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ハロー・グッドバイ/日本橋に生まれて [本]

小路幸也「ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン」集英社

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思わぬ場所での再会、知られざる過去との遭遇、甘酸っぱい恋の行方、切ないけれど前向きな旅立ち……。
今年も賑やかで温かな、大人気シリーズ第17弾!
田町家が取り壊され増谷家・会沢家として生まれ変わろうとするなか、ついに〈かふぇ あさん〉の夜営業が始まる。
見慣れないお客さんとともに、不思議な事件も舞い込み……。
そして、藍子とマードックのイギリス生活にも大きな転機が。
さまざまな変化や試みに、堀田家は「LOVE」を胸に挑んでいく。
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ドラマ化もされた小路幸也さんの人気シリーズ17作。相変わらず読ませますね。
今日記を検索すると16作目の「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」の感想を書き忘れていました。
シリーズを通して読んでいると子供たちが成長したり、おなじみのキャラクターにも色々と変転があり感慨深いです。
今回はそれほど大きな事件はありませんが、シリーズのファンには相変わらず安心して読ませます。
小路さんは2018年に心筋梗塞で入院され心配しましたが、今はお元気の様です。
続巻楽しみです。


小林信彦「日本橋に生まれて 本音を申せば」文藝春秋

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「週刊文春」で23年連載された名物コラム『本音を申せば』シリーズが、本書をもって完結します。
第一部「奔流の中での出会い」は、野坂昭如さん、山川方夫さん、渥美清さん、植木等さん、長部日出雄さん、大瀧詠一さん、江戸川乱歩さんなど、ひときわゆかり深い17名の思い出。
第二部「最後に、本音を申せば」は、2021年のクロニクル。NHKBSプレミアムで放映される映画のラインナップが上質なのに感心し、『日本の喜劇人』に加筆して「決定版」を刊行された年でした。
「数少い読者へ」と題した最終回が「週刊文春」に掲載されると、愛読してこられた読者の方々からのお便りが、編集部に続々と寄せられました。長年のご愛読に感謝しつつお届けする最終巻。
平野甲賀さんのフォントを題字に使用し、本文挿絵は小林泰彦さんです。
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小林信彦さんの週刊文春のコラムの最終巻です。
小林さんには強い影響を受けました。
高校生の頃に古本屋で買った「東京のロビンソン・クルーソ」を読んで、その映画・ミステリの造詣に感心しました。
大学を中退し20代で名画座通いに明け暮れたのは小林信彦になりたかったからかもしれません。
小林さんは2017年に脳梗塞で倒れましたが、復帰してコラムを毎週書かれていました。
そのコラムもこれで最終巻。
毎週、週刊文春を読んではいましたが、まとめて読むと圧倒的ですね。
第一部は倒れる前の色々な人の思い出をまとめたもの。
第二部はコラム最終回の前の集大成。
89歳ですが、まだまだお元気で時々はコラムを読みたいです。


ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン

ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン

  • 作者: 小路 幸也
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/04/26
  • メディア: 単行本



日本橋に生まれて 本音を申せば

日本橋に生まれて 本音を申せば

  • 作者: 小林 信彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2022/01/26
  • メディア: 単行本



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