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デニス・E. テイラー「シンギュラリティ・トラップ」 [本]

デニス・E. テイラー「シンギュラリティ・トラップ」ハヤカワ文庫SF

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温暖化が進行し環境悪化に苦しむ22世紀の地球。
貧しいコンピュータ技術者アイヴァン・プリチャードは、一攫千金を夢見て、小惑星帯へと向かう探鉱船“マッド・アストラ”に乗り組む。
だが、探査の末、乗組員全員が大金持ちになれるほどの重金属を豊富に含む小惑星を発見したまさにその時、恐るべき悲劇がプリチャードを襲う
…はるかな過去に超文明の尖兵が仕掛けた卑劣な罠に敢然と挑むひとりの男の孤独な戦いを描く!
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『われらはレギオン』シリーズのデニス・E. テイラー4作目。
作者も語っているいる様に舞台は太陽系の中ですが、『われらはレギオン』と似たテイストもあり面白かったです。
『われらはレギオン』シリーズと比べるとちょっと地味ですが、やはり一気読みでした。
主人公が過酷な運命に立ち向かいますが、どこかユーモラスで深刻になりすぎない所がいいですね。
続編もあれば読みたいですね。

シンギュラリティ・トラップ (ハヤカワ文庫SF)

シンギュラリティ・トラップ (ハヤカワ文庫SF)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/10/17
  • メディア: Kindle版



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ライブ・リポート [映画]

「ライブ・リポート」DVDで見ました。

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生配信により捜査状況がリアルタイムで公開される誘拐事件を描いたサスペンス。
警察のもとに透明の箱に閉じ込められて泣き叫ぶ少女の映像が届いた。
少女の命が64分しかないことを知った警官のペニーは、誘拐捜査の協力を申し出たネット配信リポーターのエイヴァとともに捜査を開始する。
レポーターによる映像はSNSで拡散され、視聴者からも情報が寄せられるが、正しい情報と誤った情報が錯綜する。
タイムリミットは刻一刻と迫っていく中、ペニーが関わったある事件が発覚する。
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2019年のサスペンス映画です。
アーロン・エッカート主演、製作総指揮も兼ねています。
これはなかなか面白かったです。
主人公は誘拐事件の容疑者を追って銃撃戦となり射殺してしまいます。
誘拐された少女の死が迫る中、ネット配信リポーターのエイヴァと捜査を開始しますが、、
容疑者の共犯の兄が弟の復讐に現れ銃撃戦となります。
エッカート割と好きなんですね。レポーター役のコートニー・イートンら俳優陣も好演していました。
アクションがなかなか良くできていました。99分と短めなのも良かったです。

監督 スティーヴン・C・ミラー
脚本 ジェレミー・ドライスデール
フランク・ペニー: アーロン・エッカート
エイヴァ・ブルックス: コートニー・イートン
ディーン・ケラー: ベン・マッケンジー
トム・ヴォルク: ジャンカルロ・エスポジート
クローヴァー: ジェシカ・ルー
ルース・カーター: ディナ・メイヤー
ユジーン - アデ・オイェフェソ
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死は存在しない/ジウX [本]

田坂広志「死は存在しない ― 最先端量子科学が示す新たな仮説」光文社新書

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かつて、「死後」についてこのように語った本があっただろうか
この宇宙のすべての情報を記憶する「ゼロ・ポイント・フィールド」
そこからこの壮大な物語は始まる
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田坂広志さんが量子科学に基づく仮説について語った本です。
ただ前半は仮説としての死後の世界の可能性を語るのですが、後半は割と事実として語っています。
でもはっきりした証拠がある訳でもないので、その点はちょっとひっかりますね。
フィクションですが私は手塚治虫の「火の鳥」の宇宙観に影響を受けているのでそれほど違和感はなかったです。
信じるまでは行きませんが、こういう宇宙観もいいなと思いました。
全宇宙の今までが記録されている場所がある、というのはいわゆる「アカシックレコード」ですね。
そこを量子科学に結び付けた所が面白い。

