思い出の映画館(1)

昔書いた思い出の映画館の話を修正して載せてみます。まず鹿児島編。

高校の頃にロードショー（リバイバルでした）で「大脱走」「グレートレース」「素晴らしきヒコーキ野郎」といった映画を見て映画ファンになりましたが、高校生にとってロードショーは値段が高い。
それで名画座通いを始めました。
当時地方の映画館はロードショーでも基本的には二本立てでしたが。

鹿児島市内にナポリ座という名画座があって行きました。
通常は二本立てでしたが、「続荒野の七人」とか「新荒野の七人」の荒野の七人大会なんかもやっていました。
映画館の名前の由来は、鹿児島市がナポリ市と姉妹都市でナポリ通りなんて通りがあった事から。

ナポリ座はじきにつぶれてしまって、その後通いつめたのは鹿児島名画座です。
鹿児島の繁華街は天文館で、映画館はロードショー館も含めてほとんどこの周辺にあり、ナポリ座もそうだったのですが、鹿児島名画座はかなり離れた鹿児島大学の近くにありました。

鹿児島名画座ではいろんな映画を見ました。
印象に残っているものだけを上げても「いちご白書」「明日に向かって撃て！」「バニシング・ポイント」「小さな巨人」「栄光のル・マン」「おもいでの夏」「ゲッタウェイ」「わらの犬」などなど。

オールナイトにも良く行って、パートカラーのピンク映画なんかも見ました。不良高校生でした。

(つづく)