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小川一水「天涯の砦」 [本]

小川一水「天涯の砦」(ハヤカワSFシリーズJコレクション)を読んだ。

小川一水はライトノベル出身だが、最近、ハヤカワ文庫で出た、「第六大陸」「導きの星」
「老ヴォールの惑星」(短編集)などでSFファンの評価は高い。

「天涯の砦」はその小川一水がハヤカワSFシリーズJコレクションに書き下ろした新作。
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地球と月を中継する軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。
虚空へと吹き飛ばされた残骸と月往還船“わかたけ”からなる構造体は、真空に晒された無数の死体とともに漂流を開始する。
だが、隔離されたわずかな気密区画には数人の生存者がいた。
空気ダクトによる声だけの接触を通して生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する…。
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という話。さすがに小川一水は読ませる。
ハラハラさせてくれるが、ラストにはある趣向も。
いかに真空にさらされるという事が怖いかというのがテーマか。


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