸けた戦いを映し出す。
『グラディエーター』などのリドリー・スコットが監督を務め、マット・デイモンとベン・アフレックが脚本とともに出演も果たす。
ドラマシリーズ「キリング・イヴ/Killing Eve」などのジョディ・カマー、『マリッジ・ストーリー』などのアダム・ドライヴァーらが共演する。
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リドリー・スコット監督の新作です。
公開週に見逃した所、上映回数が減り困っていましたが、近くのシネコンで都合のいい時間に上映していたので見ました。
2時間半と長い映画ですが、さすがリドリー・スコット一気に見せます。
マット・デイモン、アダム・ドライバーの主演二人もいいですが、ヒロインのジョディ・カマーが素晴らしい。
「フリー・ガイ」のヒロインも良かったのですが、こちらでも美しく堂々たる演技を見せます。
お話も面白かったです。

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監督 リドリー・スコット
脚本 ニコール・ホロフセナー、ベン・アフレック、マット・デイモン
原作 エリック・ジェイガー『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』
製作 リドリー・スコット、ケヴィン・J・ウォルシュ、ジェニファー・フォックス、ニコール・ホロフセナー、マット・デイモン、ベン・アフレック
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
ジャン・ド・カルージュ:マット・デイモン
ジャック・ル・グリ:アダム・ドライバー
マルグリット・ド・カルージュ:ジョディ・カマー
アランソン伯ピエール2世:ベン・アフレック
ニコル・ド・ブシャール:ハリエット・ウォルター
シャルル6世:アレックス・ロウザー
クレスピン:マートン・チョーカシュ
ル・コック:ジェリコ・イヴァネク
マリー:タルーラ・ハドン
ロベール・ド・ティボヴィル:ナサニエル・パーカー
トミン・デュ・ボワ:サム・ヘイゼルダイン
バーナード・ラトゥール:マイケル・マケルハットン
ジャン・ド・カルージュ3世:オリヴァー・コットン
王の伯父:クライヴ・ラッセル
アダム・ルヴェル:アダム・ナガイティス
高僧:ボスコ・ホーガン
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日本暴力列島 京阪神殺しの軍団 [映画]

「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」をレンタルで見ました。

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「仁義なき戦い」以来の東映実録路線の映画はかなり見ているのですが本作は未見でした。
本作の特徴は小林旭の主人公が在日であるという点。
これはモデルの柳川次郎がそうだからですが、梅宮辰夫の兄弟分もそういう設定になっています。
深作欣二作品と比べるとベテランの山下耕作監督なので任侠映画的な様式美のあるシーンもありなかなか良かったです。
それに東映実録映画ファンにはお馴染みの脇役、悪役が豪華で楽しい。
そして何より中盤から登場する成田三樹夫がどんどん重みを増す役で、最後は「仁義なき戦い 代理戦争」以来の小林旭との演技対決を見せます。
これは見ごたえがありました。成田三樹夫ファンにはお勧めです。

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監督 : 山下耕作
企画 : 日下部五朗・今川行雄
脚本 : 松本功・野波静雄
撮影 : 山岸長樹
音楽 : 八木正生
花木勇(モデル・柳川次郎) : 小林旭
西田恭三 : 伊吹吾郎
有田順子 : 中島ゆたか
石沢ケイコ : 小泉洋子
仁田勝己 : 小松方正
庄司鶴吉 : 室田日出男
相良八郎 : 名和宏
畠山克敏 : 今井健二
中井刑事 : 三上真一郎
風間栄造 : 安部徹
中本初太郎 : 天津敏
上村昌代 : 衣麻遼子
谷良一 : 西田良
李 : 汐路章
三田栄 : 北村英三
林安雄 : 野口貴史
徐徳元:岩尾正隆
照井明 : 根岸一正
田中勝次 : 志賀勝
関根:阿波地大輔
天政会組員:笹木俊志、福本清三、志茂山高也
崎山義也:片桐竜次
松原哲男 : 成田三樹夫
大槻正道(モデル・地道行雄): 遠藤太津朗
国友利三郎 : 金子信雄
金光幸司 : 梅宮辰夫
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