この世界の片隅に/ジウ/国境事変/飯島敏宏 [本]
こうの史代「この世界の片隅に」上中下 アクションコミックス
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平成の名作・ロングセラー「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。
戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。
主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。
しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。
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片渕須直監督のアニメ映画が素晴らしかったので原作コミックも買って読みました。
原作も傑作です。戦前、戦中の広島、呉を圧倒的なリアリティで描きます。
原作を読むと映画が原作にかなり忠実なのが分かります。
映画もお勧めです。
誉田哲也「ジウ」1,2,3中公文庫
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都内の住宅地で人質篭城事件が発生した。
所轄署や機動隊とともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係が出動し、門倉美咲巡査は差し入れ役として犯人のもとへ向かうが―!?
篭城事件と未解決の児童誘拐事件を結ぶ少年、その背後で蠢動する巨大な事件とは?
ハイスピード、未會有のスケールで描く新・警察小説。
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ドラマ化もされた誉田哲也さんの長編警察小説です。
人質篭城事件に始まりその裏には巨大な事件が。
門倉美咲と伊崎基子という対照的な主人公が印象的です。
結構バイオレンス描写はきついですね。
ラストは新宿歌舞伎町がジャックされるというSF的な展開になります。
誉田哲也「国境事変」中公文庫
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新宿で在日朝鮮人が殺害された。
“G4”の存在を隠匿しようとする公安は独自捜査を開始するが、捜査一課の東警部補は不審な人脈を探り始める。
刑事と公安、決して交わるはずのない男達は激しくぶつかりながらも、国家と人命の危機を察し、銃声轟く国境の島・対馬へと向かう
―警察官の矜持と信念を描く、渾身の長篇小説。
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誉田哲也さんの警察小説です。
「ジウ」の主人公の一人東警部補が登場し在日の殺人事件を捜査します。
背後には事件を隠ぺいしようとする公安と北朝鮮関係者の暗闘がありあました。
誉田さんらしく読ませますね。
白石雅彦「飯島敏宏-「ウルトラマン」から「金曜日の妻たちへ」-」双葉社
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「ウルトラマン」生みの親のひとりであり、「金曜日の妻たちへ」「毎度おさわがせします」など、昭和の名作ドラマを生み出した稀代のテレビディレクター/脚本家・飯島敏宏、初の本格的評伝。
数十時間に及ぶインタビューと、徹底した一次資料への取材を通じて、洒脱なエンタテインメント作家の全貌を、また黄金時代のテレビ界を生き生きと描き出す。
志村喬、渥美清、田村正和、金城哲夫、実相寺昭雄、マキノ雅弘、木下恵介、山田太一ほか戦後映画史を彩る名優、名人たちの回想多数。
特撮ファンのみならず、全ての映画映像ファンに贈る骨太のノンフィクション。
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白石雅彦さんが飯島敏宏さんを描いた評伝です。
飯島さんは「ウルトラマン」の生みの親の一人でもありますが、その後は木下恵介プロで「金曜日の妻たちへ」などの名作ドラマのプロデューサー、ディレクターとして活躍します。
豊富なインタビューや取材で飯島さんの関わったテレビの世界を描いています。
2016-12-24 11:20
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こんばんは。
やっと観てきました。すごくいい映画でしたね。すずさんが一生懸命生きていく姿に感動しました。
TBさせていただきますね。
by coco030705 (2017-01-30 00:24)
ココさん、コメント&nice!ありがとうございます。
「この世界の片隅に」はすごい映画でした。
原作もとてもいいです。
by きさ (2017-01-30 23:00)