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サイレント・トーキョー [映画]

「サイレント・トーキョー」見ました。

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秦建日子の小説「And so this is Xmas」を原作に描くサスペンス。
『SP』シリーズなどの波多野貴文が監督を務め、聖夜に東京で起きた連続爆破事件に巻き込まれた人々を映し出す。
『64-ロクヨン-』シリーズなどの佐藤浩市が主演を務め、『マチネの終わりに』などの石田ゆり子、『MOZU』シリーズなどの西島秀俊のほか、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼らが脇を固める。
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秦建日子原作のサスペンス映画です。
割と冒頭から爆破事件が起き、演出のテンポも良くサスペンスが効いています。
いったいどうなるかと一気に見ました。
俳優陣もいいですね。
意外と出番の短い佐藤浩市はともかく、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海とみな好演しています。
ちょっと書けませんが、ラストのひねりにはうなりました。なるほどそう来たか。
ただ、ラスト前の細かいひねりはもうちょっと工夫して欲しかったかな。
警察側の動きを西島秀俊ひとりに集約するのも、お話としては分かりやすいですが、あまりリアリティはない。
と、細かい突っ込みドコロは多いのですが、まずは楽しめました。

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監督 波多野貴文
脚本 山浦雅大
原作 秦建日子『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』
音楽 大間々昂
主題歌 Awich『Happy X-mas (War Is Over)』
朝比奈仁:佐藤浩市
山口アイコ:石田ゆり子
世田志乃夫:西島秀俊
須永基樹:中村倫也
高梨真奈美:広瀬アリス
来栖公太:井之脇海
泉大輝:勝地涼
里中:毎熊克哉
印南綾乃:加弥乃
里中の妻:白石聖
自衛隊員:庄野崎謙
高沢雅也:金井勇太
鈴木学:大場泰正
探偵・田中:野間口徹
西川可奈子
須永尚江:財前直見
磯山毅:鶴見辰吾
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切腹 [映画]

「切腹」見ました。
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滝口康彦の『異聞浪人記』を橋本忍が脚色し小林正樹が監督。
時代劇でありながら武士道を批判的に取り上げ、完成度の高いシナリオと隙のないカメラワークも手伝って、高い評価を得た。
カンヌ国際映画祭では審査員特別賞を受賞している。
彦根藩井伊家の上屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人が現れ「切腹のためお庭拝借」と申し出た。
生活に困窮した浪人が「切腹する」と言っては、庭や玄関を汚されたくない人々から金品を巻き上げることが流行っており、家老の斎藤勘解由は数ヶ月前にやってきた千々岩求女という浪人の話を始めた。
家老が切腹の場を設けてやると言い出すと、求女は狼狽したあげく、竹光で腹を切った上に舌を噛んで絶命した、と。
話を聞いた半四郎は、求女は自分の娘婿であることを告げた。
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橋本忍脚本、小林正樹監督の時代劇です。
かなり厳しい話ですが、橋本忍の脚本の構成がよく出来ていて見せます。
2時間13分の長い映画ですが、長さを感じさせません。
俳優陣も素晴らしい。仲代達矢は撮影時は29歳くらいですが、老人役を見事にこなしています。
三國連太郎の重厚な演技も素晴らしく、丹波哲郎、中谷一郎、青木義朗、三島雅夫、佐藤慶といった脇役もいいです。
神保町シアターでスクリーンで見ることができて良かったです。

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監督 小林正樹
脚本 橋本忍
原作 滝口康彦
音楽 武満徹
撮影 宮島義勇
津雲半四郎 仲代達矢
千々岩求女 石濱朗
美保 岩下志麻
稲葉丹後 三島雅夫
矢崎隼人 中谷一郎
福島正勝 佐藤慶
千々岩陣内 稲葉義男
井伊家使番A 井川比佐志
井伊家使番B 武内亨
川辺右馬介 青木義朗
清兵衛 松村達雄
井伊家使番C 小林昭二
代診 林孝一
槍大将 五味勝雄
新免一郎 安住譲
人足組頭 富田仲次郎
沢潟彦九郎 丹波哲郎
斎藤勘解由 三國連太郎
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押井守監督が語る映画で学ぶ現代史/押井守のニッポン人って誰だ!? [本]

