宮部みゆき「孤宿の人」/椎名誠「ナマコのからえばり4」 [本]
宮部みゆき「孤宿の人」(上下)新潮文庫読みました。
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讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。以来、加賀殿の所業をなぞるかのように毒死や怪異が頻発。
そして、加賀殿幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう。
無垢な少女と、悪霊と恐れられた男の魂の触れ合いを描く渾身の長編大作。
著者の時代小説最高峰、感涙の傑作。
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宮部みゆきは大好きですが、時代小説はあまり読んでいませんでした。
初期の時代小説をいくつか読んで現代物と比較するといまいちかな、と思ってしまったので。
この作品はそれ以来の時代小説です。面白かったです。
宮部みゆき、相変わらず読み始めると止まらなくなります。
舞台となる丸海藩の造形が素晴らしいのですが、宮部みゆき本人はインタビューで、そのあたりに一番苦労した小説だと語っているそうです。
ほうを始め登場人物がみな生き生きと描かれています。
それだけにラストは結構苦いですね。
加賀殿のヒントは、実際に丸亀藩に預けられ20年以上軟禁された鳥居耀蔵ですが、南町奉行時代にはかなりあくどい事をした鳥居とは違う造形になっています。
鳥居も領民に漢方の治療を行って慕われたりもしたそうですが。
椎名誠「ナマコのからえばり4 人はなぜ恋に破れて北へいくのか」毎日新聞社
サンデー毎日に連載されている椎名誠のエッセイ、第4弾。
週刊文春の赤マントシリーズとの差別化はあまりできていない気もしますが、こちらでは割と本音に近い事を書いているかな。
うつになると攻撃的になる攻撃性うつと診断された、なんていう話も書いています。
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讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。以来、加賀殿の所業をなぞるかのように毒死や怪異が頻発。
そして、加賀殿幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう。
無垢な少女と、悪霊と恐れられた男の魂の触れ合いを描く渾身の長編大作。
著者の時代小説最高峰、感涙の傑作。
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宮部みゆきは大好きですが、時代小説はあまり読んでいませんでした。
初期の時代小説をいくつか読んで現代物と比較するといまいちかな、と思ってしまったので。
この作品はそれ以来の時代小説です。面白かったです。
宮部みゆき、相変わらず読み始めると止まらなくなります。
舞台となる丸海藩の造形が素晴らしいのですが、宮部みゆき本人はインタビューで、そのあたりに一番苦労した小説だと語っているそうです。
ほうを始め登場人物がみな生き生きと描かれています。
それだけにラストは結構苦いですね。
加賀殿のヒントは、実際に丸亀藩に預けられ20年以上軟禁された鳥居耀蔵ですが、南町奉行時代にはかなりあくどい事をした鳥居とは違う造形になっています。
鳥居も領民に漢方の治療を行って慕われたりもしたそうですが。
椎名誠「ナマコのからえばり4 人はなぜ恋に破れて北へいくのか」毎日新聞社
サンデー毎日に連載されている椎名誠のエッセイ、第4弾。
週刊文春の赤マントシリーズとの差別化はあまりできていない気もしますが、こちらでは割と本音に近い事を書いているかな。
うつになると攻撃的になる攻撃性うつと診断された、なんていう話も書いています。
2011-04-12 22:07
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