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総特集伊藤理佐/映画を聴きましょう/お江戸・東京坂タモリ港区編/唐突ながら: ウディ・アレン自伝 [本]

読んだ本4冊。

「文藝別冊総特集 伊藤理佐 ―おんなの人生、濃縮還元。」

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デビュー35周年を迎えた漫画家・伊藤理佐を大特集。
最新2万5千字ロングインタビュー、二ノ宮知子・安野モヨコとの鼎談、
萩尾望都、くらもちふさこ、吉田戦車、益田ミリらの寄稿、初の仕事場公開。
約300ページの大ボリューム、初めての丸ごと一冊総力特集です。
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伊藤理佐さんを特集したムックです。
ロングインタビューが読み応えがありました。
二ノ宮知子・安野モヨコとの鼎談、旦那さんの吉田戦車さんを始めとする寄稿も楽しい。
本人写真を見るとキレイですね。
自画像よりも吉田戦車さんの絵の方が似ているかな。

細野晴臣「映画を聴きましょう」キネマ旬報社

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映画雑誌『キネマ旬報』にて2012年8月下旬号よりスタートし、2017年10月下旬号で58回を迎えた細野晴臣氏の連載『映画を聴きましょう』を書籍化。
また、特別企画として細野氏との共著『観光―日本霊地巡礼』以来の旧友・中沢新一氏との映画対談を収録するほか、細野氏のツアーグッズや『パンの漫画』(ガイドワークス刊)で知られる漫画家・堀道広氏による描きおろしイラストで、細野氏の記憶に残る映画のワンシーンを再現します。
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細野晴臣さんの『キネマ旬報』の連載の書籍化です。
これは面白かったです。
細野さんの記憶に残る映画は最近見た「ヒット・パレード」など音楽映画だけでなく、B級SFもお好きで参考になりました。
ニーノ・ロータや黒澤映画の佐藤勝など映画音楽の話も興味深い。

タモリ「お江戸・東京 坂タモリ 港区編」ART NEXT

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タモリ氏、18年ぶりの著書!「お江戸の名坂」87坂を撮る!歩く!語る!
「日本坂道学会・副会長」であり「坂道写真家」を自認するタモリ氏は、名坂の写真を早朝、深夜と、自ら歩いて改めて撮影。
今の東京と江戸の坂道がせめぎあう2022年の東京を、見事にカメラに収めている。
再開発によって消失したり、超高層ビルができたり、江戸の坂道を取り巻く風景は大きく変わった。今回は「港区」の不朽の名坂87坂を味わい尽くす。
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タモリさんの坂道に関する最新刊。
以前の「タモリのTOKYO坂道美学入門」も読みました。
ですが、やはりこの二冊は読む本ではなく、片手に坂道を散歩する本ですね。
時間もある事だし、どこかの坂を歩いてみるかな。

ウディ・アレン、金原瑞人・中西史子訳「唐突ながら: ウディ・アレン自伝」河出書房新社

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『アニー・ホール』他数々の名作を作りつづけた映画監督が、少年時代から映画の舞台裏、世紀の醜聞事件までを饒舌に語る待望の自伝。
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ウディ・アレンの自伝です。
面白いです。とにかくユダヤ系の辛辣なユーモアあふれる文体がいいですね。
まるでアレンの映画を見ている様。
訳もいいのだと思いますが、訳者あとがきによると他で読んだことない単語が頻出し訳すのは大変だったとか。
映画についても語ってはいますが、割とさらりとしていて、むしろ世に出るまでのコメディアン時代の方が詳しい。
セクハラ疑惑についても1章割かれていますが、正直それほど興味はないです。
でも疑惑自体は潔白だったにも関わらず映画を撮れなくなっているのは気の毒です。


総特集 伊藤理佐 ―おんなの人生、濃縮還元。― (文藝別冊)

総特集 伊藤理佐 ―おんなの人生、濃縮還元。― (文藝別冊)

  • 作者: 伊藤理佐
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2022/06/14
  • メディア: ムック



映画を聴きましょう

映画を聴きましょう

  • 出版社/メーカー: キネマ旬報社
  • 発売日: 2017/11/07
  • メディア: 単行本



お江戸・東京 坂タモリ 港区編 (タモリの江戸の坂道シリーズ)

お江戸・東京 坂タモリ 港区編 (タモリの江戸の坂道シリーズ)