誉田哲也「ジウX」中央公論新社

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生きながらにして臓器を摘出された死体が発見された。
東弘樹警部補らは懸命に捜査にあたるが、二ヶ月が経っても被害者の身元さえ割れずにいた。
一方、陣内陽一の店「エポ」に奇妙な客が集団で訪れた。
緊張感漂う店内で、歌舞伎町封鎖事件を起こした「新世界秩序」について一人の女が話し始める。
「いろいろな誤解が、あったと思うんです」――。
各所で続出する不気味な事件。そして「歌舞伎町セブン」に、かつてない危機が迫る……。
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ドラマ化もされた誉田哲也さんのジウシリーズの最新刊です。
新宿の仕事人みたいな連中が「歌舞伎町セブン」。
その存在を知る東警部補が協力したり対立したりします。
このシリーズも面白いのですが、結構残酷描写があるので苦手な人は注意。
面白いのですが、ラストは割と後を引く終わり方です。
早めに続巻読みたいです。


死は存在しない~最先端量子科学が示す新たな仮説~ (光文社新書)

死は存在しない~最先端量子科学が示す新たな仮説~ (光文社新書)

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2022/10/19
  • メディア: Kindle版



ジウX 〈ジウ〉サーガ

ジウX 〈ジウ〉サーガ

  • 作者: 誉田哲也
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2023/06/21
  • メディア: Kindle版



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デニス・E・テイラー「われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界」 [本]

デニス・E・テイラー「われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界」上下 ハヤカワ文庫SF

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40年ぶりにエリダヌス座デルタ星系に戻ったボブは、自らが産みだした「ボブたち」がますます増殖し、多彩になっていることに驚く。
それでも気を取りなおし、行方不明になって百年以上たつベンダーの捜索に旅立つ。
そして数年後、ついにうさぎ座イータ星系で破壊されたベンダーの残骸を発見する。
しかもその星系には、直径90キロ、全長十数億キロのシリンダー状の超巨大建造物が!
果たしてベンダーはそこに囚われているのか?
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「われらはレギオン」シリーズ4作目です。相変わらず面白いです。
ただ3部作の多視点から描くという形と違い、本作は基本的にはボブの行方不明になったベンダー捜索の話です。
並行してボブユニバースでも色々と事件は起きますが、そちらは要所が語られるのみです。
この形式もこれはこれで面白かったです。
本作は2022年に刊行され次回作執筆中との事なので、続編は早ければ再来年とかに出ないかな。
続き楽しみです。

さて余談ですが、3部作を貸してくれた友人とはまたわかさやでお会いしました。
相変わらず話が楽しいのですが、今回は彼が森博嗣ファンである事も判明。
ほとんどの森作品を読んでいるので思わず森作品についても熱く語ってしまいました。
Vシリーズの最後の方で明らかになった趣向とか。
こればかりはほとんどの森作品を読んでいないと語れないですね。
森さんの最新作「オメガ城の惨劇」の話もちらっと。
しかしここまで話の合う人を紹介してくれたわかさや人脈おそるべし。
冗談で「これも私の人徳」などと言いましたが、この出会いには感謝しかないです。


われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界 上 (ハヤカワ文庫SF)

われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界 上 (ハヤカワ文庫SF)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2022/04/05
  • メディア: Kindle版



われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界 下 (ハヤカワ文庫SF)

われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界 下 (ハヤカワ文庫SF)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2022/04/05
  • メディア: Kindle版



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コンサート・フォー・ジョージ [映画]

