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私の東京地図/地獄で見る夢 [本]

小林信彦「私の東京地図」筑摩書房

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なじみの映画館やレストラン、洋服屋はかなり姿を消した。
戦争、東京オリンピック、バブル、再開発―。
昭和7年生まれの著者が、記憶の中の風景を思い浮かべながら町を歩く、東京の今と昔が交錯するエッセイ集。
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作家の小林信彦さんが東京について書いたエッセイ集です。
小林信彦は下町生まれで和菓子屋を継ぐはずだったのに、意に反して文筆業になったという事もあってか東京に関してシニカルに書いています。
個人的には文筆業が一番向いている様な気がしますが。
1932年生まれなので、戦後すぐからの東京の映画館や劇場に関する思い出話が興味深いですね。
新宿は映画の街とかでかなり詳しく書いています。
面白かったです。

森岡浩之「地獄で見る夢」徳間書店

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死者たちが生前の記憶を仮想人格として保って暮らす、電脳世界、すなわち死後の世界。
この世界で私立探偵を営む朽網のもとに依頼される難事件――それは現実世界の歪みが投影されたものなのか……?
「犯罪」そして「暴力」の概念があらたに登場。
少しずつ「現実」に近づいていく「仮想現実」の世界を、探偵朽網が駆ける。
『星界の紋章』の著者が贈る、人気SFハードボイルド、初の長篇!
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森岡浩之さんの死後の仮想世界を舞台にした探偵物語のシリーズ3作目です。
徳間書店のSF雑誌、SFジャパンに掲載されました。
最初はそれほど犯罪を起せなかった仮想世界についに殺人が可能になるという展開です。
主人公の探偵がその殺人ゲームに巻き込まれます。
面白く読みました。


私の東京地図

私の東京地図

  • 作者: 小林 信彦
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2013/01/09
  • メディア: 単行本



地獄で見る夢

地獄で見る夢

  • 作者: 森岡浩之
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2012/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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