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宝樹「三体X 観想之宙」 [本]

宝樹、大森望、光吉さくら、ワン チャイ訳「三体X 観想之宙」早川書房

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アジアに初めてヒューゴー賞をもたらし、世界で2900万部、日本でも63万部を売り上げた『三体』三部作を、劉慈欣を敬愛する中国新世代のSF作家・宝樹が受け継いだ。
謎のすべてが明かされる公式スピンオフ!
太陽系侵略をもくろむ三体文明の懐に、人類のスパイを送るという「階梯計画」の主人公となった孤独な男・雲天明。
彼はいかにして三体文明のもとで過ごし、程心(チェン・シン)の前に現れたのか?
シリーズ完結篇である『三体III 死神永生』で描かれたさまざまなできごとの裏側、知りたかった事件がすべて描かれる。
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傑作「三体」の公式スピンオフ小説です。
「三体」のラストの喪失感に耐えられなかった宝樹が書いたスピンオフ。
当時はアマチュアだったのですが、後にSF作家に。
「三体」の作者の劉慈欣も公式に認めて幅広く出版されました。
あくまでもスピンオフですが、面白いですね。
ラストはそう来たかと思いました。
「三体」を読んでからでないと面白くないと思いますが、「三体」を読んだ人はぜひ一読を。


三体X 観想之宙

三体X 観想之宙

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2022/07/06
  • メディア: Kindle版



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ヤマザキマリ「壁とともに生きる: わたしと「安部公房」」 [本]

ヤマザキマリ「壁とともに生きる: わたしと「安部公房」」NHK出版新書

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不自由で理不尽な社会で、心涼やかに生きるには?
自由に生きれば欠乏し、安定すれば窮屈だ。
どうしようもなく希望や理想を持っては、様々な”壁”に阻まれる――。
そんな私たち人間のジレンマを乗り越えるヒントは、戦後日本のカオスを生きた作家・安部公房にある!
「マンガ家・ヤマザキマリ」に深い影響を与え、先の見えない現代にこそその先見性が煌めく作家の「観察の思考」を、著者の視点と体験から生き生きと描き出す!
(NHKEテレ「100分de名著」2022年6月放送予定「安部公房 砂の女」に講師出演決定)
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ヤマザキマリさんが安部公房を取り上げた新書です。
ちょっと意外な組み合わせですが、ヤマザキさんはイタリア留学時代に安部公房を愛読し救われたそうです。
私も若い頃は安部公房は愛読したので楽しく読みました。
といっても読んだのは昔なので忘れてました。
もう一度読んでみるかな。
「100分de名著 安部公房 砂の女」も機会があれば見てみるかな。


壁とともに生きる: わたしと「安部公房」 (NHK出版新書 675)

壁とともに生きる: わたしと「安部公房」 (NHK出版新書 675)

  • 作者: ヤマザキマリ
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2022/05/10
  • メディア: 新書



安部公房『砂の女』 2022年6月 (NHK100分de名著)

安部公房『砂の女』 2022年6月 (NHK100分de名著)

  • 作者: ヤマザキマリ
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2022/05/27
  • メディア: ムック



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