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西澤保彦「幻視時代」 [本]

西澤保彦「幻視時代」中央公論新社

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文芸評論家の矢渡利悠人、彼の高校の後輩にして小説家のオークラ、編集者の長廻の三人は、立ち寄った写真展で、ある一枚の写真の前に釘付けとなった。
18年前の大地震直後のその画面には、瀕死の恩師・白州先生と大学生の悠人、そして一人の少女が写っていた。
少女の名は風祭飛鳥。悠人の同級生であり、淡い初恋の相手…。
しかし、大地震の4年前に起きた「女子高生作家怪死事件」の被害者で、この時すでに死亡していたはず―!?
心霊写真なのか?いや、飛鳥が生きているのか!?
22年の時を超え、悠人ら三人が超絶推理の末、辿り着いた迷宮入り事件の全貌と、驚愕の真相とは!?
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西澤保彦さんの長編ミステリです。
死んだはずの少女が写真に写っていたという謎から、主人公の高校時代に時間は遡り、謎を解いていきます。
主人公たちが真相に近づいていく後半で、お酒を飲みながら様々な仮説が検証され、それがつぎつぎに否定されるあたりのアイディアの豊富さは見事です。
ラストの真相はさすがは西澤さんで鮮やかですが、苦いラストで後味はあまり良くないです。


幻視時代

幻視時代

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: 単行本



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