  • 作者: タモリ
  • 出版社/メーカー: ART NEXT
  • 発売日: 2022/10/12
  • メディア: 単行本



新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門

新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



唐突ながら: ウディ・アレン自伝

唐突ながら: ウディ・アレン自伝

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2022/11/29
  • メディア: 単行本



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逢魔が刻/異分子の彼女/夢の迷い路/パラレル・フィクショナル [本]

西澤保彦さんの新作を4作読みました。

西澤保彦「逢魔が刻 腕貫探偵リブート」実業之日本社
西澤保彦「異分子の彼女 腕貫探偵オンライン」実業之日本社
西澤保彦「夢の迷い路」光文社
西澤保彦「パラレル・フィクショナル」祥伝社

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神出鬼没の公務員探偵「腕貫さん」を“だーりん”と呼び慕う、美貌の女子大生・住吉ユリエ。
同級生の小泊瀬海人から「親族が関わった殺人事件を題材にミステリ小説を書いてみたい」と相談され、大乗り気でストーリー作りに着手。
ユリエは腕貫さん顔負けの名推理を披露するが、行き詰まって相談した腕貫さんから、ユリエに厳しい駄目出しが…・・・!?
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コロナ禍の櫃洗市で発生する奇怪な事件の謎を、公務員探偵がオンラインで鮮やかに解決!
累計40万部突破の腕貫探偵シリーズ、最新作!
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本好き美少女エミール&ジャンク映画フリーク男子ユッキー。
置き去りにされた古い事件の話を当事者から聞かされ、二人の高校生が辿りついた真相とは!?
記憶違いと忘却で、こんがらがった謎をほぐします。追憶と慕情の本格ミステリー。
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あなたはこの結末に驚かずにはいられない―
予知夢を見る男と女。皆殺しの惨劇は回避できるのか? そして凶悪な殺意の主とは?
斯界を席捲する〈特殊設定ミステリ〉の先駆けたる著者が満を持して放つ決定的傑作!
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腕貫探偵シリーズ2冊と、エミール&ユッキーコンビの2作目、単独の長編です。
どれも面白かったのですが、あとがきを読んで驚きました。
西澤さん、最近ご病気で奥さんを亡くし、ご自身も肝炎で入院されていたそうです。
肝炎の原因はアルコールによる物で断酒されたとか。
今後も新作を出して欲しいですね。


逢魔が刻 腕貫探偵リブート (実業之日本社文庫)

逢魔が刻 腕貫探偵リブート (実業之日本社文庫)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2022/12/08
  • メディア: 文庫



異分子の彼女 腕貫探偵オンライン

異分子の彼女 腕貫探偵オンライン

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2023/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



夢の迷い路

夢の迷い路

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2019/03/22
  • メディア: Kindle版



パラレル・フィクショナル

パラレル・フィクショナル

  • 作者: 西澤保彦
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2022/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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三人寄れば無礼講/三人三昧/まるい三角関係 [本]

清水ミチコ「清水ミチコ 三人寄れば無礼講」中央公論新社
清水ミチコ「三人三昧-無礼講で気ままなおしゃべり」中央公論新社
清水ミチコ「まるい三角関係 三者三様おしゃべり三昧」中央公論新社

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「お題ナシ、すべてアドリブ」で繰り広げられる、二人のゲストとの気ままなおしゃべり。『婦人公論』好評連載。
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清水ミチコさんの婦人公論連載の鼎談集です。
三冊読みました。
第1回の南伸坊/YOUから、三巻最後の細野晴臣/リリー・フランキーまで。
面白いですね。
清水さんの人柄からどれもいいですね。
ゲストの顔ぶれも豪華です。

三人寄れば無礼講 (単行本)

三人寄れば無礼講 (単行本)

  • 作者: 清水 ミチコ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: 単行本



三人三昧-無礼講で気ままなおしゃべり (単行本)

三人三昧-無礼講で気ままなおしゃべり (単行本)

  • 作者: 清水 ミチコ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2021/04/07
  • メディア: 単行本



まるい三角関係-三者三様おしゃべり三昧 (単行本)

まるい三角関係-三者三様おしゃべり三昧 (単行本)

  • 作者: 清水 ミチコ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2022/11/08
  • メディア: 単行本



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クスノキの番人/まやかしうらない処 信じる者は救われる/まやかしうらない処 災い転じて福となせ [本]

