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チャンバラ/新徴組 [本]

佐藤賢一「チャンバラ」中央公論新社

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有馬喜兵衛、吉岡一門、宍戸某、そして佐々木小次郎。さらには――。
最後の難敵との死闘を終えた宮本武蔵は吐き捨てた。
今日まで剣に生きてきて、兵法というほどのものではないな。ただのチャンバラにすぎん……。
直木賞作家の手で鮮やかに蘇る、数多の強敵との名勝負!
「剣聖」とも称される二刀流の達人が、激闘の果てに辿り着いた境地とは?
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佐藤賢一さんの新作です。
佐藤さんというとヨーロッパを舞台にした歴史小説のイメージが強いです。
ですが最近は色々な題材を取り上げていて本作は宮本武蔵という事で読んでみました。
面白いです。いわゆる通説に沿いながら、ユニークな解釈で読ませますね。
武蔵の語る剣が面白かったです。戦いも手に汗握ります。

佐藤賢一「新徴組」新潮社

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総司の義兄にして天然理心流の剣客沖田林太郎は、新選組勢と袂を分かち、新徴組創設に加わる。
その上役たる酒井玄蕃はフランス式兵法をも修めた英才だった。そして戊辰戦争が勃発。
庄内藩中老の玄蕃が指揮し林太郎らが支えた歩兵隊のスナイドル銃は、勢いづく官軍を食い止め歯軋りさせた。
だが時代は彼らの不敗神話さえ呑み込んでゆく。著者が父祖の地を舞台に描く二人の漢(おとこ)の物語。
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「チャンバラ」が面白かったので2010年に出た本作を読んでみました。
これは面白かったですね。沖田総司の義兄沖田林太郎が主人公です。
新撰組の元になった「浪士隊」。清川八郎が創設したのですが、色々あって江戸に戻って「新徴組」となり庄内藩預かりとなります。
そして戊辰戦争では庄内藩の一隊として官軍に連戦連勝。
庄内藩の戦術的天才、酒井玄蕃がもう一人の主人公です。
新選組も登場しますが、創設時と末期しか出てこないのがまたユニーク。
佐藤さんの時代小説面白かったので、いくつか読んでみるかな。


チャンバラ (単行本)

チャンバラ (単行本)

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2023/05/24
  • メディア: 単行本



新徴組(新潮文庫)

新徴組(新潮文庫)

  • 作者: 佐藤賢一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle版



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