SSブログ

ナイトメア・アリー [映画]

「ナイトメア・アリー」見ました。

_ (3).jpg

------------
ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの「ナイトメア・アリー 悪夢小路」を原作に描くサスペンス。
ショービジネスの世界で成功した野心家の青年の運命が、ある心理学者との出会いによって狂い始める。
メガホンを取るのは『シェイプ・オブ・ウォーター』などのギレルモ・デル・トロ。
『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパー、『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェットをはじめ、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラが出演する。
------------

555875.jpg

ギレルモ・デル・トロ監督の新作です。
監督にしては珍しく超自然的描写はありません。
おそらく1946年に発表された原作に忠実なんでしょうね。
前半のカーニバルの怪しいムード、後半のノワール的展開が面白かったです。
主人公のブラッドリー・クーパー始め、ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、トニ・コレットといった俳優陣は好演しています。
常連のロン・パールマンももちらん出ています。
ボディガード役で良く見るコワモテ俳優が出ていてホルト・マッキャラニーという人でした。
最近では「キャッシュトラック」に重要な役で出演していました。
メアリー・スティーンバージェン久々に見ました。さすがに老けましたね。
ちょっと2時間半は長いですが、なかなか面白かったです。

229035117141288_650.jpg

監督 ギレルモ・デル・トロ
脚本 ギレルモ・デル・トロ、キム・モーガン
原作 ウィリアム・リンゼイ・グレシャム『ナイトメア・アリー 悪夢小路』
音楽 ネイサン・ジョンソン
スタントン・"スタン"・カーライル - ブラッドリー・クーパー
リリス・リッター博士 - ケイト・ブランシェット
メアリー・エリザベス・"モリー"・ケイヒル - ルーニー・マーラ
ジーナ・クルンバイン - トニ・コレット
クレメント・"クレム"・ホートリー - ウィレム・デフォー
エズラ・グリンドル - リチャード・ジェンキンス
ブルーノ - ロン・パールマン
ピーター・"ピート"・クルンバイン - デヴィッド・ストラザーン
フェリシア・キンボール - メアリー・スティーンバージェン
キンボール判事 - ピーター・マクニール
アンダーソン - ホルト・マッキャラニー
オタク - ポール・アンダーソン
市長 - マーク・ポヴィネッリ
ジェデディア・ジャッド保安官 - ジム・ビーヴァー
ファンハウス・ジャック - クリフトン・コリンズ・Jr
カーニー・ボス - ティム・ブレイク・ネルソン
エルルード博士 - デヴィッド・ヒューレット
ルイーズ・ホートリー - ララ・ジーン・コロステッキ
ホーボー - スティーブン・マクハティ
フィーフィー・ザ・バードガール - ダイアン・ベイチャー
スタンの番組の視聴者 - ロミナ・パワー
nice!(1)  コメント(6) 

中部博「プカプカ-西岡恭蔵伝」 [本]

中部博「プカプカ-西岡恭蔵伝」小学館

------------
「俺のあん娘」はもうひとりいた――
タバコ好きで、いつもプカプカ吸っている奔放な女性に恋する男の心情を歌ったヒット曲『プカプカ』。
これまで50人を超えるアーティストにカバーされ、リリースから半世紀を経た今も多くの人に歌い継がれるこの名曲を生み出したのは、関西出身のシンガーソングライター・西岡恭蔵だった。
『サーカスにはピエロが』『君住む町に』『春一番』といった関西フォーク史に刻まれる定番曲、細野晴臣プロデュースによる『街行き村行き』やNHK「みんなのうた」で放送された『バナナ・スピリット』など、ファンに愛され続ける名曲は数えだしたら切りがない。
矢沢永吉のスタンダード・ナンバーである『トラベリン・バス』や『A DAY』『あ・い・つ』などの作詞を手掛けたことでも知られている。
誰にも真似できない独自のサウンドを生み出した西岡恭蔵は、しかし、1999年4月に50歳という若さでこの世を去った。
あまりに突然の訃報に言葉を失った友人・知人も多く、これまで1冊の評伝も出されていなかった。
本書は、その初めての本格評伝となる。
------------

『プカプカ』の西岡恭蔵さんの評伝です。
『プカプカ』は知っていますが西岡恭蔵さんの事はあまり知りませんでした。
『プカプカ』はジャズ・シンガーの安田南の歌だとされていますが、実は西岡さんの最初の恋人の歌でもあるそうです。
西岡さんと別れて今は夫を亡くしたその女性にも取材しています。
あまりしらなかった関西フォークについてもわかりやすくまとめられています。
最初のアルバムをプロデュースした細野晴臣との絆、矢沢永吉の詩を手掛けた事、など知らない事が多かったです。
西岡さんの短い生涯を良く調べた良著です。
プカプカ 西岡恭蔵伝

プカプカ 西岡恭蔵伝

  • 作者: 中部 博
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2021/11/04
  • メディア: 単行本



nice!(1)  コメント(0) 

逢坂剛「ブラック・ムーン」 [本]

逢坂剛「ブラック・ムーン」中央公論新社

------------
「百舌」シリーズの逢坂剛が放つ、至高のエンターテインメント!
新選組副長・土方歳三は箱館で落命した――はずだった。
頭部に被弾し記憶を失った土方は、内藤隼人と名を変え、彼を慕う時枝ゆらとともにアメリカ西部へと渡る。
隼人は自らの命を狙う元新撰組隊士・高脇との決闘の末、谷底に落下した。
瀕死の隼人を救ったのはトウオムア(黒い月)と名乗る謎の女性。
彼女の目的は一体?そして隼人の行方不明により、ゆら、ピンキー、ボナーらにも、大きな転機が訪れる。
サムライたちの旅は、いよいよ佳境に迫る!
------------

逢坂剛さんの「アリゾナ無宿」「逆襲の地平線」に登場した謎のサムライ。
その正体は土方歳三ではないかと言われていたのですが、前日譚「果てしなき追跡」で五稜郭で記憶を失ってアメリカに渡る経緯が描かれました。
さらに続編「最果ての決闘者」が刊行され本作はその続編。
これでほぼ「アリゾナ無宿」「逆襲の地平線」の直前まで話は進みました。
「逆襲の地平線」でも話は終わっていないので、その後の話を書いて欲しいですがどうかなあ。


ブラック・ムーン (単行本)

ブラック・ムーン (単行本)

  • 作者: 逢坂 剛
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2022/02/21
  • メディア: 単行本



nice!(0)  コメント(0)