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激動日本左翼史-学生運動と過激派1960-1972/ちばあきおを憶えていますか [本]

池上彰、佐藤優「激動日本左翼史-学生運動と過激派1960-1972」講談社現代新書

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高揚する学生運動、泥沼化する内ゲバ、あさま山荘事件の衝撃。
左翼の掲げた理想はなぜ「過激化」するのか?戦後左派の「失敗の本質」。
「この時代は、左翼運動が最高潮に達しながらその後急速な凋落を辿っていった時代にあたり、左翼史全体を通じても特に歴史の教訓に満ちた時代です。まさに、この時代は「左翼史の核心」と言えるでしょう。」(佐藤優)
「なぜ左翼は失敗したのか。この本では一貫してこの問いに立ち返ることになるでしょう。そして、左翼の顛末を歴史の教訓として総括することは、最も学生運動が盛り上がっていた1968年に大学生になった私の使命でもあります。」(池上彰)
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池上彰、佐藤優の二人が日本左翼史を語った本です。
分かりやすくて面白いです。
佐藤さんは伯父が社会党県議会議員で本人も元社青同だし詳しい。
池上さんは佐藤さん(私とほぼ同い年)より年上なので学生運動が盛んな時期だったので色々と貴重な証言をしています。


千葉一郎「ちばあきおを憶えていますか-昭和と漫画と千葉家の物語」集英社

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ひたむきで明朗な少年たちを主人公に、「魔球」中心だった野球漫画に新たな境地を開いた『キャプテン』『プレイボール』で知られる漫画家ちばあきお。
あきおは1984年に惜しくも亡くなったが、代表作の『キャプテン』の続編『キャプテン2』(コージィ城倉・作)が描き継がれ大ヒットしている。
なぜ連載開始から50年経った今も、多くの読者に愛されるのだろうか。
そしてあきおは、どんな思いを込めて、それらの作品を描いていたのだろうか。
ちばあきおの長男である著者が、漫画原作者の武論尊、漫画家の里中満智子、江口寿史、高橋広、コージィ城倉、担当編集者、
そしてちばてつやを始めとする千葉家の人々など、関係者へのインタビューを通して、在りし日の父、そして日本の漫画史をも描き出すノンフィクション。
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ちばあきおの長男の千葉一郎さんが父の姿を描いたノンフィクションです。
『キャプテン』『プレイボール』は好きでした。
それだけに自死されたのは衝撃でした。
千葉さんは父が亡くなった時は9歳だったそうです。
千葉さんはちばあきおプロダクション代表になり、コージィ城倉による続編をプロデュースしています。
まあ異論はあるでしょうが、続編もよく出来ていて楽しく読んでいます。


激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 (講談社現代新書)

激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 (講談社現代新書)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/12/15
  • メディア: Kindle版



ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語

ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語

  • 作者: 千葉 一郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/03/18
  • メディア: 単行本



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ボーダレス/アクトレス [本]

誉田哲也「ボーダレス」誉田哲也

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出会うはずのなかった四つの日常が、ある夏の日、突然踏み込んできた暴漢と、森の中を逃げ惑う姉妹によって、繋げられていく。
それは最悪の事態を引き起こす引き金だった……。モザイク状に語られる、トリッキーなサスペンス長編!
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誉田哲也さんのサスペンス小説です。
ドラマ化されたそうなんですが、ドラマは見ていません。
女子高生たちが事件に巻き込まれます。
誉田さんの小説は時にスプラッタな展開になるのではとハラハラしましたが、本作はそうはならないので良かったです。

誉田哲也「アクトレス」光文社

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人気女優が発表した小説をなぞるように「事件」が起こる。
偶然とは思えないが、誰が何のために模倣したのかは見当もつかない。
真相に近づこうとしたとき、ふたたび逃れられない悲劇が彼女たちに忍び寄る……。
ドラマ化も話題となった『ボーダレス』に続く最新書下ろし長編!
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誉田哲也さんの新作長編小説です。
実はこちらを先に読んでしまったのですが、『ボーダレス』の続編です。
前作の数年後、前作の登場人物たちが再び事件に巻き込まれます。
ハラハラさせますが、なかなか鮮やかなラストでした。


ボーダレス (光文社文庫)

ボーダレス (光文社文庫)

  • 作者: 誉田 哲也
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2021/02/09
  • メディア: Kindle版



アクトレス

アクトレス

  • 作者: 誉田 哲也
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2022/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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虹をつかむ男 [映画]

「虹をつかむ男」図書館で借りたDVDで見ました。

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渥美清の急逝に伴いシリーズ終了となった「男はつらいよ」に代わって松竹の正月番組をつとめた人情喜劇。
映画を愛してやまぬ映画館主をめぐる人間模様を、数々の名画の断片を交えて描いた。
監督は「学校II」の山田洋次。脚本は山田と朝間義隆の共同。
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山田洋次監督の1996年の映画です。
渥美清の死で制作中止になった「男はつらいよ」シリーズ第49作のキャストがほぼそのまま移行して制作されたそうです。
吉岡秀隆の設定は満男そのままで両親は倍賞千恵子と前田吟。
四国で知り合った西田敏行の映画館で働くことになります。
西田敏行と田中裕子の恋の行方を吉岡の視点で描きます。
映画館が舞台で、ニュー・シネマ・パラダイス、野菊の如き君なりき、かくも長き不在、雨に唄えば、東京物語、男はつらいよ
などの画面が映ります。

監督 山田洋次
脚本 山田洋次、朝間義隆
音楽 山本直純、山本純ノ介
白銀活男:西田敏行
平山亮:吉岡秀隆
十成八重子:田中裕子
平山春子:倍賞千恵子
平山章:前田吟
平山咲枝:佐藤仁美
十成修次郎:笹野高史
十成かおり:宮下順子
常さん(映写技師):田中邦衛
和尚:すまけい
赤羽(郵便局員):柳沢慎吾
鏡子(薬屋):松金よね子
茂(弁当屋):神戸浩
吉井巡査:鶴田忍
安徳先生:永瀬正敏
斉藤課長:柄本明
村長:下條正巳
親族代表:三崎千恵子
お遍路のおばさん:山田スミ子
オデオン座に雇われる男:上島竜兵
八重子の父:高原駿雄
その他:佐藤蛾次郎、マキノ佐代子、北山雅康、笠井一彦
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