SSブログ

中原一浩「幽霊作家は慶応ボーイ」 [本]

中原一浩「幽霊作家は慶応ボーイ」芸神出版社 読みました。

元週刊プレイボーイ記者でゴーストライターになった人の回想記。
生い立ちから、慶応大学時代、集英社編集者時代を語っています。

評論家の川本三郎が朝日ジャーナル時代に、自衛隊員刺殺事件で証拠隠滅で有罪となり朝日新聞社を解雇された事件があります。
自叙伝「マイ・バック・ページ」に詳しく書かれています。
「マイ・バック・ページ」に事件に関連して逮捕されたもう1人のジャーナリストのことが書かれていましたが、そのもう一人が中原さんなのだそうです。

とはいえ、事件への関わり方と集英社という出版社の体制もあってか、中原さんは逮捕はされましたが解雇はされませんでした。
この回想記でも事件の比重は軽く、最後の方の1章で触れられるのみです。
それまでは生い立ちと編集者生活、そして事件とは直接は関係ないですが、辞めてゴーストライターになってからが描かれます。

破天荒な編集者生活も面白いですが、あまり書かれていないゴーストライターの話が面白いです。
書かれているだけでも、仮名ですが、江本投手の本や、丹波哲郎さんの霊界本のゴーストライターをした様です。
一番知りたいのは、ベストセラー作家のほとんどがゴーストを抱えているらしいという話なのですが、それはさすがに書かれていません。

「マイ・バック・ページ」は妻夫木聡×松山ケンイチの共演、山下敦弘監督で映画化され、来年公開予定です。
http://news.mu-mo.net/view/9070

私の以前の日記で「マイ・バック・ページ」について取り上げています。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=332600&log=200606

2006/06/27 (火) 川本三郎「マイ・バック・ページ」

幽霊作家は慶応ボーイ

幽霊作家は慶応ボーイ

  • 作者: 中原 一浩
  • 出版社/メーカー: 芸神出版社
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 単行本



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0