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読んだ本(池井戸潤、下町ロケット/銀行仕置人/民王) [本]

池井戸潤「下町ロケット」小学館

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「その特許がなければロケットは飛ばない――。
大田区の町工場が取得した最先端特許をめぐる、中小企業vs大企業の熱い戦い!
かつて研究者としてロケット開発に携わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任を取って研究者の道を辞し、いまは親の跡を継いで従業員200人の小さな会社、佃製作所を経営していた。
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下町の小さな町工場が取得した特許をめぐる直木賞受賞作です。
最初は主人公、佃の工場が卑劣な特許裁判に巻き込まれる所から始まります。
その事件をきっかけに別の特許に関して大企業との交渉となります。
かってロケット打ち上げに関わった主人公は小工場の社長として、大企業と対決します。
池井戸さんの小説は割と分かり易い悪役が登場するのですが、この作品は主人公の側にも葛藤があり、ロケットをめぐる展開が面白かったです。
ラストはカタルシスがありました。

「下町ロケット」が面白かったので、池井戸作品を2冊読んでみました。

池井戸潤「銀行仕置人」双葉社

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メガバンクに巣食う悪党どもに鉄槌を…
巧妙な罠に嵌り黒部一石は出世街道から、真っ逆さまに落ちた。
重役、部長、支店長みんな叩き潰せ!
″平成の岩窟王”の至難の復讐劇が始まった。池井戸潤の金融長編ミステリー第8弾。最高の痛快作!
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主人公は銀行内部と外部の悪役に落し入れられて閑職に追いやられます。
その陰謀を探っていくというお話です。
池井戸さんの典型的な作品なのかな。
まあちょっとうまく行き過ぎるというところはありますが、面白かったです。

池井戸潤「民王」ポプラ社

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ある日突然、首相・武藤泰山と、武藤の大学生のドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまう。
原因もわからないまま、やむなく泰山の変わり身となって国会に出ることになった翔。
遊んでばかりの日常を送ってきた翔には、国会でおこなわれる討論や
質疑応答など、到底理解できない。幼稚な発言を繰り返す上、首相だというのに文書に書かれた漢字すら読めず誤読を繰り返すという状況に……。
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こちらは首相(モデルは麻生太郎)と息子が入れ替ってしまうというコメディ。
かなり池井戸作品にしては異色という感じです。
題材としてはあまり池井戸さんには向いていないかも。
親子が入れ替った理由も適当だし。
政治はこうあるべきという主張はなかなか共感できました。
とはいえ次にどうなるだろうという興味で読ませるのはさすが。


下町ロケット

下町ロケット

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/11/24
  • メディア: ハードカバー



銀行仕置人

銀行仕置人

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2005/02/16
  • メディア: 単行本



銀行仕置人 (双葉文庫)

銀行仕置人 (双葉文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/01/10
  • メディア: 文庫



民王

民王

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2010/05/25
  • メディア: 単行本



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