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よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続 [本]

宮部みゆき「よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続」KADOKAWA

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老人が語る、村を襲う「ひとでなし」の恐怖とは――三島屋シリーズ第八弾!
江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋は、風変わりな百物語をしていることで知られている。
語り手一人に聞き手も一人、話はけっして外には漏らさず、「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」これが三島屋の変わり百物語の趣向である。
従姉妹のおちかから聞き手を受け継いだ三島屋の「小旦那」こと富次郎は、おちかの出産を控える中で障りがあってはならないと、しばらく百物語をお休みすることに決める。
休止前の最後の語り手は、商人風の老人と目の見えない彼の妻だった。老人はかつて暮らした村でおきた「ひとでなし」にまつわる顛末を語りだす――。
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宮部みゆきさんの三島屋シリーズの8作目。
3編のかなり長い話が収録されています。
どれも相変わらず面白いですが、最後の表題作が一番面白かったです。
なんとゾンビものです。
江戸時代を舞台にゾンビものを成立させているのが凄い。
その手があったか、と思いました。
続巻楽しみです。


よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/07/27
  • メディア: 単行本



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すごいトシヨリ散歩/わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」 [本]

池内紀、川本三郎「すごいトシヨリ散歩」毎日新聞出版

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映画、レコード、喫茶店、鉄道旅に町歩き。トシをとると日々は楽しい。
名エッセイスト二人が語りあう、人生の幸福。その来し方行く末。
軽やかで愉快な対談集。
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池内紀、川本三郎さんが映画、レコード、喫茶店、旅などについて語り合った本です。
楽しく読める本でした。
川本さんの本はかなり読んでいますが、池内さんはほとんど読んでいません。
池内さんは2019年8月に亡くなりました。
池内さんの本、読んでみるかな。

高野文子・山田尚子「わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」」河出書房新社

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誰も見たことがない、わたしたちの「平家」をつくる――山田尚子監督最新作、アニメ「平家物語」ディレクターズ・ノート。
監督エッセイ、山田×高野対談、描き下ろしカット他多数収録。
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山田尚子監督、高野文子キャラクター原案のアニメーション「平家物語」について山田さん、高野さんが語り合った本です。
「平家物語」のアニメは素晴らしかった。
あまり表面に出ない高野さんが対談写真を載せているのも珍しい。
美術設定などについても興味深かったです。


すごいトシヨリ散歩

すごいトシヨリ散歩

  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2021/11/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2022/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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養老先生、病院へ行く/飛び立つ季節 旅のつばくろ [本]

養老孟司、中川恵一「養老先生、病院へ行く」エクスナレッジ

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「老い」と「病気」の違いについて改めて考え、愛猫「まる」の死を経て感じた「身近な存在の死」との向き合い方、医師の目線から見た、現在の医療システムのいびつな仕組みなどについて教え子である東大病院の医師・中川恵一と語り合います。
マンガ「テルマエロマエ」で知られる漫画家ヤマザキマリさんとの鼎談も収録。
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養老孟司さんが心筋梗塞で入院され回復された事から、教え子で今回の主治医になった中川恵一さんと語り合った本です。
養老さんは今の医療システムに懐疑的なのですが、医療を否定している訳ではないです。
その辺りが近代医療を拒否する困った人達とは一線を画しています。
ただ、現役の医師である中川さんから見ると多少異論はあるでしょうね。
ヤマザキマリさんとの鼎談も収録されています。
正直読み応えという点では多少物足りないですが、楽しく読みました。


沢木耕太郎「飛び立つ季節 旅のつばくろ」新潮社

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16歳のとき初めて一人で旅した秋田県男鹿半島、檀一雄の墓に参った福岡県柳川、吉永小百合と語り合った伊豆の修善寺……
旅先での風景を前に、「あの頃」と「いま」が交錯する。
JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」で人気を博した連載などから35編を収録、
『深夜特急』の著者が気の向くままに歩き続けた、国内旅エッセイ集。
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沢木耕太郎さんの旅エッセイです。
JR東日本の「トランヴェール」に連載されたものの二冊目。
前作も楽しく読みましたが、さすがは沢木さん、読ませますね。
沢木さんの本はほとんど読んでいるかな。
やはり『深夜特急』が印象に残っていますが、キャパの話も面白かったです。


養老先生、病院へ行く

養老先生、病院へ行く

  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2021/04/08
  • メディア: 単行本



飛び立つ季節 :旅のつばくろ

飛び立つ季節 :旅のつばくろ

  • 作者: 沢木 耕太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/06/29
  • メディア: 単行本



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マンマ・ミーア [映画]

「マンマ・ミーア」DVDで見ました。図書館で借りた物。

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全世界170都市以上で上演され、空前の大ヒットを記録した同名ミュージカルを映画化。
ギリシャの小島を舞台に、20歳の花嫁ソフィの結婚式前日から当日までの物語が、伝説のポップグループ、ABBAの大ヒットナンバーに乗せてつづられる。
監督は舞台版の演出を手掛けたフィリダ・ロイド。
主人公ソフィを「ヴェロニカ・マーズ」のアマンダ・サイフリッド、その母を名女優メリル・ストリープが演じる。
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2008年のミュージカルコメディー映画です。
ABBAの曲が楽しかったです。
ちょっと失礼ながらスターかくし芸大会という趣もありますが。
ファンのアマンダ・サイフリッドの父親候補3人はピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルドと豪華。
この中ではピアース・ブロスナンが目立っていて歌うシーンも一番多い。
コリン・ファースもいかにもの役だし、ステラン・スカルスガルドのコメディ演技が楽しい。
製作総指揮にトム・ハンクスの名も。
2018年の続編『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』も1作目ほどではないですがヒットしました。


