イスラム飲酒紀行/怪獣記 [本]
高野秀行さんの本を二冊読みました。高野さんの本は面白い。
高野秀行「イスラム飲酒紀行」扶桑社
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「辺境作家」としてUMA探索からアヘン生成のルポまで、世界各国をまたにかけ活躍している高野秀行氏。
飲酒を禁じられているイスラム圏で取材をしているとき、どうしても酒が飲みたい高野氏は必然的に酒を探し回る。
別にタブーを破りたいわけではない。ただ、酒が飲みたいだけでの行動だ。
国により意外とあっさり見つかることもあれば、密売人のような男からこっそりと入手することも。
それらの「飲酒紀行」を通じて見えてくる、イスラム圏に暮らす人々の本音とは?
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高野さんは昔はそれほどお酒を飲まなかったそうですが、カンボジア奥地の取材でアヘン中毒になり、アヘンから脱するためにすっかり酒好きに。
本来はお酒が禁じられているイスラム圏でもお酒を飲みたいと酒を探し回ります。
国によって事情は様々で意外とあっさり見つかったり、密売人の様な男から入手したり。
その奮闘ぶりはまさに抱腹絶倒です。
一番寛容なのはやはりトルコみたいですね。
高野さんのソマリの本を読んだ人はお分かりの様に、ソマリでは別のドラッグ、カートの葉っぱを食べるのでお酒はあまり飲まないとか。
その分カート中毒になるのですが。
高野秀行「怪獣記」講談社文庫
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トルコ東部のワン湖に棲むといわれる謎の巨大生物ジャナワール。
果たしてそれは本物かフェイクか。現場に飛んだ著者はクソ真面目な取材でその真実に切り込んでいく。
イスラム復興主義やクルド問題をかきわけた末、目の前に謎の驚くべき物体が現れた!
興奮と笑いが渦巻く100%ガチンコ・ノンフィクション。
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UMAファンでもある高野さんはトルコのワン湖のジャナワールを探しに。
写真やビデオを撮ったという証言者を訪ねますが、どうもインチキ臭い。
ところが、それらしき物体が出現します。
目撃してしまった事で逆に筆者が正体が分からず混乱してしまうのが興味深いです。
高野秀行「イスラム飲酒紀行」扶桑社
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「辺境作家」としてUMA探索からアヘン生成のルポまで、世界各国をまたにかけ活躍している高野秀行氏。
飲酒を禁じられているイスラム圏で取材をしているとき、どうしても酒が飲みたい高野氏は必然的に酒を探し回る。
別にタブーを破りたいわけではない。ただ、酒が飲みたいだけでの行動だ。
国により意外とあっさり見つかることもあれば、密売人のような男からこっそりと入手することも。
それらの「飲酒紀行」を通じて見えてくる、イスラム圏に暮らす人々の本音とは?
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高野さんは昔はそれほどお酒を飲まなかったそうですが、カンボジア奥地の取材でアヘン中毒になり、アヘンから脱するためにすっかり酒好きに。
本来はお酒が禁じられているイスラム圏でもお酒を飲みたいと酒を探し回ります。
国によって事情は様々で意外とあっさり見つかったり、密売人の様な男から入手したり。
その奮闘ぶりはまさに抱腹絶倒です。
一番寛容なのはやはりトルコみたいですね。
高野さんのソマリの本を読んだ人はお分かりの様に、ソマリでは別のドラッグ、カートの葉っぱを食べるのでお酒はあまり飲まないとか。
その分カート中毒になるのですが。
高野秀行「怪獣記」講談社文庫
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トルコ東部のワン湖に棲むといわれる謎の巨大生物ジャナワール。
果たしてそれは本物かフェイクか。現場に飛んだ著者はクソ真面目な取材でその真実に切り込んでいく。
イスラム復興主義やクルド問題をかきわけた末、目の前に謎の驚くべき物体が現れた!
