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松岡圭祐「ウクライナにいたら戦争が始まった」 [本]

松岡圭祐「ウクライナにいたら戦争が始まった」KADOKAWA

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単身赴任中の父と3か月を過ごすため、高校生の瀬里琉唯(るい)は母・妹とともにウクライナに来た。
初日の夜から両親は口論を始め、琉唯は見知らぬ国で不安を抱えていた。
キエフ郊外の町にある外国人学校にも慣れてきたころロシアによる侵攻が近いとのニュースが流れ、一家は慌ただしく帰国の準備を始める。
しかし新型コロナウイルスの影響で一家は自宅から出ることができない。
帰国の方法を探るものの情報が足りず、遠くから響く爆撃の音に不安と緊張が高まる。
一瞬にして戦場と化したブチャの町で、琉唯は戦争の実態を目の当たりにする。
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松岡圭祐さんがウクライナで戦争に巻き込まれる一家を描いた小説です。
松岡さんの小説は初めて読みました。
リアリティがありまるで実体験の様に読めます。
体験者に聞き取り取材した内容を忠実に描いているそうです。


ウクライナにいたら戦争が始まった

ウクライナにいたら戦争が始まった

  • 作者: 松岡 圭祐
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/08/03
  • メディア: 単行本



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佐藤究「爆発物処理班の遭遇したスピン」 [本]

佐藤究「爆発物処理班の遭遇したスピン」講談社

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「ミステリ×SF×怪物」が開くのは「世界」の扉
小説の最前線、ここから前人未到、読み逃し厳禁
きっとアナタも究中毒になる―
爆発物処理班の遭遇したスピン…鹿児島県の小学校に、爆破予告が入る。急行した爆発物処理班の駒沢と宇原が目にしたのは黒い箱。
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直木賞作家の佐藤究さんの短編集です。
これは面白かった。ほぼすべてSFなのが意外でした。
特に表題作は量子力学を題材にしていて面白かった。
量子力学の説明も分かりやすかった。
佐藤究さんの小説読んでみるかな。
まずは乱歩賞『QJKJQ』かな。


爆発物処理班の遭遇したスピン

爆発物処理班の遭遇したスピン

  • 作者: 佐藤 究
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/06/29
  • メディア: 単行本



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小田嶋隆「東京四次元紀行」 [本]

小田嶋隆「東京四次元紀行」イースト・プレス

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なんだ、小説じゃないか? そう、これはコラムではない。稀代のコラムニストが、初めての小説を通して描く東京の街と人々
「この文章を書きはじめるにあたって、私は、これまでコラムやエッセイを書く上で自らに課していた決まりごとをひとつ解除している。
それは『本当のことを書く』という縛りだ」。
高度経済成長期から見つめてきた東京の記憶が今、物語となって蘇る。
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小田嶋隆さん、最初で最後の小説集です。
これは面白かった。
コラムの語り口そのままにしっかり小説になっていると思いました。
最初は小田嶋さんを思わせる人物の体験談と思わせて、次はそこに登場した人物の話になります。
そうやって色々な人物を主人公に東京の過去と現在を描いていきます。
小田嶋さんは今年亡くなりました。
小説ももっと読みたかったです。


東京四次元紀行

東京四次元紀行

  • 作者: 小田嶋 隆
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2022/06/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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