本の感想です。ためてしまったので短縮版です。

東野圭吾「クスノキの番人」実業之日本社

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恩人の命令は、思いがけないものだった。
不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。
そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案があった。
心当たりはないが話に乗り、依頼人の待つ場所へ向かうと伯母だという女性が待っていて玲斗に命令する。
「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」と……。
そのクスノキには不思議な言伝えがあった。
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東野圭吾さんの2020年の長編小説です。
先月文庫版が出ましたが、私が読んだのは単行本です。
東野作品には外れがないです。本作も面白かったです。
私の好きなファンタジー路線で主人公はクスノキの番人になるのですが、クスノキには不思議な力がありました。
続編もありそうで楽しみです。

山本巧次「まやかしうらない処 信じる者は救われる」小学館文庫

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天下御免のニセ占い師、お江戸の悪を斬る!
本郷菊坂台にある占い処「瑠璃堂」。女主人・千鶴の占いは当たると評判で、少々高い見料だが、客は引きも切らない。
ある日、正右衛門という男がやってきた。千鶴はその身なりや癖を子細に観察し、仕事や悩みを言い当てる。
実は千鶴に占いの才はない。鋭い観察眼と卓抜した推理力、あとは口八丁で依頼人を丸め込んでいるのだ。
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山本巧次「まやかしうらない処 災い転じて福となせ」小学館文庫

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贋金造りの黒幕に迫る! シリーズ第二弾
本郷菊坂台にある「瑠璃堂」の女主人・千鶴の占いはよく当たると、少々高い見料ながら大評判だ。
しかし実は千鶴に占いの才はない。
その美貌で目くらましをしつつ、鋭い観察眼と推理力、さらには人の悪意を感じ取る第六感を駆使し、口八丁で丸め込んでいる。
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山本巧次さんの時代小説新シリーズです。
ニセ占い師の千鶴が事件を捜査します。
なかなか面白かったです。
山本さんの「八丁堀のおゆう」が好きなのでリンクが気になりますが、2作目には鵜飼の名前が出てくるので同時代。
続編でリンクを期待したいです。


クスノキの番人 (実業之日本社文庫)

クスノキの番人 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2023/04/07
  • メディア: 文庫



まやかしうらない処 信じる者は救われる (小学館文庫 Jや 02-1)

まやかしうらない処 信じる者は救われる (小学館文庫 Jや 02-1)

  • 作者: 山本 巧次
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2022/09/06
  • メディア: 文庫



まやかしうらない処 災い転じて福となせ (小学館文庫 Jや 02-2)

まやかしうらない処 災い転じて福となせ (小学館文庫 Jや 02-2)

  • 作者: 山本 巧次
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2022/10/06
  • メディア: 文庫



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有栖川有栖「濱地健三郎の霊なる事件簿」 [本]

有栖川有栖「濱地健三郎の霊なる事件簿」KADOKAWA
有栖川有栖「濱地健三郎の幽たる事件簿」KADOKAWA
有栖川有栖「濱地健三郎の呪える事件簿」KADOKAWA

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新シリーズ開幕! 彼には、真実も幽霊(ゴースト)も視えている――
心霊探偵・濱地健三郎には鋭い推理力と幽霊を視る能力がある。
事件の加害者が同じ時刻に違う場所にいる謎、ホラー作家のもとを訪れる幽霊の謎、突然態度が豹変した恋人の謎……ミステリと怪談の驚異の融合!
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有栖川有栖さんの心霊探偵シリーズです。
1作目は以前読んでいたのですが、2,3作も出ている事に気付いたので1作目も再読し一気読み。
これは面白いですね。
本格ミステリにこだわる有栖川さんが心霊探偵を題材にしたのが新鮮です。
本格ミステリ的要素と怪談の塩梅がいいです。
基本的には心霊ものなのですが、ミステリ要素の加え方がなんとも言えません。
お勧めです。

濱地健三郎の霊なる事件簿 濱地健三郎シリーズ (角川文庫)

濱地健三郎の霊なる事件簿 濱地健三郎シリーズ (角川文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: Kindle版



濱地健三郎の幽たる事件簿

濱地健三郎の幽たる事件簿

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/05/02
  • メディア: 単行本



濱地健三郎の呪える事件簿

濱地健三郎の呪える事件簿

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/09/30
  • メディア: 単行本



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横山信義「連合艦隊西進す5-英本土奪回」 [本]

横山信義「連合艦隊西進す5-英本土奪回」C★NOVELS 

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念願の英国本土奪回作戦に挑む日英合同軍。
ドイツは接収した英国艦戦を前面に立てて阻止する構えに。ここに英国艦戦同士の戦いが。
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横山信義さんの仮想戦記新シリーズ5巻です。
本作は日本が英仏と同盟しドイツと対決するという話です。
今回は英国本土奪回作戦。
ドイツは接収した英国戦艦を繰り出して、英国戦艦同士が戦います。
さすがは横山さん戦艦の戦いはうまいです。
次で完結かな。続巻楽しみです。