興奮と笑いが渦巻く100%ガチンコ・ノンフィクション。
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UMAファンでもある高野さんはトルコのワン湖のジャナワールを探しに。
写真やビデオを撮ったという証言者を訪ねますが、どうもインチキ臭い。
ところが、それらしき物体が出現します。
目撃してしまった事で逆に筆者が正体が分からず混乱してしまうのが興味深いです。
煙突の見える場所 [映画]
「煙突の見える場所」DVDで見ました。
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1953年日本映画。五所平之助監督の戦後の代表作。
突然夫婦の家庭に置き去りにされた赤ちゃんをきっかけに、壊れやすい人間関係があぶり出されていく。
椎名麟三原作ということで、どことなくドストエフスキー的な世界が描かれる。
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「お化け煙突」(千住火力発電所)が見える下町が舞台です。
ちょっとお話は暗いですが配役が豪華で見せます。
話的には田中絹代、上原謙が主演なんですが、はつらつとした高峰秀子が印象的。
音楽芥川也寸志(龍之介の3男)、出演芥川比呂志(長男)の芥川兄弟共演映画でもあります。
冒頭からお化け煙突のヘリの空撮で始まり、映画中には4、3、2、1本の煙突も登場しお化け煙突に興味のある人は必見です。
監督:五所平之助
脚本:小国英雄
原作:椎名麟三
撮影:三浦光雄
音楽:芥川也寸志
弘子:田中絹代
緒方隆吉:上原謙
東仙子:高峰秀子
久保健三:芥川比呂志
池田雪子:関千恵子
石橋勝子:花井蘭子
河村徳治:坂本武
塚原忠二郎:田中春男
灘らん子:三好栄子
野島加代:浦辺粂子
北清作:星ひかる
勇:中村是好
金子大助:小倉繁
本間文子
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1953年日本映画。五所平之助監督の戦後の代表作。
突然夫婦の家庭に置き去りにされた赤ちゃんをきっかけに、壊れやすい人間関係があぶり出されていく。
椎名麟三原作ということで、どことなくドストエフスキー的な世界が描かれる。
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「お化け煙突」(千住火力発電所)が見える下町が舞台です。
ちょっとお話は暗いですが配役が豪華で見せます。
話的には田中絹代、上原謙が主演なんですが、はつらつとした高峰秀子が印象的。
音楽芥川也寸志(龍之介の3男)、出演芥川比呂志(長男)の芥川兄弟共演映画でもあります。
冒頭からお化け煙突のヘリの空撮で始まり、映画中には4、3、2、1本の煙突も登場しお化け煙突に興味のある人は必見です。
監督:五所平之助
脚本:小国英雄
原作:椎名麟三
撮影:三浦光雄
音楽:芥川也寸志
弘子:田中絹代
緒方隆吉:上原謙
東仙子:高峰秀子
久保健三:芥川比呂志
池田雪子:関千恵子
石橋勝子:花井蘭子
河村徳治:坂本武
塚原忠二郎:田中春男
灘らん子:三好栄子
野島加代:浦辺粂子
北清作:星ひかる
勇:中村是好
金子大助:小倉繁
本間文子
還暦不行届/コスタ・コンコルディア [本]
安野モヨコ「還暦不行届」祥伝社
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庵野秀明監督と結婚後、新婚生活を描いた『監督不行届』。
本書は、『監督不行届』のその後をつづった文章版エッセイです。
文章版エッセイの合間に、 庵野監督を描いたひとコマ漫画、webエヴァストアで連載していた1ページ漫画を掲載。
庵野監督へのインタビューも収録。
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安野モヨコさんの庵野監督との結婚生活をつづったエッセイ集です。
前作から15年後を描いています。
安野さんは、体調不良で2008年頃から「オチビサン」以外の漫画を休まれているとか。
と色々と大変な状況で書かれたので前作のような楽しいだけの本ではないですね。
でも面白かったです。
林譲治「コスタ・コンコルディア 工作艦明石の孤独・外伝」ハヤカワ文庫JA
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無人探査機が到達したドルドラ星系で発見された恒星間宇宙船。
なぜか遭難から数千年が経過したらしき船の畏怖すべきドラマとは?
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林譲治さんの工作艦明石の孤独の外伝です。
「工作艦明石の孤独」との関連は薄く登場人物も異なります。
なので読んでいなくても独立して読めます。
ですが、作者のあとがきを読むと「工作艦明石の孤独」を書いたから発想できた物語だそうです。
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庵野秀明監督と結婚後、新婚生活を描いた『監督不行届』。
本書は、『監督不行届』のその後をつづった文章版エッセイです。
文章版エッセイの合間に、 庵野監督を描いたひとコマ漫画、webエヴァストアで連載していた1ページ漫画を掲載。
庵野監督へのインタビューも収録。
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安野モヨコさんの庵野監督との結婚生活をつづったエッセイ集です。
前作から15年後を描いています。
安野さんは、体調不良で2008年頃から「オチビサン」以外の漫画を休まれているとか。
と色々と大変な状況で書かれたので前作のような楽しいだけの本ではないですね。
でも面白かったです。
林譲治「コスタ・コンコルディア 工作艦明石の孤独・外伝」ハヤカワ文庫JA
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無人探査機が到達したドルドラ星系で発見された恒星間宇宙船。
なぜか遭難から数千年が経過したらしき船の畏怖すべきドラマとは?
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林譲治さんの工作艦明石の孤独の外伝です。
「工作艦明石の孤独」との関連は薄く登場人物も異なります。
なので読んでいなくても独立して読めます。
ですが、作者のあとがきを読むと「工作艦明石の孤独」を書いたから発想できた物語だそうです。
コスタ・コンコルディア 工作艦明石の孤独・外伝 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 林 譲治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2023/08/17
- メディア: Kindle版