プライベートな星間戦争/君のクイズ/鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々 [本]
森岡浩之「プライベートな星間戦争」星海社FICTIONS
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人類がテクノロジーの力によって「半神」に進化した近未来、天使たちは神を狙う悪魔との決戦に備えていた。
新人天使エスクは天使城の指令に従い、宇宙空間に襲来する悪魔と戦うが、神の命令に言い知れぬ違和感を覚えていたーー。
星雲賞・SF大賞の森岡浩之、待望の新作スペースオペラ!
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森岡浩之さんの最新作です。
天使と悪魔の戦いを描く第1部、その謎解きの第2部と凝った話で面白かったです。
ただ、星海社のライトノベルにこの題材が合っていたかというと微妙ですね。
小川哲「君のクイズ」朝日新聞出版
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生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。
いったい彼はなぜ、正答できたのか?
真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
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小川哲さんの新作です。クイズを題材にしたミステリーです。
問題が読まれる前に正答したという謎が鮮やかで、しかも展開が面白かったです。
さすが小川哲さんでした。
「鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々」DU BOOKS
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第96回米国アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞『君たちはどう生きるか』を“宣伝なき宣伝”で大ヒットさせた、スタジオジブリのカリスマプロデューサー鈴木敏夫と、世界的に評価される作品を作り続けてきた映画監督押井守による初の対談集。
君は、そこまで言うのか!?忖度いっさいなし。“悪友”同士が語りつくす、40余年の愛憎。
仕事観、人生観、旅、思い出......アニメと映画の未来まで
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鈴木敏夫さんと押井守さんの対談集です。
一部読んでいたものもありましたが、ほとんどは初めて読みました。
これは面白かったです。「パトレイバー」の後藤隊長のモデルは鈴木さんだそうですね。
ジブリアニメの話は前に押井さんが本にしていたので評価は想像がついていました。
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人類がテクノロジーの力によって「半神」に進化した近未来、天使たちは神を狙う悪魔との決戦に備えていた。
新人天使エスクは天使城の指令に従い、宇宙空間に襲来する悪魔と戦うが、神の命令に言い知れぬ違和感を覚えていたーー。
星雲賞・SF大賞の森岡浩之、待望の新作スペースオペラ!
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森岡浩之さんの最新作です。
天使と悪魔の戦いを描く第1部、その謎解きの第2部と凝った話で面白かったです。
ただ、星海社のライトノベルにこの題材が合っていたかというと微妙ですね。
小川哲「君のクイズ」朝日新聞出版
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生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。
いったい彼はなぜ、正答できたのか?
真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
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小川哲さんの新作です。クイズを題材にしたミステリーです。
問題が読まれる前に正答したという謎が鮮やかで、しかも展開が面白かったです。
さすが小川哲さんでした。
「鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々」DU BOOKS
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第96回米国アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞『君たちはどう生きるか』を“宣伝なき宣伝”で大ヒットさせた、スタジオジブリのカリスマプロデューサー鈴木敏夫と、世界的に評価される作品を作り続けてきた映画監督押井守による初の対談集。
君は、そこまで言うのか!?忖度いっさいなし。“悪友”同士が語りつくす、40余年の愛憎。
仕事観、人生観、旅、思い出......アニメと映画の未来まで
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鈴木敏夫さんと押井守さんの対談集です。
一部読んでいたものもありましたが、ほとんどは初めて読みました。
これは面白かったです。「パトレイバー」の後藤隊長のモデルは鈴木さんだそうですね。
ジブリアニメの話は前に押井さんが本にしていたので評価は想像がついていました。
君が手にするはずだった黄金について/極楽征夷大将軍/本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎 [本]
本の感想です。溜めてしまったので短縮版です。
小川哲「君が手にするはずだった黄金について」新潮社
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才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。
認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの?
青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。
著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。
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小川哲さんの短編集です。
小川さん本人が主人公と思わせて実はフィクション?
小川さんらしく読ませる短編集でした。
垣根涼介「極楽征夷大将軍」文藝春秋
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動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。
やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。
後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。
混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
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垣根涼介さんの新作長編です。直木賞受賞作。
足利尊氏が主人公ですが、弟直義、重臣・高師直の視点から描きます。
足利幕府の誕生の話は分かりにくいのですが、かなりすっきりと描かれています。
「本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎」別冊本の雑誌
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品切れとなった「本の雑誌」追悼号(2023年5月号)を完全収録の上、さらにたくさんの追悼コメントや追悼企画も多数収録。
またこれまで目黒考二が「本の雑誌」で書いてきた原稿を厳選し再収録。
目黒考二という偉大なる「本好き」の功績をまとめた永久保存版の一冊。
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2023/1/19に亡くなった目黒考二さんの追悼特集です。
本の雑誌社長・評論家としての目黒考二、エッセイストとしての北上次郎、競馬評論家としての藤代三郎の三つの顔を掘り下げています。
小川哲「君が手にするはずだった黄金について」新潮社
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才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。
認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの?
