SSブログ

男は敵、女はもっと敵/はなうた日和 [本]

山本幸久「男は敵、女はもっと敵」集英社文庫

------------
仕事に恋に真剣に生きる女たちの日常とは!?
舞台は東京。仕事に恋に真剣に生きる女たち。
ある時は泣き、ある時は笑い、彼女たちが日常の中で、不確かながらもつかんだモノとは……。
文庫オリジナル書き下ろし短編収録。
------------

山本幸久さんを2冊。

フリーの映画宣伝マンの藍子の周辺を描く連作短編集です。
お仕事小説という面もあり、意外なリンクもありで面白いです。
かっこいいけど性格的にはどうかなあと思わせる藍子が魅力的でした。

山本幸久「はなうた日和」集英社文庫

------------
定年間近の平凡な会社員・虹脇は、突然部下の美人OLから飲みに誘われる。
手を握られながら「副社長を殴ってほしい」と頼まれて―。(「ハッピー・バースディ」)。
売れないアイドルのミドリは、今日もオタク相手に撮影会。
しかしその帰り、子連れの元カレと再会し…(「五歳と十ヵ月」)。
さえない日常の中にある、小さな幸せときらめきを描いた短編集。
文庫化に際し、書き下ろし短編を特別追加。
------------

山本幸久さんの短編集です。
それぞれ独立した話ですが、さりげなくリンクがあるのも楽しい。
山本さんの小説には基本的には悪人は登場しないです。
そこが読後感の良さにつながっていますね。


男は敵、女はもっと敵 (集英社文庫)

男は敵、女はもっと敵 (集英社文庫)

  • 作者: 山本幸久
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/12/05
  • メディア: Kindle版



はなうた日和 (集英社文庫)

はなうた日和 (集英社文庫)

  • 作者: 山本幸久
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/12/05
  • メディア: Kindle版



nice!(2)  コメント(0) 

名探偵ぶたぶた/大日本帝国の銀河1 [本]

矢崎存美「名探偵ぶたぶた」光文社文庫

------------
日常の中の、小さな謎。心に引っかかった、昔の記憶。
失くしてしまったものの行方。胸に秘めた、誰にも言えない秘密。
そんな謎や秘密を抱えた五人が出会うのは、なんとも「謎すぎる」ぶたのぬいぐるみ、山崎ぶたぶた。
小さくてピンク色で、かわいいけど、実は名探偵って、本当?――本当なのだ。
悩みを解決するヒントをくれるんだって。
------------

矢崎存美さんのぶたぶたシリーズ最新作です。
ぶたぶたシリーズは面白いですが、感想は難しい。
とにかくサクサク読んでいいなあとは思いますが。
6月に出た「出張料理人ぶたぶた」も感想書いていませんが、面白かったです。
今回は、ぶたぶたが名探偵になる、、訳ではなく小さな謎を解決します。
全作品が過去の作品のスピンオフになっています。
続巻も楽しみです。

詳細は矢崎さんの『名探偵ぶたぶた』ネタバレあとがきを参照。

https://note.com/yazakiarimi/n/nd54a6344d590


林譲治「大日本帝国の銀河1」ハヤカワ文庫

------------
昭和15年、天文学者の秋津俊雄は、軍部の要請で火星太郎なる人物と面会する。
一方、世界各地では未知の四発大型機が出現して――
------------

林譲治さんの最新作です。
前作の「星系出雲の兵站」も面白かったので読んでみました。
昭和15年、主人公の秋津は火星から来たという男と会います。
世界各地に未知の四発大型機が出現しています。
谷甲州の「覇者の戦塵」シリーズの楽屋落ちもあったりします。
面白いのですが、仮想戦記+ファーストコンタクトという事でこれからの展開が楽しみ。


名探偵ぶたぶた (光文社文庫 や 24-28)

名探偵ぶたぶた (光文社文庫 や 24-28)

  • 作者: 矢崎存美
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2021/01/13
  • メディア: 文庫



大日本帝国の銀河 1 (ハヤカワ文庫 JA ハ 5-12)

大日本帝国の銀河 1 (ハヤカワ文庫 JA ハ 5-12)

  • 作者: 林 譲治
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2021/01/07
  • メディア: 新書



nice!(1)  コメント(0)