「コンサート・フォー・ジョージ」見ました。

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2002年に開催されたジョージ・ハリスンのトリビュートライブ「コンサート・フォー・ジョージ」を映像化。
2001年に惜しまれながらもこの世を去ったジョージ・ハリスンの音楽と人生を称えるため、ジョージの妻オリビアと盟友エリック・クラプトンが中心となり、ジョージが他界した1年後にあたる2002年11月29日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにて開催された「コンサート・フォー・ジョージ」。
音楽監督を務めるクラプトンをはじめ、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズら豪華アーティストたちがジョージの名曲や愛した曲の数々を披露したほか、ジョージが敬愛したインド音楽のシタール奏者ラビ・シャンカールとその娘アヌーシュカ・シャンカール、モンティ・パイソンのメンバーや俳優トム・ハンクスなど、多彩な顔ぶれのゲストがトリビュートを捧げた。
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ジョージ・ハリスンの追悼ライブの映像化です。
出演者が超豪華です。エリック・クラプトンが渋いなあ。
ポール、リンゴらの共演には胸が熱くなりました。
息子のダーニ・ハリスンがジョージそっくりですね。
なぜかモンティ・パイソンが登場。ジョージが好きだったそうです。
なぜかトム・ハンクスも。

監督:デヴィッド・リーランド
製作:レイ・クーパー、オリヴィア・ハリソン、ジョン・ケイメン
製作総指揮:オリヴィア・ハリソン、ブライアン・ロイランス
音楽監督:エリック・クラプトン
コンサート・オーディオ・プロデュース:ジェフ・リン
エリック・クラプトン
ポール・マッカートニー
リンゴ・スター
オリヴィア・ハリスン
ダーニ・ハリスン
ラヴィ・シャンカル
アヌーシュカ・シャンカル
ジェフ・リン
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
ビリー・プレストン
ジョー・ブラウン
ジュールズ・ホランド
サム・ブラウン
クラウス・フォアマン
ゲイリー・ブルッカー
ジム・ケルトナー
ジム・キャパルディ
レイ・クーパー
ジム・ホーン
アルバート・リー
マーク・マン
トム・スコット
ヘンリー・スピネッティ
クリス・ステイントン
アンディ・フェアウェザー=ロウ
デイヴ・ブロンズ
ケイティ・キッスーン
テッサ・ナイルズ
モンティ・パイソン
トム・ハンクス
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トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~ [映画]

「トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~」見ました。

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万年エキストラばかりの売れない役者ウェイは、決してあきらめず俳優の夢を追い続けていた。
ある日、彼は大スターの女優ミランから映画の主役に抜てきされ、伝説の殺し屋カールという役を演じることになる。
この大きなチャンスに愚直なまでに役に入り込んでいくウェイだったが、そのことがやがて周囲を思いがけないかたちで巻き込んでいく。
ミランとその弟で映画監督のミラーが画策していた計画も次第にコントロールを失っていき、それぞれの思惑が交錯する中、次々と予期せぬ展開が巻き起こる。
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三谷幸喜「ザ・マジックアワー」の中国版リメイクです。
大筋は元に忠実ですが、細かい所はかなり違いますね。
面白かったですが、演出はちょっと疑問点も。
その点はオリジナルの方がよかったかな。
主演のウェイ・シャンはじめ俳優陣もスタッフも喜劇集団・開心麻花に所属しているそうです。
お金はかかっているそうですが、7カ月のロングランとなり興行収入は26.27億元(約533.8億円)となったそうです。
元を見ていても見ていなくても一見の価値はあると思いました。

監督 シン・ウェンション
脚本 シン・ウェンション
ウェイ・チョンゴン - ウェイ・シャン
ミラン - マー・リー
ハーベイ - チェン・ミンハオ
ジミー - ジョウ・ダーヨン
ミラー - ホァン・ツァイルン
カール - アレン・アイ
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8月以降に見たい映画 [映画]

8月以降に見たい映画です。

ついでに7月に見た映画です。

35.7/5 「リバー、流れないでよ」
36.7/7 「1秒先の彼」
37.7/14 「君たちはどう生きるか」
38.7/21 「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」
39.7/28 「キングダム 運命の炎」

テレビ・録画など

「犯人は生首に訊け」
「サード・パーソン」
「あん」
「ザ・ネゴシエーション」
「マッチスティック・メン」
「流れる」
「ニック・オブ・タイム」
「共謀家族」
「ライリー・ノース -復讐の女神-」
「カリフォルニア・ダウン」
「フィフス・ウェイブ」
「監視者たち」

8月11日
「リボルバー・リリー」
長浦京「リボルバー・リリー」の映画化。綾瀬はるか主演。

「バービー」
バービーランド― そこはすべてが完璧で、毎日がハッピーな〈夢〉のような世界!