監督 フィリダ・ロイド
脚本 キャサリン・ジョンソン
原作 キャサリン・ジョンソン
製作 ジュディ・クレイマー、ゲイリー・ゴーツマン
製作総指揮 ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース、トム・ハンクス、リタ・ウィルソン、マーク・ハッファム
音楽 ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース、スティッグ・アンダーソン
ドナ・シェリダン - メリル・ストリープ
ソフィ・シェリダン - アマンダ・サイフリッド
サム・カーマイケル - ピアース・ブロスナン
ハリー・ブライト - コリン・ファース
ビル・アンダーソン - ステラン・スカルスガルド
スカイ - ドミニク・クーパー
ロージー・マリガン - ジュリー・ウォルターズ
ターニャ - クリスティーン・バランスキー
ペッパー - フィリップ・マイケル
ペトロス - フアン・パブロ・ディ・ペイス
アリ - アシュリー・リリー
リサ - レイチェル・マクドウォール
グレゴリス - エンゾ・スキリノ
アレックス神父 - ニール・バギー

カメオ出演およびクレジット無しの出演
「ダンシング・クイーン」のピアノ奏者 - ベニー・アンダーソン
ギリシャ神話の神 - ビョルン・ウルヴァース
ギリシャ神話の女神 - リタ・ウィルソン
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トレインスポッティング [映画]

「トレインスポッティング」DVDで見ました。図書館で借りた物。

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『スラムドッグ$ミリオネア』などのダニー・ボイルが、アーヴィン・ウェルシュの小説を映画化した異色青春ドラマ。
ドラッグ中毒の主人公と仲間たちのハチャメチャな日々を、スタイリッシュな映像で活写する。
今や大スターとなった若き日のユアン・マクレガーが主演を務め、『ビザンチウム』などのジョニー・リー・ミラーらが共演。
イギリスをはじめ世界中が熱狂したポップな感性に魅了される。
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1996年のダニー・ボイル監督の長編映画です。
主人公のユアン・マクレガーはじめ俳優陣は好演しています。
ドラッグ中毒の主人公たちにはあまり共感できませんが、ボイル監督の演出がいいので引き込まれます。
イギー・ポップやルー・リードの音楽も印象的。
2017年の続編「T2 トレインスポッティング」も大ヒットしました。


監督 ダニー・ボイル
脚本 ジョン・ホッジ
原作 『トレインスポッティング』アーヴィン・ウェルシュ
製作 アンドリュー・マクドナルド
マーク・レントン ユアン・マクレガー
ベグビー(フランク) ロバート・カーライル
シック・ボーイ(サイモン) ジョニー・リー・ミラー
スパッド(ダニエル) ユエン・ブレムナー
トミー ケヴィン・マクキッド
ダイアン ケリー・マクドナルド
スワニー ピーター・マラン
マイキー・フォレスター アーヴィン・ウェルシュ
レントンの父 ジェームズ・コスモ
レントンの母 アイリーン・ニコラス
アリソン スーザン・ヴィルダー
リジー ポーリーン・リンチ
ゲイル シャーリー・ヘンダーソン
ギャヴィン スチュアート・マッカリ
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ブレット・トレイン [映画]

「ブレット・トレイン」見ました。

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あるブリーフケースを盗むよう謎の女性から指令を受け、東京発京都行の高速列車に乗り込んだ殺し屋・レディバグ(ブラッド・ピット)。
ブリーフケースを奪って降りるだけの簡単な任務のはずだったが、疾走する車内で次々に殺し屋たちと遭遇してしまう。
襲い掛かってくる彼らと訳も分からぬまま死闘を繰り広げる中、次第に殺し屋たちとの過去の因縁が浮かび上がってくる。
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伊坂幸太郎原作、ブラッド・ピット主演のアメリカ映画です。
原作は読んでいますが、原作の主人公は木村雄一ですしかなり脚色されています。
中盤まではかなりとっちらかった展開でこれちゃんと終わるの?と思いますが、最後は割とまとまっています。
まあお話はともかく、出番は割と短いものの真田広之がかっこいいので楽しかったです。
日本誤解映画ファンとしてはもうちょっと誤解して欲しい気持ちもありましたがこれはこれでいいかな。
サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムもちらっと出ているし、ブラッド・ピットもちらっと出ていた「ザ・ロストシティ」とのバーター?

監督 デヴィッド・リーチ
脚本 ザック・オルケヴィッチ
原作 伊坂幸太郎『マリアビートル』(角川書店)
音楽 ドミニク・ルイス
レディバグ - ブラッド・ピット
プリンス - ジョーイ・キング
タンジェリン - アーロン・テイラー=ジョンソン
若い頃のタンジェリン - マイルズ・マーチ
レモン - ブライアン・タイリー・ヘンリー
若い頃のレモン - ジョシュア・ジョンソン=ペイン
木村雄一 / ファーザー - アンドリュー・小路
若い頃の木村雄一 - パーカー・リン
エルダー - 真田広之
若い頃のエルダー - ヨシ・スダルソ
ホワイト・デス - マイケル・シャノン
マリア・ビートル - サンドラ・ブロック
ウルフ - ベニート・A・マルティネス・オカシオ
若い頃のウルフ - イアン・マルティネス
サン - ローガン・ラーマン
ホーネット - ザジー・ビーツ
車掌 - マシ・オカ
新幹線の乗務員 - 福原かれん
木村渉 - ケヴィン・アキヨシ・チン
モモもん - 不明
ジェフ・ズーフェルト - デヴィッド・リーチ
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