青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。
著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。
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小川哲さんの短編集です。
小川さん本人が主人公と思わせて実はフィクション?
小川さんらしく読ませる短編集でした。
垣根涼介「極楽征夷大将軍」文藝春秋
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動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。
やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。
後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。
混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
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垣根涼介さんの新作長編です。直木賞受賞作。
足利尊氏が主人公ですが、弟直義、重臣・高師直の視点から描きます。
足利幕府の誕生の話は分かりにくいのですが、かなりすっきりと描かれています。
「本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎」別冊本の雑誌
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品切れとなった「本の雑誌」追悼号(2023年5月号)を完全収録の上、さらにたくさんの追悼コメントや追悼企画も多数収録。
またこれまで目黒考二が「本の雑誌」で書いてきた原稿を厳選し再収録。
目黒考二という偉大なる「本好き」の功績をまとめた永久保存版の一冊。
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2023/1/19に亡くなった目黒考二さんの追悼特集です。
本の雑誌社長・評論家としての目黒考二、エッセイストとしての北上次郎、競馬評論家としての藤代三郎の三つの顔を掘り下げています。
本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎 (別冊本の雑誌 21)
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2023/09/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
Voyage想像見聞録/辺境メシ ヤバそうだから食べてみた/扉の向う側 [本]
本の感想です。溜めてしまったので短縮版です。
宮内悠介、藤井太洋、小川哲、深緑野分、森晶麿、石川宗生「Voyage想像見聞録」講談社
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さぁ、出かけよう! 「物語」という旅へ。様変わりした生活、奪われる自由――。
でも大丈夫、私たちには「小説」がある。国境、日常、現実を飛び越え、行き先は無限大!
最旬の作家たちが想像の翼を広げて誘う、魅惑のノベル・ジャーニー!
宮内悠介 「国境の子」
対馬から韓国まではわずか一時間。でも「ぼく」にはそれが遠かった。
藤井太洋 「月の高さ」
旅公演スタッフとして遠征中、あの日見た月が胸に去来する。
小川 哲 「ちょっとした奇跡」
自転が止まった地球。カティサーク号は、昼を追いかけ移動を続ける。
深緑野分 「水星号は移動する」
移動式の宿・水星。今日はどんなお客様と出会うのだろう?
森 晶麿 「グレーテルの帰還」
あの夏、最後の家族旅行での惨劇が、私の運命を大きく変えた――。
石川宗生 「シャカシャカ」
地表が突然シャッフルをはじめた!? 姉弟の生き残りをかけた旅が始まる。
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注目の新人作家の短編を集めたアンソロジーです。
どの短編も面白かったです。
高野秀行「辺境メシ ヤバそうだから食べてみた」文春文庫
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ヒキガエルジュース、ジャングルのゴリラ肉、アマゾンの口噛み酒、胎盤餃子…。
辺境探検の第一人者が旅のなかで味わい尽くした、世界の「珍食」「奇食」の数々。
端から見て“ヤバい”料理であればあるほど、民族の長い歴史や伝統が息づいている!?
抱腹絶倒間違いなしのクレイジー・グルメ・ジャーニー!
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高野秀行さんが辺境を旅して食べた珍食、奇食を書いた本です。
写真もついているので苦手な人は注意。
でも個人的には楽しく読みました。
ヤマザキマリ「扉の向う側」マガジンハウス
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自分に見えてる世界なんてほんのちっぽけ
地球の片隅で凛と生きる人たちーー
「ku:nel」人気連載エッセイ、オールカラー画で待望の書籍化。
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ヤマザキマリさんが世界で出会った人たちについて書いた本です。
イラストも印象的です。
彷徨える艦隊 ジェネシス 先駆者たち/夢の砦 二人でつくった雑誌「話の特集」/パスタぎらい [本]
本の感想です。溜めてしまったので短縮版です。
ジャック・キャンベル「彷徨える艦隊 ジェネシス 先駆者たち」ハヤカワ文庫SF
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〈彷徨える艦隊〉の時代から時をさかのぼること数世紀……アルファル星系艦隊の退役士官ロバート・ギアリーは、新コロニー設立をめざす四千人の移民団に加わった。
だが到着早々、近隣のスカザ星系の戦闘艇が現われ、この星系はスカザ星系の保護下にあると宣言し、保護料を要求する。
たった20名の防衛部隊の隊長に任命されたギアリーは、救命服と殺傷力のない麻酔銃だけを武器に戦闘艇に立ち向かうが!?
新シリーズ堂々開幕!
