SSブログ

謎の独立国家ソマリランド/恋するソマリア [本]

高野秀行「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」集英社文庫

------------
“崩壊国家ソマリア”の中で奇跡的に平和を達成しているという謎の独立国ソマリランド。
そこは“北斗の拳”か“ONE PIECE”か。それとも地上の“ラピュタ”なのか。
真相を確かめるべく著者は世界で最も危険なエリアに飛び込んだ。
覚醒植物に興奮し、海賊の見積りをとり、イスラム過激派に狙われながら、現代の秘境を探る衝撃のルポルタージュ。
第35回講談社ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞作。
------------

高野秀行さんのルポルタージュです。これは面白かった。
崩壊した旧ソマリ共和国の北部の独立国ソマリランドに行き調査します。
この高野さんの行動力には圧倒されます。
ソマリランドは内戦の危機を乗り越え民主的な選挙を行っていました。
ですが、アメリカはじめ国連やEUは認めていません。
さらに北東部のプントランドも独立を宣言していますが、こちらは海賊国家と言われています。
そして南部ソマリアはいまだに内戦状態い。
南部は危険すぎてかっての首都モガデシュにしか行けませんが、ソマリランドとプントランドに行き自分の目で見てるのが凄い。

高野秀行「恋するソマリア」集英社文庫

------------
内戦が続き無政府状態のソマリア。だがそこには、現代のテクノロジーと伝統的な氏族社会が融合した摩訶不思議な世界が広がっていた。
ベテランジャーナリスト・ワイヤッブや22歳にして南部ソマリアの首都で支局長を務める剛腕美女ハムディらに導かれて、著者はソマリ世界に深く足を踏み入れていく―。
世界で最も危険なエリアの真実見たり!“片想い”炸裂の過激ノンフィクション。
------------

「謎の独立国家ソマリランド」の続編。こちらも面白い。
ソマリに魅せられた高野さんは前作を執筆しつつ再度ソマリに向かいます。
ソマリの友人達にも色々と変化があり、中には襲撃され殺された人や重傷の人も。
表紙にもなっている20才そこそこで南部ソマリア首都でTV支局長の剛腕美女ハムディが印象的。
念願かなって南部の首都を出て危険地帯に行きますが、イスラム原理主義の襲撃を受けます。
一歩間違えれば死んでいたのでしょうが、現実感がなかったとか。
ハムディは難民としてオスロに移住してしまうので、南部に行くのも難しそうですが、さらに続編出れば読みたいです。


謎の独立国家ソマリランド

謎の独立国家ソマリランド

  • 作者: 高野秀行
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2014/11/01
  • メディア: Kindle版



恋するソマリア (集英社文庫)

恋するソマリア (集英社文庫)

  • 作者: 高野秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/07/27
  • メディア: Kindle版



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。