沢木耕太郎「天路の旅人」 [本]
沢木耕太郎「天路の旅人」新潮社
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第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。
敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。
その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。
著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。
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沢木耕太郎さんの最新作です。これは面白かった。
沢木さんは西川一三に25年前に会い長時間のインタビューを行っていました。
ですが核心に迫れず著作にまとめる事を断念します。
その後西川は2008年に亡くなります。
没後、遺族に連絡をした所、西川の著作の原稿を発見します。
刊行された西川の著作と原稿にはかなりの差があり、インタビューと合わせて西川の旅をたどります。
西川は1943年に満州からチベットに潜入、インド、ネパールを旅します。
インドに入ったころに日本の敗戦を知りますが、調査任務を続けます。
強制送還されたのが1950年です。
本書を読んでこんな人がいたのかという驚きと、西川の旅を克明に描く沢木さんの筆力に驚嘆しました。
お勧めです。
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第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。
敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。
その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。
著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。
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沢木耕太郎さんの最新作です。これは面白かった。
沢木さんは西川一三に25年前に会い長時間のインタビューを行っていました。
ですが核心に迫れず著作にまとめる事を断念します。
その後西川は2008年に亡くなります。
没後、遺族に連絡をした所、西川の著作の原稿を発見します。
刊行された西川の著作と原稿にはかなりの差があり、インタビューと合わせて西川の旅をたどります。
西川は1943年に満州からチベットに潜入、インド、ネパールを旅します。
インドに入ったころに日本の敗戦を知りますが、調査任務を続けます。
強制送還されたのが1950年です。
本書を読んでこんな人がいたのかという驚きと、西川の旅を克明に描く沢木さんの筆力に驚嘆しました。
お勧めです。