押井守、野田真外「押井守監督が語る映画で学ぶ現代史」日経BP

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「観客には『自分が抱えている不安を、具体化、形象化してほしい』という気持ちがどこかに必ずある」押井守監督はそう指摘します。
その時代に生きる人々の「無意識の不安」を探り当てて、エンターテインメントにするのが映画監督の仕事。
不安の影を捉えればヒット作になるし、ビジネスにもつなげることができる、と。
この本で語られるのは、「世界大戦争」から「007ロシアより愛をこめて」「仁義なき戦い」さらには「キャプテン・アメリカ」「ゲーム・オブ・スローンズ」 まで、それぞれの時代をタイムカプセルのように封じ込め、大ヒット(中には渋いヒット)につながった映画とドラマ。
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押井守監督が映画を通して現代史を語った本です。
作品の選定がいいですね。
「世界大戦争」「007ロシアより愛をこめて」「仁義なき戦い」「キャプテン・アメリカ」「ゲーム・オブ・スローンズ」
日経ビジネスオンラインの連載を読んでいましたが、書籍には新たな語り下しも追加されています。
西尾鉄也氏のイラストが楽しい。


押井守、渡辺麻紀「押井守のニッポン人って誰だ!?」講談社

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新型コロナを巡る対応には、“日本人の日本人っぽさ”がよく表れている。
それは、日本人の長所でもあり、弱点でもあり、ゆえに日本人の本質といえるのではないか――。
「コメ」「コトバ」「仏教」「ペリー」「マッカーサー」、そして「新型コロナ騒動」……。
歴史の潮流のなかから、日本人がどのように生き、そしてどこへ向かおうとして
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押井守監督の日本人論です。
コロナをめぐる対応から、日本史の初めから日本人とは何かを語ります。
お相手は映画ライターの渡辺麻紀さん。
押井監督にしては割と固い話ですが、縦横に語っています。
映画の本と比べるとちょっととっつきにくい所もありましたが、面白かったです。


押井守監督が語る映画で学ぶ現代史

押井守監督が語る映画で学ぶ現代史

  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: Kindle版



押井守のニッポン人って誰だ!? (TOKYO NEWS BOOKS)

押井守のニッポン人って誰だ!? (TOKYO NEWS BOOKS)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/11/02
  • メディア: 単行本



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砂漠の鬼将軍 [映画]

「砂漠の鬼将軍」をDVDで見ました。

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“砂漠の狐”と異名をとった独軍アフリカ方面司令官ロンメル元帥は、戦況不利となっても強硬策を主張するヒットラーの横暴さを許せず、彼を暗殺する計画に加担。
だが、計画は不成功に終わり、ロンメルも主謀者の一員として反逆罪に問われる……
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ドイツ軍のロンメル元帥を主人公とするアメリカ映画。監督はヘンリー・ハサウェイ。
ロンメルをジェームズ・メイソンが演じます。メイソンのロンメルがやはりいいですね。
和田誠さんの「お楽しみはこれからだ」で取り上げられ見たかった作品です。
冒頭はイギリス特殊部隊によるロンメル襲撃。
激しい撃ち合いの末、特殊部隊員が「彼は死んだか」と聞き、独兵が「彼が死ぬものか」と言うのが「お楽しみはこれからだ」で名セリフとして取り上げられていました。
その後、アフリカ戦線でロンメルを目撃する捕虜の原作者デズモンド・ヤング(本人が演じています)が戦後調査したロンメルの生涯が描かれます。
ドイツ軍人なのに連合軍側にも人気があるのは、ヒトラー暗殺に関与して自殺に追い込まれる悲劇性にあるのでしょうね。
シュタウフェンベルクのヒトラー暗殺未遂事件も描かれます。
さすがは名作と言われるだけありました。