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「彷徨える艦隊」の外伝2作目です。
本編の数世紀前、本編の主人公ジャック・ギアリーの先祖の物語です。
こちらは読まなくてもいいかなと思っていたのですが、本編の12巻が面白かったので読んでみました。
なかなか面白かったですが、こちらの外伝の続きはいつ出るかな。
矢崎泰久、和田誠「夢の砦 二人でつくった雑誌「話の特集」」ハモニカブックス
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「アートディレクターのギャラは払えないの?じゃあ、その代わりデザインは勝手にやるし、企画内容も口出しさせてもらうね」
この約束から二人の雑誌づくりは始まった。30年間にわたって、和田誠はノーギャラでADを務める。
ADというより和田誠は事実上の編集長でさえあったと語る矢崎泰久。
雑誌「話の特集」は和田誠なしには存在しなかった。
単行本未収録「雪国」、吉永小百合インタビュー、ユージン・スミスとの対談など「話の特集」を舞台に発表された希少な名作を再録。
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矢崎泰久さんが和田誠さんとの縁を中心に語る「話の特集」。
和田誠さんは事実上の編集長だったそうですが、ノーギャラというのが凄い。
それだけ楽しかったのでしょうね。
単行本未収録「雪国」や対談も収録。
ヤマザキマリ「パスタぎらい 」新潮新書
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断言しよう。パスタより美味しいものが、世界にはある!
フィレンツェのモツ煮込み、シチリア島で頬張った餃子、理性を狂わすポルチーニ茸、死にたいくらいに憧れた日本食、忘れ難いおにぎりの温もり、冷えたナポリタンetc.
いわゆるグルメじゃないけれど、食への渇望と味覚の記憶こそが、私の創造の原点――。
絵画を学ぶため、17 歳でフィレンツェに留学。イタリア以外にも北海道やリスボン、エジプト、シリア、シカゴに暮らし、世界中を旅したヤマザキマリが、胃袋で世界とつながった経験を美味しく綴る、極上の食文化エッセイ。
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ヤマザキマリさんの食文化エッセイです。
美味しいものの話もありますが、いわゆるB級グルメの話が多いかな。
でもB級でもいかにも美味しそうです。
ジャック・キャンベル「彷徨える艦隊 ジェネシス 先駆者たち」ハヤカワ文庫SF
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〈彷徨える艦隊〉の時代から時をさかのぼること数世紀……アルファル星系艦隊の退役士官ロバート・ギアリーは、新コロニー設立をめざす四千人の移民団に加わった。
だが到着早々、近隣のスカザ星系の戦闘艇が現われ、この星系はスカザ星系の保護下にあると宣言し、保護料を要求する。
たった20名の防衛部隊の隊長に任命されたギアリーは、救命服と殺傷力のない麻酔銃だけを武器に戦闘艇に立ち向かうが!?
新シリーズ堂々開幕!
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「彷徨える艦隊」の外伝2作目です。
本編の数世紀前、本編の主人公ジャック・ギアリーの先祖の物語です。
こちらは読まなくてもいいかなと思っていたのですが、本編の12巻が面白かったので読んでみました。
なかなか面白かったですが、こちらの外伝の続きはいつ出るかな。
矢崎泰久、和田誠「夢の砦 二人でつくった雑誌「話の特集」」ハモニカブックス
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「アートディレクターのギャラは払えないの?じゃあ、その代わりデザインは勝手にやるし、企画内容も口出しさせてもらうね」
この約束から二人の雑誌づくりは始まった。30年間にわたって、和田誠はノーギャラでADを務める。
ADというより和田誠は事実上の編集長でさえあったと語る矢崎泰久。
雑誌「話の特集」は和田誠なしには存在しなかった。
単行本未収録「雪国」、吉永小百合インタビュー、ユージン・スミスとの対談など「話の特集」を舞台に発表された希少な名作を再録。
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矢崎泰久さんが和田誠さんとの縁を中心に語る「話の特集」。
和田誠さんは事実上の編集長だったそうですが、ノーギャラというのが凄い。
それだけ楽しかったのでしょうね。
単行本未収録「雪国」や対談も収録。
ヤマザキマリ「パスタぎらい 」新潮新書
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断言しよう。パスタより美味しいものが、世界にはある!
フィレンツェのモツ煮込み、シチリア島で頬張った餃子、理性を狂わすポルチーニ茸、死にたいくらいに憧れた日本食、忘れ難いおにぎりの温もり、冷えたナポリタンetc.
いわゆるグルメじゃないけれど、食への渇望と味覚の記憶こそが、私の創造の原点――。
絵画を学ぶため、17 歳でフィレンツェに留学。イタリア以外にも北海道やリスボン、エジプト、シリア、シカゴに暮らし、世界中を旅したヤマザキマリが、胃袋で世界とつながった経験を美味しく綴る、極上の食文化エッセイ。
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ヤマザキマリさんの食文化エッセイです。
美味しいものの話もありますが、いわゆるB級グルメの話が多いかな。
でもB級でもいかにも美味しそうです。