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貴志祐介「硝子のハンマー」 [本]

貴志祐介「硝子のハンマー」角川書店

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日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。
エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。
厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。
すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。
青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサ
ルタント榎本径の許を訪れるが―。
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最近、ドラマ化された貴志祐介さんの密室ミステリ1作目です。
シリーズ3作目の短編集「鍵のかかった部屋」から読んだのですが、この1作目は長編ミステリです。
面白いです。前半はとにかく密室の謎を解くべく弁護士の青砥純子と榎本径が奮闘します。
実にさまざまな仮説が提示され、それがことごとく否定されていきます。
この密室のアイディアが凄い。
並の作家ならそれで長編を書いてしまうであろうアイディアがことごとく使い捨てられます。
そしてラストで明らかになる真相はさすが。
密室ミステリとしてとても良く出来ています。
2作目の短編集「狐火の家」も読み始めました。

ドラマ版の青砥純子と榎本径の戸田恵梨香と大野智は悪くないと思いますが、原作のイメージだともうちょっと年上かな。


硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)

硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 文庫



硝子のハンマー

硝子のハンマー

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/04/21
  • メディア: 単行本



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