8月25日
「春に散る」
ドラマ化もされた「深夜特急」シリーズなどで知られる作家・沢木耕太郎の小説を、『ラーゲリより愛を込めて』などの瀬々敬久監督が映画化。

9月1日
「PATHAAN/パターン」
インド政府がカシミール地方の自治権を剥奪したことで、怒ったパキスタンの将軍カーディルはインドに復讐するため、元インド軍のジムと手を組みテロ攻撃を企てる。

9月15日
「ミステリと言う勿れ」

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監視者たち [映画]

「監視者たち」DVDで見ました。

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警察の犯罪組織監視班と武装犯罪グループの攻防を描き、韓国で観客動員数500万人以上の大ヒットを記録したサスペンスアクション。
類まれな記憶力と鋭い洞察力を持つ女性刑事ユンジュは、特殊犯罪課内で凶悪犯の行動監視を専門とする班に配属される。
そこで彼女は、ベテラン班長サンジュンら新たな仲間たちとともに、犯罪組織の冷酷なリーダー、ジェームズを追跡。
ところが、頭脳明晰なジェームズは緻密な計画で監視網を巧みにくぐり抜け、完全犯罪を次々と成功させていく。
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2013年の韓国映画です。面白かったです。
香港映画『天使の眼、野獣の街』のリメイクだそうですが、オリジナルは見ていません。
とにかくテンポが良く見せますね。
ヒロインの「ビューティー・インサイド」「ゴールデンスランバー」のハン・ヒョジュがキュート。
本作ではちょっと深田恭子に似ている。
班長役のソル・ギョング、悪役のチョン・ウソンも好演しています。
特にチョン・ウソンのクールで冷酷な悪役は出色。
やはりこういう娯楽映画は悪役が肝ですね。

監督 チョ・ウィソク、キム・ビョンソ
脚本 チョ・ウィソク
音楽 タルパラン、チャン・ヨンギュ
ハン・サンジュン:ソル・ギョング
ジェームズ:チョン・ウソン
ハ・ユンジュ:ハン・ヒョジュ
チョントン:キム・ビョンオク
イ・ヨンスク室長:チン・ギョン
リス:イ・ジュノ(2PM)
空港の男:サイモン・ヤム
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フィフス・ウェイブ [映画]

「フィフス・ウェイブ」DVDで見ました。

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「キック・アス」「キャリー」の人気女優クロエ・グレース・モレッツが、地球外生命体の攻撃により人類が滅亡の危機に瀕した世界で、見えない敵と戦う孤独なヒロインを演じたSFミステリー。
「アザーズ」と呼ばれる地球外知的生命体による4度の攻撃で、人類の99%が死滅した地球。
生き残った女子高生キャシーは、離れ離れになった弟を救うため、さらわれた子どもたちが集められている基地へ向かう。
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2016年のアメリカ映画です。
侵略ものとしてはなかなか面白い。
お話にもひねりがあるのですが、大長編の序章という感じでこれから侵略者と戦うという所で終わってしまうのがちょっと残念。
SFXはなかなか良くできていました。

監督 J・ブレイクソン
脚本 スザンナ・グラント、アキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ピンクナー
原作 リック・ヤンシー
音楽 ヘンリー・ジャックマン
キャシー・サリヴァン - クロエ・グレース・モレッツ
ベン・パリッシュ / ゾンビ - ニック・ロビンソン
エヴァン・ウォーカー - アレックス・ロー
サム・サリヴァン - ザカリー・アーサー
オリヴァー・サリヴァン - ロン・リビングストン
リサ・サリヴァン - マギー・シフ
ヴォーシュ大佐 - リーヴ・シュレイバー
レズニック軍曹 - マリア・ベロ
リンガー - マイカ・モンロー
ダンボ - トニー・レヴォロリ
ティーカップ - タリタ・ベイトマン
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