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情景の殺人者/殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官 [本]

森博嗣「情景の殺人者」講談社ノベルス

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真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。
被害者どうしに接点はなく、時期も場所も異なるが、現場の状況には類似性がある一連の殺人事件。
最初の被害者の夫が撮った映画には、事件を彷彿とさせるシーンがあった。
女性二人の探偵事務所に持ち込まれた浮気調査は、映画監督で舞台演出家、作家でもある彼の二人めの妻に関わるものだった。
浮気の証拠を掴むための張り込み中、都内では珍しく積もるほどの雪が降り始めた。
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森博嗣さんの最新作。XXシリーズ3作目。
小川令子と加部谷恵美の探偵事務所が事件に巻き込まれます。
雨宮純も登場します。
S&Mや真賀田四季が今回登場しないのは残念。
事件に関しては割と単純で解決もあっさりしているのは最近の森作品らしいですね。
次は「ωの悲劇」ですね。やっと出るGシリーズの最終巻という事で楽しみです。

大倉崇裕「殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官」二見書房

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正体不明の巨大生物「怪獣」の度重なる出現に対抗すべく、専門省庁「怪獣省」が置かれ、発見・予報・殲滅の撃退プロセスを確立させた日本。
怪獣の進行方向や攻撃方法を分析する予報官の岩戸正美は任務中、奇妙な事件に遭遇する。
風力発電所の停止命令が届かなかった町で、瓦礫の下から見つかった死体。
音響統制が敷かれた静寂の中で鳴り響いた一発の銃声。
怪獣が生息していると噂される湖で失踪した調査官
――そして、怪獣にまつわる事件には必ず、年季の入ったコートをなびかせた一人の中年男が現れる。
警察庁特別捜査室の船村と名乗った男のことを、正美は噂で知っていた。
怪獣に関連した特殊な事件を扱う「特別捜査官」。正美は、怪獣を巡る奇妙な事件の捜査に巻き込まれていく……。
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怪獣が出現する日本。怪獣省で怪獣を分析する予報官の岩戸正美が奇妙な事件に遭遇します。
怪獣殲滅作戦も面白いのですが、その世界でのミステリ的事件を描いているのが面白い。
怪獣ものとミステリの両方が楽しめます。
ただ怪獣ファンとしては怪獣殲滅作戦ももっと描いて欲しいという感じも。
面白かったので続編も読みたいです。


情景の殺人者 Scene Killer (講談社ノベルス)

情景の殺人者 Scene Killer (講談社ノベルス)

  • 作者: 森博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2023/10/06
  • メディア: Kindle版



殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官

殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官

  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2022/12/12
  • メディア: 単行本



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