旭日、遥かなり2/宇宙軍士官学校―前哨―11/銀二貫 [本]
横山信義「旭日、遥かなり2」C★NOVELS
------------
中部太平洋の要衡、ウェーク島沖にて連合艦隊の空母「蒼龍」「飛龍」が、米巨大空母「サラトガ」と激突!史上初の空母戦が始まった。
一方、ロシア南西部のバイカル湖では、日本と同盟を結ぶロシア帝国軍がソ連軍と交戦する。
陸軍の奥沢少佐はソ連軍用車輌にアメリカ製軽戦車M3“スチュアート”を発見し、米国の物資援助の強化を認めた。
対抗策として駐独大使・山下奉文は、ドイツ政府に対米参戦を求めるが…。
緊迫する世界情勢の中、マーシャル諸島での邀撃作戦を狙う連合艦隊が、空母四隻を主力とする米艦隊と衝突する!
------------
横山信義さんの仮想戦記新シリーズ2巻です。
シベリアにロシア帝国が存続していますが、日本は実際の歴史とあまり変更はない様です。
今回はまずウェーク島沖での「蒼龍」「飛龍」対「サラトガ」の史上初の空母戦に始まります。
真珠湾攻撃は起きていないので、戦史でいうアメリカのオレンジプランと日本の「漸減邀撃作戦」の戦いとなります。
今回はその前哨戦、空母戦では日本軍有利ですが、次の巻の戦艦同士の戦いはどうなりますか。
次巻が楽しみです。
鷹見一幸「宇宙軍士官学校―前哨―11」ハヤカワ文庫JA
------------
ついに粛清者は、百発もの恒星反応弾を太陽系外周部空域に転移させてきた。
だが同時に、この恒星反応弾による転移攻撃は、ケイローンをはじめとする銀河文明評議会の中堅種族の星系においても、いっせいに開始されていたのだ!
かつて頼みのケイローンも、ごくわずかの先遣隊以外には、援軍を送る余裕などまったくなくなった。
しかも粛清者は、追い討ちをかけるがごとく、一万隻を超える大艦隊を太陽系へと転移させてきた!
------------
鷹見一幸さんのミリタリーSFシリーズ11巻です。
異星人が来訪した未来。人類同盟を滅ぼそうとする粛清者との戦いは熾烈を極めます。
今回は大攻勢にほぼ一方的にやられる展開でした。
次巻で人類は太陽系を守りきる事ができるでしょうか。
次巻が楽しみです。
高田郁「銀二貫」幻冬舎
------------
大坂天満の寒天問屋、井川屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。
大火で消失した天満宮再建のために、工面した大金だった。
引きとられた少年は松吉と改め、商人としての厳しい躾と生活に耐えていく。
番頭善次郎、丁稚梅吉、評判の料理人嘉平とその愛娘真帆ら人情厚い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、その矢先またもや大火が大坂の町を焼き払い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。
------------
みをつくし料理帖シリーズの高田郁さんの長編小説です。
仇討ちで父を亡くした主人公鶴之輔は銀二貫で救われ寒天問屋で働きます。
数々の困難に耐えてついに望みを果たすまで、さすが高田さん、読ませます。
2016-09-04 14:06
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0