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あのころ、早稲田で/ダマシ×ダマシ [本]

中野翠「あのころ、早稲田で」文藝春秋

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60年代というトンネルの出口は嵐だった―早大闘争、社研、吉本隆明、『青春の墓標』、「ガロ」、GS、喫茶店、ATG、ゴダール、アングラ演劇―あの時代の空気が鮮やかによみがえる。
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1946年生まれの中野翠さんが大学時代前後の事を回想した本です。
中野さんは割と学生運動に憧れて早稲田に入ったみたいですが、徐々に失望し、あさま山荘事件後の総括(という名の仲間殺し)の発覚で決定的に学生運動から撤退するのですが、あの時代の雰囲気はなかなか良く描かれていると思います。
どちらかというと後半のサブカル的な方向の方の話が共感できました。


森博嗣「ダマシ×ダマシ」講談社ノベルス

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「もしかして、ある人に騙されてしまったかもしれないんです」上村恵子は、銀行員の鳥坂大介と結婚したはずだった。
求められるまま口座を新設し、預金のすべてを振り込んだ。
だが、彼は消えてしまった。預金と共に。
鳥坂の捜索依頼を受けたSYアート&リサーチの小川令子は、彼がほかに二人の女性を騙していたことをつきとめる。
だが、その鳥坂は死体となって発見された。
事務所メンバの新たなる局面。Xシリーズ最終話!
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森博嗣さんのXシリーズ最終話です。
最終話でXシリーズは主人公の小川令子が愛する人を失った痛手から回復する物語だったと明らかになった気がします。
ただそれだけではなくGシリーズの重要な登場人物が姿を見せ、S&Mシリーズの西之園教授を始め森作品のキャラクターが多数登場し読ませました。
Gシリーズをはじめ今後の森作品の展開が楽しみです。


あのころ、早稲田で

あのころ、早稲田で

  • 作者: 中野 翠
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: 単行本



あのころ、早稲田で (文春e-book)

あのころ、早稲田で (文春e-book)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: Kindle版



ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)

ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/05/08
  • メディア: 新書



ダマシ×ダマシ Xシリーズ (講談社ノベルス)

ダマシ×ダマシ Xシリーズ (講談社ノベルス)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/05/03
  • メディア: Kindle版



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