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監督 ヘンリー・ハサウェイ
脚本 ナナリー・ジョンソン
原作 デズモンド・ヤング『砂漠の狐ロンメル』
音楽 ダニエル・アンフィシアトロフ
エルヴィン・ロンメル ジェームズ・メイソン
カール・シュトローリン セドリック・ハードウィック
ロンメル夫人 ジェシカ・タンディ
マンフレート・ロンメル(エルヴィンの息子) ウィリアム・レイノルズ
アドルフ・ヒトラー ルーサー・アドラー
ヴィルヘルム・ブルクドルフ エヴェレット・スローン
ゲルト・フォン・ルントシュテット元帥 レオ・G・キャロル
フリッツ・バイエルライン ジョージ・マクレディ
ハーマン・アルディンガー リチャード・ブーン
クラウス・フォン・シュタウフェンベルク エドュアルド・フランツ
特殊部隊隊長 ダン・オハーリー
ヴィルヘルム・カイテル ジョン・ホイト
デズモンド・ヤング 本人
ナレーター マイケル・レニー
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特撮秘宝vol.3/vol.5 [本]


「特撮秘宝 vol.3」洋泉社MOOK
「特撮秘宝 vol.5」洋泉社MOOK

洋泉社の映画秘宝の別冊の特撮MOOKです。
vol.4が面白かったのでvol.1から読んでいます。

3は特集『スペクトルマン』『サンダ対ガイラ』が面白かったです。
特集も面白いのですが、特撮関連のスタッフや俳優、スーツアクターへのインタビューが貴重です。
金子修介監督のインタビューが楽しかった。旧作だけでなく新サンダーバードなど新作の情報もいいですね。

5は特集ゴジラ旋風2016 追悼・池谷仙克。
『シン・ゴジラ』関連で岡本喜八監督夫人の岡本みね子さんや、塚本晋也、大林宣彦監督のインタビューも。
日本だけでなく「謎の円盤UFO」の紹介、新作スタッフへのインタビューも貴重。
しかし特撮にはそこそこ詳しいと思っていましたが、このMOOKの濃さには脱帽です。


別冊映画秘宝特撮秘宝vol.3 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

別冊映画秘宝特撮秘宝vol.3 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2016/02/13
  • メディア: ムック



別冊映画秘宝特撮秘宝vol.5 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

別冊映画秘宝特撮秘宝vol.5 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2016/12/05
  • メディア: ムック



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12月以降に見たい映画 [映画]

12月以降に見たい映画です。

ついでに11月に見た映画です。

38.10/31「スティング」
39.11/6 「ビューティフルドリーマー」
40.11/7 「野良犬」神保町シアター
41.11/7 「出獄の盃」神保町シアター
42.11/13「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」
43.11.14「女賭博師 壷くらべ」神保町シアター
44.11/20「ソラリスの著者」ポーランド映画祭
45.11/27「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」
46.11/28「死刑執行人もまた死す」

DVD
11/9 「座頭市物語」
11/16「続・座頭市物語」
11/24「新・座頭市物語」

12月4日(金)
「サイレント・トーキョー」
秦建日子の小説「And so this is Xmas」を原作に描くサスペンス。

「魔女がいっぱい」
『チャーリーとチョコレート工場』などの原作者ロアルド・ダールの児童文学を、『プラダを着た悪魔』などのアン・ハサウェイ主演で映画化したファンタジー。

12月12日(土)
「無頼」
『黄金を抱いて翔べ』などの井筒和幸がメガホンを取った群像劇。

12月18日(金)
「ワンダーウーマン 1984」
『ワンダーウーマン』のガル・ガドットとパティ・ジェンキンス監督が再び組んだアクション。

1月1日(金)
「新感染半島 ファイナル・ステージ」
韓国発のパニックホラー『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後を描いた続編

1月8日(金)
「大コメ騒動」
1918年に富山県の沿岸部で発生し、全国規模の大暴動へと発展した史実「米騒動」を題材にしたドラマ。

「フリー・ガイ」
『デッドプール』シリーズなどのライアン・レイノルズが主演したアクション。

「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」
インドの宇宙開発事業で、アジア初の火星探査ミッションを成功させた実話を映画化。

1月23日(土)
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」
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