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ガセネッタ&シモネッタ/嘘つきアーニャの真っ赤な真実/敗れざる者たち [本]

米原万里「ガセネッタ&シモネッタ」文春文庫

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名訳と迷訳は紙一重。言語をめぐる爆笑エッセイ
ガセネタも下ネタも、ついでにウラネッタも満載。
ロシア語同時通訳の第一人者が綴る、大マジメな国際会議の実に喜劇的な舞台裏。
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米原万里さんが通訳の世界を描いたエッセイ集です。
「パンツの面目ふんどしの沽券」にまとまった下着に関する話や、国際会議の裏側など興味深い楽しいエッセイでした。


米原万里「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」角川文庫

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1960年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。
男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。
嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。
クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。
それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
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米原万里さんが父の赴任地のプラハのソビエト学校での友人三人のその後を追ったノンフィクションです。
ギリシア人のリッツァ、ルーマニア人のアーニャ、ユーゴスラビア人のヤスミンカの三人とも東欧の激動の歴史に翻弄されていました。
特に印象的なのはやはりユーゴスラビア人のヤスミンカですが、3人とも東欧の歴史によって色々な目にあっています。
そこから東欧の歴史を知る事ができました。米原さんの最高傑作でしょうね。

本の中には描かれていませんが、元々はNHKのドキュメンタリーが元だそうで、以下で映像を見る事ができます。

http://yuichikawa.hatenablog.com/entry/Anya-the-Liar


沢木耕太郎「敗れざる者たち」文春文庫

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勝負の世界にその青春のすべてを賭けて燃え尽きていった者たちを若き大宅賞ライターが哀借こめて描くスポーツロマン。
現代の若者に圧倒的な支持を得た情熱的作品。
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沢木耕太郎さんがスポーツの世界を描いた短編集です。
ボクシングのカシアス内藤、マラソンランナーの円谷幸吉、2000本安打を達成したプロ野球の榎本喜八、日本ダービーに挑戦した競馬のイシノヒカルなどが題材です。
ほとんどデビュー作に近いのですが、すでに沢木さんの個性は確立していると思いました。
どれも面白かったです。


ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)

ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)

  • 作者: 米原 万里
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫



ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫)

ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/06/10
  • メディア: Kindle版




嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

  • 作者: 米原 万里
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2004/06/25
  • メディア: 文庫



嘘つきアーニャの真っ赤な真実<嘘つきアーニャの真っ赤な真実> (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実<嘘つきアーニャの真っ赤な真実> (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川学芸出版
  • 発売日: 2012/06/28
  • メディア: Kindle版


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敗れざる者たち (文春文庫)

敗れざる者たち (文春文庫)

  • 作者: 沢木 耕太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1979/09/25
  • メディア: 文庫



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