SSブログ

中津文彦「龍馬の明治」 [本]

中津文彦「龍馬の明治」上下 光文社文庫

------------
坂本龍馬、暗殺者の凶刃を逃れる!
九死に一生を得た龍馬は、廃幕による改革を目指し、陸奥宗光とともに精力的に動き始める。が、討幕の気運は諸藩に広がっていた。
長州に続き、薩摩の西郷隆盛も武力討幕へ傾いていく。
さらに諸外国までもが、龍馬の志を阻もうと…。
龍馬が生きて明治を迎えたら日本はどうなったか。大胆な発想で描くもう一つの歴史物語。
------------

物語の展開に触れています。


mixiで知人が紹介していて面白そうだなと読んでみました。
1997年-1998年にカッパ・ノベルスで出て、2003年に文庫化されています。
作者は2012年に70歳で亡くなっています。
個人的にはそれほど坂本龍馬を評価していないので、暗殺されなくても歴史は変わらないかなと思います。
ですが、思考実験としては面白い。
龍馬は暗殺を逃れると松平春嶽と組んで廃幕による維新を目指します。
色々あってなんとか鳥羽伏見の戦いは起こらず、全ての藩と徳川家も含む新政府が発足します。
戊辰戦争が起こらないので、徳川慶喜はじめ、河井継之助、小栗忠順も明治政府で活躍します。
大阪が首都になるのも興味深いですね。
江戸で反乱がおきたりしますが、鎮圧されます。
大村益次郎も暗殺されず引退して医者に戻ります。
となかなか面白い展開でした。


龍馬の明治(上・下合冊版)

龍馬の明治(上・下合冊版)

  • 作者: 中津 文彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/03/23
  • メディア: Kindle版



龍馬の明治〈下〉 (光文社文庫)

龍馬の明治〈下〉 (光文社文庫)

  • 作者: 中津 文彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2022/10/11
  • メディア: 文庫



nice!(1)  コメント(0)