連合艦隊西進す5-英本土奪回 (C★NOVELS 55-125)

連合艦隊西進す5-英本土奪回 (C★NOVELS 55-125)

  • 作者: 横山 信義
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2023/04/20
  • メディア: 新書



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五代 ゆう「トーラスの炎 グイン・サーガ 148」 [本]

五代 ゆう「トーラスの炎 グイン・サーガ 148」ハヤカワ文庫JA 読みました。

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ドリアン王子を正統なゴーラ王として擁立した反乱軍を討伐するため、
イシュトヴァーンは自ら軍を率いてトーラスへ向かうのだった。
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五代ゆうさんのグインサーガ148巻です。
五代ゆうさんだけになっての7作目。相変わらず面白いですね。
今回はイシュトバーンのモンゴール討伐、イシュトが強すぎてちょっとあっけない。
今回はアルド・ナリスは登場せず。早くナリスの正体を知りたいです。
色々と展開が興味深く、続巻が大変楽しみです。
「149巻ドライドンの曙」は今冬以降刊行予定だそうです。


トーラスの炎 グイン・サーガ (ハヤカワ文庫JA)

トーラスの炎 グイン・サーガ (ハヤカワ文庫JA)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2022/11/02
  • メディア: Kindle版



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東野圭吾「マスカレード・ゲーム」 [本]

東野圭吾「マスカレード・ゲーム」集英社

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解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。
共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。
捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。
警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。
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東野圭吾さんのマスカレードシリーズ4作目。
さすがは東野圭吾さんとても面白かったです。
4作ともテイストが違うのがさすが。
今回は事件の関係者が全員ホテル・コルテシア東京に集まるので、また主人公、新田は潜入捜査します。
2作目は前日譚なので映像化されていませんが、1作目と3作目は映画化されています。
本作も面白かったので、木村拓哉、長澤まさみのコンビで映画化して欲しいです。
また、本作のラストでは主人公に意外な展開が待っているので、続編も楽しみです。


マスカレード・ゲーム

マスカレード・ゲーム

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/04/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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円城塔「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」 [本]

円城塔「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」集英社

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TVアニメシリーズ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』小説版!
2030年、千葉県逃尾市に一体の未確認飛行生物が飛来する。
「ジェットジャガー」と呼ばれる銀色のロボットと交戦の末、突然死を遂げたその怪鳥は「ラドン」と名付けられた。
その後、逃尾市周辺でラドンの死骸が相次いで発見されて――小説で描かれるもう一つの物語。
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テレビアニメーション「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」はとても面白かった。
とはいえ円城塔さんのシリーズ構成・脚本なので良く分からない話でした。
良く分からないけれど面白かったのですが、その円城さんが書き下ろした小説版です。
アニメを見ないで小説版を読んでも分からないと思いますが、アニメを見ていても分かりやすくはないです。
でも面白い。
アニメが面白かったという人、円城さんがお好きな人にはお勧めです。


ゴジラ S.P<シンギュラポイント> (ジャンプジェイブックスDIGITAL)

ゴジラ S.P<シンギュラポイント> (ジャンプジェイブックスDIGITAL)

  • 作者: 円城塔
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/07/26
  • メディア: Kindle版



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沢木耕太郎「天路の旅人」 [本]

沢木耕太郎「天路の旅人」新潮社

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第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。
敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。
その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。
著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。
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沢木耕太郎さんの最新作です。これは面白かった。
沢木さんは西川一三に25年前に会い長時間のインタビューを行っていました。
ですが核心に迫れず著作にまとめる事を断念します。
その後西川は2008年に亡くなります。
没後、遺族に連絡をした所、西川の著作の原稿を発見します。
刊行された西川の著作と原稿にはかなりの差があり、インタビューと合わせて西川の旅をたどります。
西川は1943年に満州からチベットに潜入、インド、ネパールを旅します。
インドに入ったころに日本の敗戦を知りますが、調査任務を続けます。
強制送還されたのが1950年です。
本書を読んでこんな人がいたのかという驚きと、西川の旅を克明に描く沢木さんの筆力に驚嘆しました。
お勧めです。


天路の旅人

天路の旅人

  • 作者: 沢木耕太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/10/27
  • メディア: Kindle版



天路の旅人 無料お試し版

天路の旅人 無料お試し版

  • 作者: 沢木耕太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/10/25
  • メディア: Kindle版



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