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遺訓/ハンニバル戦争 [本]

佐藤賢一「遺訓」新潮社

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沖田総司の甥にして、天然理心流の遣い手たる沖田芳次郎は、旧庄内藩重臣から西郷隆盛の警護を依頼された。
青年剣士はやがて西南戦争という激流に巻き込まれてゆく。
西郷、大久保という二つの巨星。悲恋、戦塵をくぐり抜けながらの成長。
戊辰戦争ののち西郷と庄内侍の間には熱い絆が結ばれた。『南洲翁遺訓』を後世に伝えた鶴岡に生を受けた著者が、深き感慨をこめて描く、本格時代長篇。
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佐藤賢一さんの明治時代を描いた小説です。
「新徴組」の続編で、前作の主人公沖田林太郎の息子沖田芳次郎が主人公です。
幕末から戊辰戦争を描いた前作で西郷隆盛に恩を受けた庄内藩は西郷に肩入れし、芳次郎は西南戦争に巻き込まれていきます。
沖田芳次郎が西南戦争に参加したというのはフィクションみたいですが、お話がよくできていて面白かったです。

佐藤賢一「ハンニバル戦争」中央公論新社

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史上最凶の敵から祖国を守れ!
時は紀元前三世紀。広大な版図を誇ったローマ帝国の歴史で、史上最大の敵とされた男がいた。
カルタゴの雷神・バルにあやかりつけられた名はハンニバル。
戦を究めた稀代の猛将軍・ハンニバルが今、復讐の名の下にアルプスを超えた。
予測不可能な強敵を前に、ローマの名家出身の主人公・スキピオは、愛する家族と祖国を守り抜けるのか?
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佐藤賢一さんがローマ時代初期のハンニバルの戦いを描いた長編小説です。
主人公はローマ側のスキピオ。
若くしてハンニバルとの戦いに参加し、カンナエでの壊滅的な敗北からも生き残ります。
ハンニバルの戦法を徹底して研究し、ヒスパニア遠征を経て、アフリカに遠征します。
最後にザマの戦いでハンニバルとスキピオは正面から激突します。
これは面白かったですね。


遺訓(新潮文庫)

遺訓(新潮文庫)

  • 作者: 佐藤賢一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/12/23
  • メディア: Kindle版



ハンニバル戦争 (中公文庫)

ハンニバル戦争 (中公文庫)

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2019/01/22
  • メディア: 文庫



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湯治場のぶたぶた/家飲み大全 [本]

矢崎存美「湯治場のぶたぶた」光文社文庫

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ふっと、休みたくなる時がある。
身体をいたわって、滋味あふれる美味しい食事をとり、心を洗濯する――そんな思いを叶えてくれる小さな湯治場がここにあります。
少し元気がない時は、鞄ひとつを持ってふらりと訪れてください。
ビワがなる山里と豊かでいいお湯、そしてちょっとだけ不思議で、可愛い(?)オーナー山崎ぶたぶたが、あなたをお待ちしています。
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矢崎存美さんのぶたぶたシリーズ最新作です。
今回のぶたぶたは湯治場のオーナーです。
もちろんオーナー兼料理人でもあって美味しい料理も登場。
楽しく読みました。
続巻も楽しみです。

太田和彦「家飲み大全」だいわ文庫

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今日も家で飲みたくなる、「酒」の深い話
酒のすべてを知り尽くした居酒屋作家・太田和彦が、「家飲み」の流儀、酒の選び方、注ぎ方、酒の肴まで「究極の飲み方」を書き下ろし。
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太田和彦さんが家飲みについて語った本です。
家飲みのやり方、お酒の入手方法、器、酒の肴まで縦横に語っています。
居酒屋番組でもコロナでロケが出来ない頃、何回か家飲みの回がありました。
楽しく読みました。


湯治場のぶたぶた (光文社文庫)

湯治場のぶたぶた (光文社文庫)

  • 作者: 矢崎 存美
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2023/07/12
  • メディア: Kindle版



家飲み大全 (だいわ文庫)

家飲み大全 (だいわ文庫)

  • 作者: 太田 和彦
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2021/09/11
  • メディア: 文庫



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母なる証明 [映画]

「母なる証明」DVDで見ました。

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「殺人の追憶」「グエムル/漢江の怪物」のポン・ジュノ監督が手がけた3年ぶりの長編。
国民的人気女優のキム・ヘジャ、5年ぶりの映画出演となるウォンビンが親子を熱演する。
貧しいながらも幸せに暮らしていた親子であったが、ある日1人息子が警察に拘束されてしまう。
殺人事件の容疑者にされてしまった息子の無実を信じ、孤立無援の母は悲しむ間もなく、たった1人で真相に迫ろうとするのだが……。
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ポン・ジュノ監督の2009年の韓国映画です。
とにかくお話にインパクトがあります。
ネタバレなので展開は書けません。
キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グらの俳優陣はみな好演していました。
ポン・ジュノの演出も容赦ないですね。
面白かったですが、、好きな映画というにはちょっとためらってしまいます。

監督 ポン・ジュノ
脚本 パク・ウンギョ、ポン・ジュノ
音楽 イ・ビョンウ
キム・ヘジャ:母親
ウォンビン:息子・トジュン
チン・グ:ジンテ
ユン・ジェムン:ジェムン刑事
チョン・ミソン:アジョン
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