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任侠映画伝説 高倉健と鶴田浩二 [本]

大下英治「任侠映画伝説 高倉健と鶴田浩二」上下 さくら舎

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戦後、一時期、日本映画の屋台骨だった任侠映画。おびただしい数の作品が封切られた。
この中でも東映の任侠ものは他を席巻した。当時の東映にとって直面する時代劇の衰退は死活問題であった。
そこで、尾崎士郎原作の『人生劇場』の映画化『飛車角』から任侠路線が始まった。
京都東映撮影所長岡田茂、プロデューサー俊藤浩滋、ヒット作がない高倉健、鶴田浩二。背水の陣で任侠映画が仕掛けられた。
怒涛の東映任侠路線。緋牡丹お竜、女侠客が登場。絶好調が続く陰で、数々の難題が。鶴田浩二と若山富三郎が役者の格でもめる、
プロデューサー俊藤浩滋のヤクザさながら喧嘩裁定、実録路線で鶴田浩二が菅原文太を罵倒、高倉健と俊藤浩滋の決別、東映本社の内部抗争、主演高倉健の『山口組三代目』が大ヒット。
やがて、スターたちの逝去。
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大下英治さんが任侠映画について書いた本です。
「人生劇場 飛車角」の大ヒットに始まり、任侠映画の歴史を語り、鶴田浩二と高倉健が亡くなるまでを描きます。
調査魔の大下英治さんらしく知らない話が沢山出てきます。
たとえば俳優の待田京介さん(なんと88才で存命)が大山倍達の一番弟子とは全く知らなかった。
高倉健と鶴田浩二の葛藤など色々なもめごとも書かれています。
驚くのは鶴田浩二のモテ振り、なんと佐久間良子とも岸恵子とも不倫関係にあったとか。
大下英治さんは任侠映画にはあまり思い入れが無いようで、淡々と描いているのが面白い。
読み応えのある本でした。


任俠映画伝説 高倉健と鶴田浩二 上巻

任俠映画伝説 高倉健と鶴田浩二 上巻

  • 作者: 大下英治
  • 出版社/メーカー: さくら舎
  • 発売日: 2024/03/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



任俠映画伝説 高倉健と鶴田浩二 下巻

任俠映画伝説 高倉健と鶴田浩二 下巻

  • 作者: 大下英治
  • 出版社/メーカー: さくら舎
  • 発売日: 2024/03/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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フォールガイ [映画]

「フォールガイ」見ました。

TheFallGuy.jpg

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「ブレット・トレイン」「ワイルド・スピード スーパーコンボ」のデビッド・リーチ監督が、ライアン・ゴズリングとタッグを組んで描いた痛快アクション。
1980年代に放送されたテレビドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」を映画としてリメイクし、危険な陰謀に巻き込まれたスタントマンの戦いを、自身もスタントマン出身のリーチ監督がリアルかつ斬新なアクションで活写する。
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ライアン・ゴズリング主演の新作アクション映画です。
お話はちょっとアバウト。主人公が巻き込まれた事件の犯人はすぐわかるし。
でもラブコメなんでそれはまあいいでしょう。
ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラントはじめ俳優陣はは好演しています。
スタントマン出身のデビッド・リーチ監督らしく、スタントはいいですね。
暑い夏にこういう気楽な映画もいいですね。

監督 デビッド・リーチ
製作 デビッド・リーチ、ライアン・ゴズリング他
原案 グレン・アルバート・ラーソン
脚本 ドリュー・ピアース
コルト・シーバース ライアン・ゴズリング
ジョディ・モレノ エミリー・ブラント
ダン・タッカー ウィンストン・デューク
トム・ライダー アーロン・テイラー=ジョンソン
ゲイル・メイヤー ハンナ・ワディンガム
イギー・スター テリーサ・パーマー
アルマ・ミラン ステファニー・スー
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