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三体0 球状閃電 [本]

劉慈欣、大森望、光吉さくら、ワン チャイ訳「三体0 球状閃電」早川書房

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激しい雷が鳴り響く、14歳の誕生日。その夜、ぼくは別人に生まれ変わった――両親と食卓を囲んでいた少年・陳(チェン)の前に、それは突然現れた。
壁を通り抜けてきた球状の雷(ボール・ライトニング)が、陳の父と母を一瞬で灰に変えてしまったのだ。
自分の人生を一変させたこの奇怪な自然現象に魅せられた陳は、憑かれたように球電の研究を始める。
その過程で知り合った運命の人が林雲(リン・ユン)。
軍高官を父に持つ彼女は、新概念兵器開発センターで雷兵器の開発に邁進する技術者にして若き少佐だった。
やがて研究に行き詰まった二人は、世界的に有名な理論物理学者・丁儀(ディン・イー)に助力を求め、球電の真実を解き明かす……。
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劉慈欣が「三体」の前に書いた長編小説です。
「三体」の前日譚という触れ込みですが、その点は多少微妙。
大森望さんのあとがきにも書いてありますが、元々の「三体」とはつながりが多かったそうです。
「三体」の英訳版が本書より先に出る事が確定して「三体」が改稿されてつながりが多少薄れました。
私が読んだ邦訳も英訳版が元です。
ですが、本作は「三体」の前日譚かどうかは別としてとても面白いです。
やはり主人公の運命の人で軍人のヒロインの造形が素晴らしい。
それからの展開も「三体」に似てかなり強引ながら力任せに読ませますね。
ラストのヒロインの運命が泣かせます。
ある意味で「三体」より好きかもしれないな。
お勧めです。


三体0【ゼロ】 球状閃電

三体0【ゼロ】 球状閃電

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2022/12/21
  • メディア: Kindle版



三体

三体

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: ハードカバー



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マンホール [映画]

「マンホール」見ました。

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不動産会社に勤務し、トップの営業成績を誇る川村俊介(中島裕翔)。
社長令嬢との結婚式を明日に控えた川村のためにサプライズパーティーが開かれるが、ひどく酔った彼はその帰り道にマンホールに転落してしまう。
マンホールの底で目を覚ました彼は、スマートフォンのGPS機能を使って自分の居場所を特定しようとするも誤作動してしまう。
知人や元恋人、警察に助けを求めるものの、状況は変わらずに時間だけが過ぎていく。
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中島裕翔主演、熊切和嘉監督のサスペンス映画です。
なかなか面白かったです。
中島裕翔はスマートフォンを相手にほぼ一人芝居。熱演していました。
冒頭のクレジットにはちょっとフェイクが入ってますね。
ラスト登場したある人がなかなか良かった。
後半の展開はちょっと書けませんが、このラストは驚きました。
まあちょっと無理な所もありましたが、見せました。

監督 熊切和嘉
脚本 岡田道尚
原案 岡田道尚
音楽 渡邊琢磨
中島裕翔
奈緒
永山絢斗
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