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読んだ本 [本]

□大森望編「逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成〈F〉」創元SF文庫

翻訳家、評論家としてSF界を中心に活躍している大森望さん編纂のゼロ年代日本SFのアンソロジーです。面白かったです。
このアンソロジーは「ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成〈S〉」との二冊構成です。
そちらはまだ読んでいません。

収録作品は以下。大森さんのチョイスにしては割とオーソドックスなSFが揃っているという感じでした。
まあ、これがSF?という作品も入っていますけど。

恩田 陸「夕飯は七時」
三崎亜記「彼女の痕跡展」
乙 一「陽だまりの詩」
古橋秀之「ある日、爆弾がおちてきて」
森岡浩之「光の王」
山本 弘「闇が落ちる前に、もう一度」
冲方 丁「マルドゥック・スクランブル“-200”」
石黒達昌「冬至草」
津原泰水「延長コード」
北野勇作「第二箱船荘の悲劇」
小林泰三「予め決定されている明日」
牧野修「逃げゆく物語の話」


□城山三郎「そうか、もう君はいないのか」新潮社

作家の城山三郎さんが、亡くなった奥さんとの日々を書いた本です。

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甦る面影、声にならぬ悲しみ。最期まで天真爛漫だった君よ……。
亡き妻との人生の日々を綴った、凛として純真な愛あふれる「妻との半生記」。感涙の絶筆。
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城山三郎さんが語る奥さんとの日々の話は亡くなる前後も含めて抑制が効いています。
ですが、最後に書かれた娘さんの城山三郎さんの晩年の描写は、奥さんの死の衝撃からは最後まで立ち直れなかったと読めます。
私も昨年父を亡くしたので、色々と身につまされました。


□「西原理恵子×月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気」小学館

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アルコール依存症は、軽症のうちほど回復しやすい病気です。
ところが病気の症状や治療について、また、重症化したときのおそろしさなど、一般的な知識や理解が十分だとは言えません。
本書は、元夫のアルコール依存症に悩んだ漫画家・西原理恵子さんと、青年期に自身が若年性アルコール依存症になった経験をもつ月乃光司さんの二人が、それぞれ家族と当事者という立場から、この病気について語りあいます。
かかってからでは治療が困難なアルコール依存症について、多方面から解説した、わかりやすくためになるガイダンスです。
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アルコールに関してはまあ私もあまり自制が効いているとはいえないのですが、まあ依存症にはならない様にしたい物です。
この本は非常にためになりました。

逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫)

逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/10/28
  • メディア: 文庫



そうか、もう君はいないのか

そうか、もう君はいないのか

  • 作者: 城山三郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/01/24
  • メディア: ハードカバー



そうか、もう君はいないのか (新潮文庫)

そうか、もう君はいないのか (新潮文庫)

  • 作者: 城山 三郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/07/28
  • メディア: 文庫



西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気

西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気

  • 作者: 西原 理恵子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/07/01
  • メディア: 単行本



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